第二十四戒『旧知の間柄』
「やっと…見つけた…!!」
ドアを開け放った和さんは息が切れて汗びっしょりの状態でした。
後ろにはいつも通りしっかりと立つ剣岳さんもいます。
「お前ら案の定だな…学校に変な物持ってくんなさっさと止めろ」
言い方は少し前と同じぶっきらぼうですが内容は明らかに違います。青梅さんが注意することに似てると言うべきでしょうか
これが剣岳さんの本来の姿といったところですか…
「ってちょっと…郁…なんでそん…な に息上が…らないの!!?」
「ん?あたしもさすがに疲れたぞ?」
そうは見えませんが……
…ん?さらにまだ一人…
「あ、雅……」
「さすがは唯花、気付いたか…そこら辺でくたくたになって歩いてたから連れてきてやったぞ、ほれ」
「!」
…『妖精が呟いております』って言うの忘れてました…どうしましょうか…
「…あなたたち!!よ、よくもこの高貴な私を置いて帰ったわね!?怖か…くなかったけどとにかく…その…私に逆らわないこと!」
ボロボロのまま荒く主張してます。多少いつもより高貴な感じが薄れてギャグのようにも見えますが…
「逆らってはないぞ?それにこの神に…」
「うるさいわね!!口答えもしないでくれる!?」
…また喧嘩ですかね
「なんだその態度は!この神が心配してやったというのに…」
「…は?心配?…あんたらしく…ないわね……まあ高貴な私相手なんだから本当は誰でも心配して当然なんだけど」
「………」
…雅……
「と…とにかく今日…は早く解散しなさい!!」
まだ息切れをしながら青梅さん、意外と体力無いんですかね…?
それともそんなにすごい距離や時間を…?
「いやまだ俺様たちが…サクサクサク…」
「そ…そうだ!この神様様君達の戦おうはもうまだやったり終わってしてない…!」
…日本人ですよね? 何なんですか『神様様君達』って
いい加減通常運転に戻りませんかね一さん…
「おうポキポキがポキポキがでただからポキポキの帰りたくないポキポキがいることもついあるポキポキしたらいなくな 「日本語を話せ!!!」 …ポキポキ語だー」
ポキポキ語って…結局日本語じゃないですね…
「…コイツらは早く決着をつけさせないと相当ヤバいことになるな」
剣岳さんの発言は鋭い気がしますが今回は言われなくとも皆分かっていたんでしょうね。決着を付けずに終わることなんて想像できないですから。
一葉さんはいつもただなんとなく行動しているだけでポキポキ以外にはあまり興味を示さないのにあんなにも目が輝います…多分。
一さんは自分に頑固ですし、方向性はなかなか変えないでしょう…
私は伊達に雅と一さんと、四年も五年も一緒にいたのではありませんからね?さすがに一さんがどうやっても止めないことくらい分かります。
すぐやめるような性格、いや、そんなに軽い気持ちの持ち主なら今も自分が神様だなんて言ってません。
でも一葉さんにとってはきっと一さんは最高のライバルなのでしょう。多分。ポキポキのことで張り合ってるだけなのかも私には分かりませんが…
あんなに楽しそうな顔をしてるのですからきっと一さんと戦いたくてしょうがないのではないでしょうか。
一方的な見方になりますが、もしかしたらこの二人には何かしらの運命が巡っているのかもしれませんね…
いいなぁ………
「じゃあ、最終決戦といきますか!」
韮山さん…!
「やりましょうよ、決戦!もちろん主導者同士ですよね!」
「わ、わたしもやってみたい、かなぁ…」
「ほらまた引っ込まないで!お姉ちゃんもきっと仲良くやれるからさ!」
新穂さん、紫陽花さん、向日葵さん…!!なんかそれっぽい雰囲気になってき…
「テニスか?テニスなのか!?やろーぜ!」
…久曽神さん…
「水玉はゲーム!ゲーム!!ていうか主導者って水玉~??」
…佐倉さんまで…雰囲気ぶち壊し感ありますね。また二人で勝手にカテオニスやったらどうでしょう?
「じゃあやったるか六回戦!!」
「五回戦だろっ!」
「あれそうだっけアンズくん?」
「そうだけどわからなくなってるから皆『決戦』とか言ってるんだろ」
「そーなのかー?そんじゃー、すったーとぉー…」
「「「「「最終決戦!!!!!」」」」」
…『スタート』と『最終決戦』…
逆でしょう!!!?




