罠を仕掛けます
さて皆さん、ごきげんよう。
一日にして150万バニー以上の買い物をした浪費家女王ことグリムヒルデです。
盛大にお買い物したことをコソコソ、いや堂々と噂されています。
噂ってこっそりと流すよね?異世界は違うみたい。
歩いてるとすごい聞こえてくるの。
で、今まで出歩いたことがない私が歩いてると「あ…」って言って蜘蛛の子のように散っていく。
感じ悪いって言ったらない。
言っとくけど、白雪姫が私のお金で豪遊してるの知ってるんだからね!
それはスルーで、私は大バッシングですか?はぁ?そうですか!!
ここまで噂になっているということはこの国の王様である旦那にも伝わっていることだろう。
別にだからと言って特段なにかある訳じゃないけどさ?
顔合わすの嫌だなぁ〜って言うだけ。
この噂を広めてるのって白雪姫なのかしら?
心の清らかなお姫様は…噂なんて流すのかしらねぇ?
まぁ、いいわ。なにか白雪姫が企んでいたとしても、白雪姫の痛いところを付けばその企みは潰せる。
なんなら鏡に探るように言えば1発でしょう。
白雪姫を引っ掛けるための罠をしかけましょう。
この前の買い物で買った天然オパール石…大事そうにしまってあるように厳重そうな鍵のついた箱を、部屋に入ってすぐ目に入りやすいところに置く。
こんな分かりやすい罠に引っ掛かるとは思わないけど…引っ掛かったら面白いよね?
盗まれたくない物は打ち出の小槌で最小化して、ポーチの中に入れて持ち運ぶ。
いつもグリムヒルデが部屋の中にいるから盗む隙がないために、湯浴み中を狙われ宝石を盗まれていたがこっちから隙を作る。
わざと部屋を空けて、白雪姫の手下であるメイドをおびき出す作戦だ。
ユイは私の護衛&補佐として城内の散歩の付き添い。
ジヴァは買ったものの領収書と、なくなった物の管理の仕事を。
お城の図書館に足を伸ばしたり、温室に行って花を見たり、庭師のおじいちゃんにリンゴをもらったり。
庭師のおじいちゃんの「林檎は白雪姫様の大好物なんですよ」という一言に複雑な気持ちになる。
長い散歩を済ませ自室へ戻る。
物が少し動いてる…やりやがったな?
ジヴァと一緒になくなった物を一つ一つ確認して行く。
合計3個の宝石が盗まれていることがわかった。
なくなった物の中には天然オパールのペンダントが含まれていた。
チューチューうるさいネズミが罠にかかったみたいね?
来月は白雪姫のバースデーパーティーが開かれる。
そのバースデーパーティーに私が参加したら……楽しみねぇ?
ドレスの手配もしないと…でもツテがないわ。
そうだ、商人のツテから当たれないかしら?
そういうツテがありそうなのは……ロナウドね。
「ジヴァ、ロナウドにドレスのデザイナーを紹介してもらえるようの手紙を書くわ。便箋とペンの準備をしてくれるかしら?」
「はい、かしこまりました」
この国の字を学んだ覚えはないのに、スラスラと書くことができるのはグリムヒルデの記憶があるからだろう。
手紙を書き終わり、ジヴァに手紙を渡す。
「ロナウド様にお送りすればよろしいのですね?確かにお預かりします。」
そうするとジヴァは頭を下げ、手紙をポケットの中にしまい込む。
「他のメイドに見られるとめんどくさいので…」
あぁ、なるほど。
私の手紙を届かないように細工したり、中を見られたりしたら面倒だ。
ジヴァの努力もあり、ロナウドにちゃんと手紙は届いたようで返事はすぐに返ってきた。
「ミス・ローゼンベルクへの紹介状を同封致します。有名なデザイナーであるため予約が取りにくい方なのですが特別に1着急遽作っていただけるとの約束を取り付けました。今後ともご贔屓に。またのご利用お待ちしております。」
「仕事が早いわね…」
さて白雪姫の取り巻きにバカにされないためにも、自分を磨くわよ!
ロナウドから買った、髪のトリートメントで髪をツヤツヤにし、蜂蜜で作られた自然由来のクリームを顔に塗り込む。
ロナウドが手配してくれたデザイナーさんは明日すぐにお伺いしますと返信をくれた。
セクシーな感じで、でも下品にならないようなデザインのドレスがいいなと大体頭の中で想像する。
明日デザイナーさんに色々と相談してみよう!
グリムヒルデはツヤツヤの髪を触り、ツルツルのタマゴ肌に満足し就寝したのであった。




