第十九戒『平然の帰還』
菊野と雅が走っていってから一時間と少しが経った頃。
僕たちは深夜の墓場でただ立って待ち続けていました。
「あいつら…この神が待てと言ったのに…」
「きくのん…ひょっとして神隠しにあっちゃったとか…!?このまま普通に帰ってきても真っ青になってるとか…ま、まさか…骸骨になって帰ってきたり…ヒィィィィ!!」
霜月さんが勝手に暴走して悲鳴をあげだしました。この声に驚いた立科さんが気絶した、とか無いことを願います…
「なぁかにかまー」
「いや神様だからな!?」
「えーっと神様ーポキポキ持ってないかー?」
一葉さん…もうなくなったんですか… 十箱くらい持ってたのに…
「…ふん!そんな不味いもの持っているわけなかろう!!」
「なんだとーポキポキは俺様の力の源でもあるんだぞー」
「それがお前の弱点か!いいことを知ったぞ!!」
「むむー貴様ー」
このままだと戦いが始まるんじゃ… 見たいけどこういうのは最後にまわすものだし止めなくて
「お!着いたー!!」
「…あ!立科さん!!一万円札見つかったんですか?」
「おう!見つけたぜ!!」
立科さんが走って帰ってきました。その顔色は至って普通、神隠しにあっていたり、真っ青になっていたり、もちろん骸骨になっていたりなんてことはありませんでした。
とりあえず良かったぁ…
…あれ?月舘さん…
「ん…何だ、帰ってきてたのかガキクノ」
「勘で戻って来たんだ!」
いつもなら白夜の言葉に泣いてるのに…
泣かないとこんなにも違和感を感じるんですね…!
それに胆試しが始まったときにはすごく怖がって いたので帰ってきたときにも同じくらい怖がっていると思っていたのですが…
胆試し中に何があったんでしょう?オーラが違うといいますか
兎も角、無事に帰ってきて良かったです。
「ふっ…雅が負けたか…我ら四天王の面汚しよ…しかし 「『あいつは四天王の中でも最弱…』と妖精が呟いております」 最弱…って台詞取るな!!」
「『すみません。でもそのあいつを馬鹿にしないで下さいよ』と妖精が呟いております」
「なよいならすでうのんてしずま!!?」
「おー菊野おかえりー」
「ただいま戻りました日向様!!」
「…それじゃあ第二回戦を行う!次は錦星良VS新穂春雨!!」
「あれ…?前より決めるの早くね?かにかま」
…確かに
「おい俺は神様だ!!立科菊野までかにかまと…覚えておけ!それで何だ?早いだって?…フッ、実は待ってる間考えていたんだ…あんまり何回も待たせると悪いからな…いやあんまり遅くまでいるとゴキブリが…」
それ声に出して良かったんですかね
…って今更ですが、次の対戦が錦さんと…僕ですか!!?
「おー!次は春雨か!!頑張れよ!!」
「ゲームやりたいから頑張ってねー!!」
佐倉さんいたんですか…!? あ、ずっとゲームをやってたからですか
僕が勝ったらゲームができる、的な理屈ですけど今もしてることについてはつっこまないことにしておきます
「この調子であたしたちが勝つぞ!」
「ひゃっほーさいきょー!」
「zzz…」
『ごーとぅーへるーーーっ!』
ポキポキ同盟(仮)の皆が盛り上がって、僕を応援してくれています…!これは頑張らないわけには…
ところで最後のはなんだったんでしょうね
「まぁてきとーに頑張れー」
一葉さんも…!
「はい!頑張ります!!零点一つ星警察の名にかけて!」
「なよだりくぱのんげいめのかこどてっれそ!?」
「フフ…あいつら一回戦で勝ったからって油断をしているな…」
…え!?まさか…
に、錦さんが零点二ツ星警察、とか…!?
「錦はあの有名な悪魔サターンの契約者だ…簡単に殺られる奴ではない…」
サターンって車の種類じゃなかったですか…? あ、サタンって言いたかったのでしょう…
「おー、そーかーーじゃあスターと…
「 「ちょっとまったぁ!!」」
見事に遮られましたね…一さんってこのパターン多いような
対決開始の合図を口と物理的に止めてきたのは…
「今参上しましたスーパープリティジェンダーアンノーン時雨ちゃんだよ☆ついでにこの人も復活!」
え、時雨!?……と誰???




