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親衛隊隊長だけど彼女がいます!  作者: Kira
第3章 ドキドキハラハラ夏休み!
24/40

(23) 海水浴へ行こう!

第23話です!


 

 俺は今、海へ来ている。野口が勉強会メンバーで海へ行きたいとメッセージをしてきたのだ。


「おーい!藤岡ー!何たそがれてんだよー!」

「プライベートビーチに驚いてただけだよ!」

「そんなことに?」

「野口……おまえも金持ち側かよ……」

「え?」


 光の上学園が所有しているプライベートビーチがあるらしく、そこへ野口に誘われてやってきた。学園生ならば利用可能らしく、ビーチには生徒らしき団体がいくつか見える。

 男子だけなら更衣室はいらないと思ったが、豪華な更衣室が設置されていた。そこに綺麗な個室のシャワーも大量にあったので、金持ちの学校はすごいなと圧倒された。

(まぁ学園の校舎とかも豪華だったから、プライベートビーチもすごいんだろうなと予想はしてたが……。予想以上だ。どこからこの金は出ているんだろうか……?)


「織部も乾も安武ももうあっちで色々やってるぜ。」

「あぁ悪い。すぐ行くわ。」


 プライベートビーチというものに縁がなかったものとしては、人が少ないビーチに違和感があるのだ。そのため少し放心していた。

 野口と話しながらみんなのもとへと向かう。


「それにしても勉強会メンバーで、雪城だけ来れなかったのは残念だなー。」

「あー、実家に帰省してるんだろ?しょうがないさ。」

(来ようとすれば来れるだろうけど、水着になるわけにはいかないしな。)


「そういえば野口は夏祭り行ったか?」

「行ったよー!」

「へぇー!誰と?」

「あー……1人でぶらぶらまわってた。」

「えっ!?1人!?」

「悪いかよ!誰もいなかったんだ……」

「いや……別にいいと思う……」

「藤岡は誰と?」

「……友達?」

「なんだよそのふわふわした感じは?……まさか恋人!?」

「あっ!みんななんか準備してる!行こうぜ!」

「ちょ!ごまかすなって!」


 雫のことについて深く追及されると、ボロが出る自信があったので、強引に会話を終わらせた。

 そしてみんなが集まっているところへ行くとバーベキューの準備をしているところだった。みんなももう水着姿で準備を進めている。


「こーくん!水着似合ってるねー!」

「ありがとう!香はおしゃれなラッシュガード着てるな。」

「やっぱり美肌に日焼けは大敵だからね!」

「亜樹も白いけどラッシュガードとか着なくて大丈夫か?」

「今まで最低限しか外出とかしなかっただけだから……。それに日焼けしてる方が男らしいかなって……。」

「へぇそっか。確かに活発に見えるからな!」

「逆に流星はめっちゃ日焼けしてるな。」

「うん!スポーツしてると日焼け止めとかすぐ落ちちゃうんだよねー。だけどさほら、普段服で隠れてるとことの差が笑」


 流星が見せてくれたところには、確かに半袖の跡と思われる日焼けの差があった。


「ほんとだ。わかりやすいな笑」

「うん。だから今日はめっちゃ焼く!笑」

「おー。結果楽しみにしてるわ笑」



 バーベキューの準備は着々と進み、それぞれが持ちよった食材を焼いていく。お肉や海鮮、野菜などのご飯系。マシュマロや焼きフルーツ!?などのデザート系。いい匂いを振り撒きながら俺たちはバーベキューを楽しんだ。

 途中で俺や流星、乾のファンと名乗る人たちが食材をくれたこともあり、全員か満腹になるまで食べることができた。



「さすがにお腹いっぱーい!」

「ほんとに!よくあの量を食べきったよな。」

「俺、ちょっと横になる……。」

「野口ー!吐くなよー?」

「今動いたら吐く。」


 ヨロヨロと野口はパラソルの日陰へと向かった。


「確かに野口が一番食べてたかもな……?」

「俺もついていようか?」

「いや少し休めば大丈夫だから……。」

「食べ過ぎにはそうするしかないよね。休んだら一緒に遊ぼー!」

「藤岡も織部もありがとう……。」

「じゃあ食後の運動しようぜ!やっぱ海といえばとりあえず泳がないと!」

「だな!」


 野口はとりあえずダウンしているので放置になった。

 流星の提案で海で泳ぐことになった。みんなで話すとこの中で泳げないのは亜樹だけらしかった。そのため亜樹が浮き輪を使って、周りで泳いでる人が引っ張ることにした。


「うわぁー!水気持ちー!」

「バーベキューで余計暑くなったからな、ちょうどいいな!」

「ごめんね、みんな引っ張ってもらっちゃって……」

「気にするなよー。疲れたら俺も掴まるし笑」

「幸輝……!うん!掴まって。」

「僕もー!たぶんすぐ疲れちゃうし笑」

「俺も体力に自信はあるけど、掴まるかもしれない笑」

「香も流星も……!ありがとう。」


 

 3人で浮き輪の周りを泳ぎながら、たまに亜樹の浮き輪に掴まって遊んでいた。かなり沖の方へ来てしまったのか周りに俺たち以外の人がいない。

 プライベートビーチということもあってか、監視員もいない。だんだんこのままじゃ戻れなくなるかもしれないと焦りが見えてきた。とりあえず海岸へ戻ることとした。


「かなり来ちゃったみたいだね!海岸が見えるうちに戻ろ!」

「そうだな!」


 バシャーン!

 戻ろうと方向を変えた瞬間、狙ったように大きな波が俺たちを包んだ。飲み込まれた水の中から急いで顔をあげるとみんなの顔が見えた。

 安心していたが……亜樹だけがいない。辺りを見渡すと浮き輪だけが浮いてるのが見える。


「「亜樹!」」

「あっくん!」


 3人で浮き輪へと急ぐ。


「下だ!」


 流星が下に沈んでいく亜樹を発見したらしく、潜って救いにいった。水面へ引き上げると、幸い気絶してるだけのようだった。だが、意識がない人間を連れて海岸まで戻るのはキツそうだった。


「ねぇ!あっちに島が見えるよ!」

「ほんとだ!あっちの方が海岸より近いな、行くか。」

「じゃあ俺がこのまま亜樹を持ってくよ。」

「流星頼む!俺は浮き輪持ってくわ。」

「じゃあ僕は先に島の確認してくる!」



 少し距離があったが、無事に島に着くことができた。潮の力などで、海岸からだいぶ離されたらしい。今いる島から海岸は見えない。ここから海岸に戻るには体力が足りなそうだ。


「流星、亜樹目が覚めそう?」

「いやまだ。」

「人工呼吸とか必要なのかな……」

「わからない。ただ水を飲んじゃってた場合必要かもな。」

「じゃあ……どう……」

「2人ともー!ちょっと来て!」

「!わかった!悪い!俺、香の方見てくるな!」

「えっ!あ、あぁ。」


 俺と意識のない亜樹だけが取り残された。

(え、もしかして俺が人工呼吸しなきゃいけない系?やり方なんとなくでしかわからないぞ?……だけど亜樹に死んでほしくないし人助けだからな……やるか。)


 亜樹の顎に手をかけ、顔を近づける……


「ゲホッ!」

「うおっ!亜樹!大丈夫か?」

「……?えっ!?ちかっ!」

「あっ!悪い!」


 人工呼吸をする前に亜樹が水を吐き出した。その体勢のまま話しかけたため、驚かせてしまったようだ。


「な、なんでこんな近くに……?」

「あぁ、亜樹が水飲んでたみたいだから人工呼吸をしようと。」

「じ、人工呼吸!?」

「でも安心しろよ!する寸前だったから未遂だ!」

「えっ!そ、そうなんだ。」

「じゃあ香がなんか呼んでたみたいだからあっち行こうぜ!」

「うん」


 俺は亜樹が起きた安心感で、上機嫌になりながら香たちの方へと向かった。そのときになぜか亜樹は不満そうな顔をしていたが。たぶん男に人工呼吸とはいえ、キスされそうになったのが不愉快だったんだろう。

(男にキスされそうになるなんて不機嫌になるよなー。わかる。)



「あっ!あっくん目が覚めたんだね!良かったー!」

「本当だ!幸輝、人工呼吸で?」

「違うよ!いやー、寸前だったけどしないでよかったわ!男に人工呼吸されるとかキツいやん。」

「……俺は別に。」

「亜樹、何か言ったか?」

「別になにも言ってないよ。」

「そうか!とりあえず目覚めて良かった!」

「……えっ!こーくんがあっくんにキス!?」

「か、お、る?おまえからかってるだろ。てか時差!」

「ちょっと情報過多で。こーくん怒らないで笑」

「おまえの察しの良さはもう知ってるからな。香が間違った情報を伝えるのはだいたいからかってるときだよ!」

「ふふふ。じゃあそろったところで探検と行きますか!」

「うん。あっ!言い忘れてた……みんな心配してくれてありがとう。」

「「「いえいえー」」」



  俺たちはたどり着いた島の探検へ出かけることにした。



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