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親衛隊隊長だけど彼女がいます!  作者: Kira
第3章 ドキドキハラハラ夏休み!
22/40

(21) 手がかりを追って

第21話です!

響のことを香が知ってるという内容を追加しました。

 


 - 寮


 ローリエの集の2人とメッセージでやり取りをする。

 

『えっ!見つかったの!?』

『確実じゃないんだけど、たぶん親友だ。夏祭りのときにいた偽転校生ぽいやつが、響を引っ張っていってたのを見たんだ』

『偽転校生?』

『うん。変装した雫みたいなやつがいたんだ』

『じゃあその人も変装かもね』

『そうか、その可能性があるのか』

『その人も何か事件に関係あるのかもな』

『そうだな。それも探ってみたい』

『そういえば、親友くんは響っていうんだねー!』

『あぁ櫻井 響(さくらい ひびき)って名前。明るい時間にあそこに確認しに行きたいんだ』

『あれ……櫻井響……?もしかして一昨年に会計やってた響様?』

『いつやってたかは知らないけど会計はやってたみたいだよ。』

『じゃあ響様だよ!3年に上がるときにいなくなっちゃったんだけど……』

『そうか。知ってたのか』

『うん!なんでいなくなったか気になってたんだよね。』

『とにかく僕たちも一緒に行けばいい感じ?』

『悪い!頼む!』

『別に構わない。謎を解き明かすのはワクワクするしな』

『うん!僕らで学園の謎を解明しよう!』


 幸い香も東雲も実家に帰らないで寮にいるらしい。そのためすぐに確認しに行けそうだ。とりあえず森林に入ってもいいような準備を整えるために、近くにあるかばんを手に取った。



 - 境内


「香、東雲今日はありがとう!」

「大丈夫だよー!ここが?」

「そう。この道らへんで見たんだけど、一瞬目を離したら見失って。」

「じゃあこの辺探ってみるか。その響とやらの写真あるか?」

「写真?あるよ。」


 俺は香と東雲に写真を見せた。前に俺と雫と響で撮ったものだ。


「わぁ!みんな美男美女だねー!」

「そうか?確かに雫と響、顔整ってるよなー。」

「いやこーくんも整ってるよ!」

「……ありがとう。」

「とりあえず響の顔はわかったから手分けして探そう。」


 3人で手分けして、周りを探索することにした。



「あっ!」


 少し離れたところから香の声が上がった。


「2人ともー!ちょっときてー!」

「「わかった!」」


 2人で香に近寄ると、香は地面を指し示している。


「これって足跡じゃない!?」

「ほんとだ!」

「祭りの前日に降った雨で地面がぬかるんだだな。」

「うん!ここがずっと日陰だから乾かずに残ってたんだね!」

「これは……響たちの足跡かな?」

「たぶんそうだろう。残っているのは2人分だしな。」


 香が示した先には足跡が残されていた。道を外れて、森へと入るように足跡は続いている。今は昼間であるが、森の中は木が生い茂っていて少し薄暗い。


「……行くか。」

「うん!どこに続いてるんだろうね。」

「一応懐中電灯つけとくか。」


 3人は森の中へ入っていった。



 しばらく足跡を追って歩いていたが、落ち葉などによって足跡がわからなくなってしまった。そのためなんとなくの獣道らしきものを道なりに進んでいく。もう1時間近く歩いている。


「も、もう少しで明るいところに出そう!」

「あっ!」


 森を抜ける洋風な建物が見えてきた。どこかで見覚えがあるような……?


「なっ!これって!」

「あぁ学園の博物館だな。」


(なるほどだから見覚えがあったのか。確か閉鎖されているんだったか。)


「じゃあ入るか。」

「ちょっと待てよ東雲!」


 東雲がさっさと裏門の方へ歩いて行ってしまう。

 裏門へと来てみたが、夏休みということもあって閉まっているようだ。……近場の木を登れば門を越えられそうだ。


「あちゃー!閉まってるね。」

「あぁ。かといって、正門へまわっても夏休み中だから寮までしか行けないからな。」

「俺が開けてくるよ。」

「えっ?こーくん鍵持ってるの?」

「いや登ってこの門越える。」

「「…え?」」

「いやいやこの門何mあると思ってるの?」

「さすがにこのまま登るわけじゃないよ!木を使えばいける!」

 そう言って俺は近場の大きめの木に登り始めた。


(木登りとか久しぶりだな。幼稚園とか小学校のときは負け知らずだったな。久しぶりでも結構体が覚えてるもんだなー。)


 なんなく門の高さらへんまで登った。そこから塀へと飛び移り、学園に足を踏み入れた。幸い内側からは開けられる扉のようで、軽く操作して門を開く。


 ガチャガチャ

「開いたぞー!」

「おまえ……。」

「こーくん……。」


 門を開けて、2人に声をかけるとなぜだかドン引いた顔をして入ってきた。


「え?なに?」

「すごい運動神経だね……。」

「えへへ。身軽さには自信あるんだよねー!じゃあ行こうぜ。」

「あ、あぁ。」


 裏門から入ると一番、目に入るのは博物館だ。正式名称は光の上歴史館らしい。


「ここに入ったみたいだね。」

「香?どうしてそう思うんだ?」

「テテテテッテテー!監視カメラモニターミニバージョン!」


 香は某青いロボットアニメの真似をしながら答えた。


「それって!」

「そーくんの発明品!前は秘密基地のモニターでしか見れなかったけど、小さくなったのでどこでも見れるようになりました!」

「すごっ!」

「といってもまだ少しの時間分しか映像を取得できないがな。改良の余地ありだ。」

「そーくん向上心すごーい!」

「まじてすごいわ。で、そこに映ってるのか?」

「うん!ここに出入りしてるのが映ってたよ!」

「いつの間にハッキングしたんだ……。」

「それはさっきチャチャっとね!」

「この手癖の悪さは香だからこそだな。」

「ちょっと!器用って言ってもらえる?」

「前は閉まってたが、今は開いてるとかあるのか?」


 歴史館の扉に近づいて、ドアノブ手をかける。


 ガッ!

「うーん。閉まってるな。」

「映像を見る限りだとこの2人は鍵を持ってるみたいだね。」

「見せてくれ。うわっ。本当に転校生の格好に似てるな。制服ではないけど。」

「そーくんそれが見たかったの?まぁ僕もびっくりしたけど。遠目から見たらしーちゃんの変装に見えるね。」


 2人は映像を見ながら奏多の格好について話している。やはりあの格好には驚くようだ。

 そんな2人を尻目に俺は扉の鍵穴を覗き込む。鍵穴の上に赤い宝石のようなものがついている。


「香ー!」

「なにー?」

「これピッキングとかできない?」

「えっ!ピッキング!?」

「確かに香ならできそうだな。」

「こーくんもそーくんも僕をなんだと思ってるの!」


 そう言いながらも、香は髪のヘアピンを外して鍵穴をいじり始めた。


 ガチャガチャ

「あっ!」


「「え?」」


「もう開いたのか?早くないか?」

「違うよ!この鍵穴見たことある!」

「え?どこで?」

「あの親衛隊のマニュアルが入ってた箱の鍵穴!」

「えっ!あの鍵?」

「うん!変な鍵穴だなーって思ってたんだ。」

「じゃああの鍵で開くのかな……。」

「2人ともこの鍵を知ってるのか?」

「うん。親衛隊本部でたぶん同じものを見たことあるだ。」

「へぇー。じゃあ開けられるかもな。」

「あっ!こーくん鍵持ってきていないか。一回取りに帰る?」

「いやたぶん……!」


 俺はこの探索に来る際、適当に放っておいたカバンで準備してきたのだ。そのカバンに鍵を入れたままにしていたことを思い出した。

 そしてカバンから赤い宝石のような装飾がついた鍵を取り出した。


「合った!」

「こーくんナイスー!」

「確かにこの装飾が一緒だな。」

「じゃあ開けるぞ!」


 ガチャ、キー

 鍵を差し込み扉を開ける。香の予想通り、同じ鍵だったようだ。

 扉を開け、中に入ると少しほこりっぽい臭いと本の匂いがする。あまり使われていないことを物語るようだ。カーテンが閉められているのか建物内は暗く、隙間から漏れる光がところどころを照らしている。


「暗いけど電気をつけたら見つかる可能性が高まるから、このままい行こう。」

「見つかるって誰に?」

「出入りしてるのが例の2人だけとは限らないだろ?映像に残ってないだけで、もっと前からここに潜伏してるやつがいるかもしれない。」

「あぁなるほどな。東雲さすがだな。」

「それに学園内って警備員さんが見回りしてるから、それにも気をつけなきゃ!」

「そっか!確か夏休み中は不法侵入を防ぐために見回り強化してるって先生が言ってたな……。」

「うんうん!慎重に行動してこ!」



  俺たちはこっそりと歴史館の調査を始めた。



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