第十八話『天国』
「うおぉぉおぉおおぉぉぉ〜〜っっ!」
東風…急にどうした!!?
「本当じゃん!!楽しみーっっ!!!」
「うおおおおおおいえええええええあああ!!」
会話通じてるの!!?
「やったぜ!ついにこの地獄の部屋から脱出できるよ!」
「あの部屋は天国だもんね!」
「やったーーーー、次の時間音楽だーー」
あ、なるほどね
最近、音楽の授業が大人気
もちろん、しょーもない理由なのだが……
蘭子「はい!では音楽の授業を始めます礼!」
「あははははは!!!!」
「やったー!」
もはや、誰も先生の話を聞いていない
だけど先生はやりきった気満々に進んでいく
いつものことだが、先生には周りが全然見えていないようだ…
結局修学旅行から帰ってもこの疲れよう。どうにか落ち着かないものか。
「「そりゃぁぁあぁぁあ!!!!」」
「マジこれうめーなー…サクサクサク」
(今度はどう泣かせようかなぁ…)
「…白夜またいじめる気…?」
「…すでに震えてるし涙目じゃねーかゴミ箱シューズ」
「また意味不明な…グスッ」
ここでようやく、彼らの本題が始まった。
「ではでは皆さんお待ちかね♪第五回楽器分解大会〜〜!!」
「イエェェェェェーーーーイ!!」
そう、これがうちのクラスで音楽の時間が人気な理由…
『楽器分解大会』…
「今回の選手は、立科菊野さん、一葉日向さん!」
「「ほいよー!」」
「よっしゃかかってこい!日向!!」
「おーー望むところだーーーー」
構える二人。にらみ合いが始まった。
「おーい二人ともー?楽器の準備はよろしいかい?では、スッタート☆」
構えた意味ねー!!
ていうか何度見てもくだらねーー!!!
意外と地味な作業で、無理矢理皆がわーわー言うこと10分。長いな。
「出来たーー!!」
菊野の木琴は全てのパーツが折れていたりへこんでいたり。
これを見るに…
「破壊しただけじゃ「分解だよ…!グスッ」あーそーだねー」
本人は分解と言い張るのでそういうことにしておこう。どちらにしろいずれ弁償させるから。
「しかし日向の奴はどこへ行ったんだか…」
「いないね…」
日向が分解する予定だった鉄琴はピカピカの新品。一切分解しようとした痕跡は無い。
「って訳できくのんの勝r…」
黒板に大きく こう書いてある
[俺様の勝利]
その後10分ほどなぜか沈黙が続き、音楽室には四月一日先生の声だけが響いていた…




