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REBORN

その時雨だった物体に縋って泣きわめく子供たち

子供の涙が彼女だった金属の部品を濡らし小さな放電をしはじめた。


その涙に合わせるように空から大粒の雨粒がしたたり落ち

辺りを湿らせ始めると

豪雨となり子供と大きなお腹をした夫人を濡らし始め、

時雨だった物体の方から

小さな放電が夫人の方に走って行くような錯覚を子供は感じた。


「お母さん、次に生まれてくる子供の事だけどね」


「一体何なんだい?」


「次に生まれて来るのはきっと女の子のような気がするんだ」


「あたしもそんな予感がしてたよ 

きっと可愛い娘の予感がするね」 




数か月後 



病院でかわいい産声が聞こえた。

「可愛い女の子ですよ」女医の声が聞こえる。



名前は時雨でどうだろう?」

ぼくも同じことを考えてた。




        ◇◇◇◇◇◇


そして時は流れ 四半世紀後



メルキア合衆国執務室に身なりの良い壮年の男性と美しい女性の姿が有った。


「大統領閣下、そろそろ停戦調停会議のお時間です」

「時雨くん、もうそんな時間なのか」

「はい、そろそろ出発しないとSPの方にご迷惑がかかります。

これが最後の停戦合意調印式なので頑張って下さい」

そう言うと時雨は髪を掻き上げた。


「わかった、急ぐとしよう、 君には書類の確認をお願いする。

しかし時雨君、その癖は何とかならないのかね?

君ほどの美人ならそこもチャームポイントだから構わないのだが」

「申し訳ありません、これは生まれつきの癖ですので・・・」



報道陣が取り囲む停戦会議の会場には

すっかり年老いているが、

かつてのテロリストの男性が身なりの良い格好で相手側の席に座って居る。

大統領が会場に入ると割れないばかりの歓声と拍手が鳴り響きわたった。



戦争が絶え間なく続くメルキア合衆国の戦争はこの日に終結した。


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