第十戒『真実の探索』
あたしは水玉に銃で撃たれて、目の前が真っ暗になった。
…はずなのだが、あたしはただ気絶していただけで、無傷だった。
ん?これは… 血痕……?
佐倉水玉の血とは…想像できねえや…
誰のだ…?
*****
翌日。
あの一滴の血が誰のものか、全く分からなかった。
あたしも佐倉水玉も、それらしい傷は一切無いのだから。
…佐倉水玉については少々決めつけてる感あるけどな
ん…あれは
「おい、剣岳 郁!!貴様昨日結局 佐倉水玉を逃がしたな!?普通にパズモンやってるぜ!?」
…ああすっかり忘れてた…今あたしはこいつらの協力者みたいな感じだったな…いや逆なのか?
「…一 一、お前の方がダさいやられかたしてたじゃねえか」
「ぐっ……あれは人間的な装いが発動してしまったがための俺の癖みたいなごにょごにょごにょごにょ…」
「おい日本語って知ってるか」
「この神の話を遮るな!!」
「ところでこれから… 「この神を無視するな!!」 …この神がこの神がってうるさいわね、昨日自分達ではった罠に掛かったのはどこの誰よ」
「この神とその部下」
「…高貴な…高貴な私…が…いつ…あんたなんかの部下になったのよぉおォオオぁあぁあ!!!!」
「「ギャーギャーワーワーー…」」
「『…あの人達は放っておいてですね…これからどうする予定ですか』と妖精が呟いております…」
「…今日はあたしが用事あるから無しだ。明日からまた気合い入れて佐倉水玉を潰す」
「『はい…っ!』と妖精が叫んでおります!」
実際今日、あたしは恐ろしくヒマなわけだが、まあちょっと用事だ。
あの血の謎がまだ解けてない。
傷痕でも見つかりゃすぐなんだが、そう簡単にも行かないか…?
例えばそこにいる粟倉夜影とか…奴は形だけ味方だったな。全然あたしや一 一に賛同してないみたいけどな…。
むしろ和の考えに近いっぽいからあいつは少し苦手だ…。
和に近いからこそ助けに来たという説もあるが…まあ無いだろう
血が垂れるような怪我を一切気にしない奴なんていないだろうし、水玉と同じく決めつけではあるがあいつも怪我とかしそうにない。昨日よりかは落ち着いて思考を読めるようになった。
ていうか粟倉夜影は昨日どこ行ってたんだろうか?
まあいい、とりあえず青梅和でも探して…――
「なー和ー!ポキポキ食うー?」
「しつこいな!!もうよくない!?」
噂をすれば…青梅和!!…と、ものすごい勢いでポキポキ?を食べている一葉日向!
「えーー? …昨日なんで墓なんか行ってたの?」
「急だなおい!?てか知ってたんだ!!?あんたは変態4号かよ!!?」
「なんでーーー?サクサクサクサクサクサクサク…」
本当にものすごい勢いで食べてるな…佐倉水玉同様人間業とは思えない…
「…粟倉に聞けば?」
…?
粟倉夜影?
奴と青梅和は既に絡んでいるのか?
…言葉通じねえのによくやるな青梅和…いやアホか。感心とかしてる場合じゃねぇんだよ
「えーー?でもあいつ何いってるかわかんねーし…」
「そう!聞くな!!」
「えーー?? あ、わっすれってたーーこれ校長室まで運んでーとさーー」
「まさかの校長室!!?そんなことってあるの!!?」
「…コーチョーって何ー?サクサクサク」
「「知らんのかい!!?」」
ってあ…
「…え?郁?」
しまったな…気付かれた
「な…いや、つっこみたくなっただけだ」
「どういうこと!?」
「…青梅和、お前昨日なんかあったのか…?」
「? …いや別に…」
…動きが少々怪しいな…恐らくその何か思い浮かべているだろう。そのくらい見通せる。
あたし関係のことじゃ無いといいが…それこそ粟倉夜影とかだと信じたい。
「そうか…。…校長室行くんだったか?行ってきたらどうだ」
「あ、うん…じゃあね」
…あいつの中であたしは別に印象悪くない方だ。
なんか妙な関係だな。
あたしは青梅和を黙らせるために佐倉水玉を狙う。
青梅和はあたしを名前で呼び捨てやけに親しげに話す。あたしが敵意を持ってることすら知らない。
いつからお友達なんだよ?名前呼び捨てって……
…ただかなりややこしい話かもしれないな。
逆に簡単な話になるかもしれないが…。まさか、
「……校長室ね…ちょっと近より難い感じあるんだけど…仕方ないか……痛っ……」
…そのまさか、だな
*****
「校長先生、今職員の間でこういう提案が出ているのですが……」
「いや、だが教頭先生、彼女には私も驚くほどの才能が……」
「いいや、だからこそです!才能が無駄になってますよ!!きちんと活かす方法を探した方が良策かと…」
「…近々見に行って見ましょうよ、私も少し考えます
…おや、Z組の生徒ですよ!!」




