休憩の一幕
熔岩が蠢き熱気が渦巻く31階層。
僕とリアさん、第3王女クウデリア、ポルンは現在、過酷な環境を進み、ようやく32階層への入り口へと辿り着く。
「ようやく32階層に行けますね。ここまでいろいろあって長かったですね、リアさん」
「そうだな。エルリック王子殿下に見限られ、スライムのエサになりかけていたあの頃の私は、生きてここに来れるとは思ってなかったぞ」
「お二人とも兄が申し訳ありませんの」
僕とリアさんが感慨深そうに話していると、クウデリアが謝ってきた。
悪いのはエルリックでクウデリアじゃない。
さて、ここは魔物も出ない安全地帯だし、次のエリアに行く前に十分な休憩を皆でとることにする。
32階層は地図やら王宮の記録があるとはいえ僕らにとって未知のエリア。
体力を全快させておいて損はないはずだ。
「クウデリア様、疲れの具合はどうですか?」
「途中で何度か休憩させてもらいましたし、まだ大丈夫ですの」
「一応、この休憩の間に僕がみんなの体調を確認させてもらいますね」
「アルル、よろしく頼む」
「お願いいたしますの」
「ポルっ!」
三者三様の返事を僕に返してくれる。
「それではクウデリア様から」
クウデリアは顔色も問題ないし、適度に汗ばんでいて脱水の兆候もみられない。
僕が手に触れ脈を確認すると、クウデリアの顔が僅かに紅潮して脈が少し早くなるけど、問題のない範囲だ。
「大丈夫そうですね」
「ポルルル」
「はいはい、ポルンも問題ないか診ておくから、じっとして」
ポルンも今のところ問題なし。
ただ、炎狼の状態は体力を消耗して火力を上げるみたいだし、しっかりと休憩をとらせるべきだと思う。
次はリアさんの診察をと振り向くと、リアさんが胸当てや籠手を外し、布で汗を拭っている最中だった。
一応、服の中に手を突っ込んで拭いているから裸ではないとはいえ、結構いろんな所がチラチラ見えてしまっている。
リアさんの羞恥心って、どうなってるんだろう?
「リアさん、身体を診ていいですか?」
「いいぞ」
そう言って、リアさんが上半身裸になる。
!!!!!!
リアさん、何してんですか!
そう言いたかったけど、驚きすぎて声がでない。
全力で顔を背けはしたけど、僕の目にはリアさんの胸に確実に何か白く大きく丸いものが2つ見えた気がする。
「リア、それはあまりに卑怯ですの」
「卑怯……ですか? 私はただ身体を診たいといわれたので、診やすいように脱いだだけですが?」
むぅって拗ねるクウデリアに、僕からは見えないが、リアさんは顔色一つ変えずに淡々と答えているのだろう。
「ここは私も脱ぐべきかもしれないですの」と、クウデリアが物騒なことを言い出した。
王女の裸を見るなんて極刑に処せられそうで怖すぎる。
僕は慌ててリアさんを止める。
もちろん、顔は背けて目は閉じている。
「リアさん、服は着てて大丈夫です……っていうか、リアさん、いつも服を脱がずに診察していたじゃないですか」
「ついでだったし、アルルになら、まあいいかと思ってな」
僕にならいいってどういうこと?
いくら僕が医術士見習いだと言っても、リアさんにはもうちょっと慎みとかを持ってもらいたい。
そんな感じで、余計に疲れたのか、疲れが取れたのかはわからない休憩時間は賑やかに時が過ぎていった。
今回も内容のゆるーい本作を読んでくださり、ありがとうございます。
まだまだ短い文章なのにブックマークや評価してくださった方もいて励みになっています
ここで1度お詫び。
タイトルを急にいろいろ変更し、申し訳ありません。
長いタイトル(作者自身まだ覚えきれてない
(>_<)!!)に憧れがあったり、執筆中の保存するときに分かりやすくするのと、他の書きかけのものと区別したーい。
そんな欲望の赴くままに衝動でしちゃってます!
( ̄▽ ̄;)
こんなアホな作者でごめんなさい
m(_ _)m。
今後も時間潰しがてらでも読んでもらえたら嬉しいです。




