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Chime ―チャイム―   作者: 夏影
第一章 キッカケ
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第二十七話『ゲーオ』

 私が休むとどうなるか、今回ので よーーく分かった…


 Z組の教室をゲームで埋め尽くしてたからドアを開けるなりゲーム機が流出なだれてきて、そこに埋もれて『つみだんトーナメント』なるものをやっていた。あんな中でよくゲームできたよななんて思ってたら、隣の視聴覚室(もはやZ組の教室)や、トイレまでもにゲーム機は進出していた。


 少なからず私が叱る効果はあるみたいだとは思う けど…


 それがいつまで保てるのか…

 …ていうか

「その人だれ?どっから連れてきた?」

「んー、元エイデイオンババアだよ!今はただのババア」

「なんだかよくわからないけどすぐ帰して来なさい」

「だってこの人家うちにくるって言うから」

「じゃあ水玉んに帰しなさい」

 今初めて『水玉ん家』なんて言った気がするけど、水玉ん家…?

 それほど恐ろしい場所は他に思い付かない…。


「いや帰さないよ?だってゲームの弟子だから☆ねーねー!今日もゲームとか買いに行こう よー!!今度はゲーオのゲームを買い占めよう☆」


 ってーーー!それを普通にするんじゃなーー い!!


 なんだよ『今日も』って!!いや教室はゲームで溢れてたし明らかにエイデイオンとか行ってたのは分かるけども!!!

 すでにこの…元エイデイオンのゲームの弟子?さんには迷惑かかってるし…!!


「…行かせないからなぁあぁぁあぁ!!」


 全力で封鎖だ…!!


「えーとあ…粟倉!さん!協力して封鎖して!!」


「しだけだなまじゃもてっあがむーげになんこーけーお」


 …YESかNOかも分からねー!!


 あ…どうやらYESだったようだ。ポケットをさぐって何かを取り出した。

 ガムテープで封鎖する考えか…しかもかなり強い高級品だ。確か水玉も持っていた。

 でもそんなので大丈夫かな…教室封鎖…


 仕方ない全員ガムテープでぐるぐる巻きだな!これしかない!!


「今日は皆で静かに捕まってろ!動くな!」

「手を挙げろ?」

「違うよ春雨!!」

 何気に集団から抜けてガムテープで巻くのを手伝いに入ったアンズ。この人は実は常識人なんじゃないかってちょっと期待してるんだけどどうなんだろ?

 常識人か…粟倉は分からないけど、剣岳さんはそうだと思うな…協力してくれたらすっごく心強いけどなんとなく敵視されてる気が…。

 今になって気づいたけど誰も相談出来る人がいないんだな…


「プププ…無駄だよ和ちゃん!!もっときつ く巻かなきゃー!ドヤァ!!」


 えーーーー!!?


 いやこれ以上きつく…??無理だよ…てか『ドヤァ』は口に出して言うことじゃないよね、確か


 しかしどうやって脱出し……!?

「いぇえぇぇぇ えぇぇぇえぇい!」


 なんでそんな所からカッターがーーーーー!!?


 まさかそのレインコートにそんな丁度よくカッターが出せる穴が…


「そうなのだー!今日はたまたまこの穴あき レインコートだったんだよーー!!」


 いやそんなレインコート普通いらないでしょ!!?


 やっぱり世の中お金が全てなのか…?


 どうやっても水玉には敵わないか…


「わくとじとあどでぷーてむがうおちいもで かためらきあ」


「ぉ〜〜ぃ!!」


 ドアの向こうで四月一日先生の声が… あ、開けれないんだ


「いながうしょ、かるやてけあ」


  ガララ…


「お知らせです!今日は誰かの御葬式により 出合滝さんはお休みです!以上!!」


「へーーい」


 初っぱなから!!?


 しかも先生どっか行っちゃったし!!!??


「かうじゃでがれこなよたっあもにえま」


 てか葬式って出会滝さん本人の御葬式…ではないよね…?


*****


 月影園の時には当然帰ることが無かった我が家は欠席した二日間ずっとこもっていてまた慣れだして、なんというか自宅だって実感しだした。


 落ち着くよな…ここ

 出合滝さんの葬式は今日だよな。半分はクラスをしっかりさせられなかった私のせいだし、行こうかな。知らない人が葬式に来たって思われるだけだろうか?

 でも行くべきだと思うから行きたい。あれ?葬式ってどうするんだろう?制服でいいのかな?それと…

 葬式どこだろう??


 とにかく行こう。

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