Chapter1-3
続きです。
ジャックは冷静に、今の状況を頭の中にインプットしていた。後に、事件に立ち会った者として状況説明を行うためだ。まず犯人。人数は5人、人質を取り全員がSMGで武装している。人質は3人、時計屋の店主と、その奥さん、そして運の悪い若い男の客だった。みな後ろで手を縛られ、猿轡をかまされている。犯人の持つSMGは、マイクロウージーで他の武器は恐らく持っていないと見られる。この店には、自衛用の銃砲が無いため新しい武器を手に入れる事はできないだろう。
そして警官。こちらの武装はバース市警の官給品のグロック17のみで恐らくパトカーにショットガンか、SMGの一丁ぐらいはあるはずなのだが、そんなことは忘れ、必死に無線で指示を仰いでいる。どうやら新人らしく、1人は拳銃を持ち冷静に状況を観察している。新人にしては、良い判断だ。ところがもう一人は、パニックになり一方的に無線になにかわからないことを叫んでいる。
見ていられなくなったジャックは、ビルに電話をした。
「どうした、ジャック。」
「そっちに立てこもり事件の情報は入ってないか?」
「ああ、入ってる。新人2名が巡回中に現場を目撃、そのまま事態の収拾にあたってる。」
「それが、見てらんなくてさ、手伝っていいかな?」
「ああ、いいだろう。しかし、出動要請の無い臨時的なものだから、あまり派手にやるなよ。お前が加勢したって連中には言っておく」
「オーケー。」
ジャックは、愛銃のベレッタM9の動作チェックをして、ダッシュでパトカーの陰に割り込んだ。
「よう、大丈夫か?LCESの者だ」
「はい、状況は・・・」
「ああ、もう確認したから大丈夫だ」
冷静な方の警官の言葉をさえぎりそう言った。パニックになっていた方も今では平静になっている。
「説得は?」
「試みました。しかし聞く耳持たずです。」
やはり冷静な方は優秀で、回転が速い。優秀な刑事になるな。と、思いながらたずねた。
「武装は、なにも積んでないのか?」
「ショットガンが1丁あります。」
また冷静な方が答える。
「よし、そいつを用意しろ。おい、お前も動け。」
パニクッてた方を叱責しジャックは頭を戦闘モードに切り替えた。
状況説明です。
主人公の銃をM9にしたのは、個人的に好きだからです。
訂正 グロック18→グロック17




