Chapter1-4
続きです。
冷静な方は、ショットガンイサカM37を用意しながら、ウィリアム・テイラーと自己紹介した。
ジャックも自己紹介する。パニクッてた方は、離れたところで無線交信をしている。
「ウィリー、やつら何してるんだ?」
「どうしました?ジョン警部補。」
ちなみに、アメリカの警部補といえば分署刑事分隊長、日本で言う所轄署刑事課長でもやっているものだがLCES隊員は、特殊警察官扱いのため、バース市警での扱いは若干上位の刑事レベルの上、LCESでは隊長のビルの意向で、階級による職務の違いをつけないことになっており、ジャックはバリバリ現場でドンパチやっている。ちなみに、ビルはあだ名そのまんま、キャプテン、日本で言う警部で分署長、各隊長レベルである。こちらは、階級相応の役職についている。話をもどそう。
犯人たちは、不思議な事に人質全員の縄を解き、立てこもっている店から出し始めた。
「人質を解放しているようですね?」
「ああ、みたいだな。」
自分たちの知らない所で、署と犯人による交渉が行われていたのか。
しかし、犯人のだれも電話などをしていた者はいない。まだ、犯人がいるとは思えない。
ジャックとウィリーが頭を悩ませていると、人質たちがこちらに到着した。顔なじみの店主と、ジャックが会話をする。
「ジャック、あんただったか。」
「ああ、怪我はないか。」
「ああ、大丈夫だよ。それより、このメモを警察官に渡せばいっていいといわれたんだが。」
「メモ?わかった。読んでみる。他の二人と一緒に離れたところに居てくれ。カタがついたら話を聞く。」
店主が持っていたメモを開く。メモにはこうあった。
「この場にざっと20台ほどのパトカーを呼べ。そうすれば、自首する。」
(自首するから、パトカーを20台手配?どうゆうつもりだ?)
急展開。
この事件では、アクションはさせません。