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再始動 -Second Life on-line- そして第二の人生が始まる  作者: 絢奈
第一章 愛した世界
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山賊と兵士と男の娘と

「…んっ…んあ…ふぅ~よく寝た…」



 フィーラに自分の事を話したという事もあり、少し心が軽くなったのかぐっすりと寝る事が出来た。


 寝ている間に凝り固まった体を解しつつ、窓から雲一つない空を見ながら王都に向かう準備をする。



「んー…さすがにずっとこの格好は…なんかいい装備あるかなー…」



 枕元に置いてあった長手袋と今着ている装備を全部インベントリに収納して下着姿になりながらいい感じの服装を探していく。


 頭に白のリボン、服を肩ひもの細い黒のタンクトップ、その上から白のオフショルシャツ、下は青のホットパンツ、片方は太ももまでの長さ、もう片方は膝下までのニーハイソックスをソックスベルトで固定、靴は足首までの茶色のブーツを履く。



「こんな感じでいいかな?後はこのベルトをかけて…刀でも久しぶりに使おうかな」



 剣を吊るすベルトを腰に掛けてそこに真っ白な鞘に納められた刀を左腰に固定する。



 ”白雪”

 製作者:コル

 品質:神話級(レジェンダリー)

 コルによって鍛えられた刀。

 雪の様に白い刀身は穢れを知る事は無く、斬り捨てられた者は一切の熱を感じる事は無い。


 ※攻撃力増加※

 ※切れ味強化※

 ※凍結効果付与※



「久しぶりに白雪使うなぁ…コルで武器を作っていた時に初めて出来た最高品質武器なんだよなぁ…しかも作った時、嬉し過ぎて腰の横に付ければいいのに後ろに付けて抜けなくてみんなに笑われたっけ……」



 昔の事を思い出しながら自然と笑みがこぼれる。


 鞘から少し刀身を出して眺めているとドアからノックの音がし、『朝ご飯が用意出来たので』とフィーラが伝えに来てくれたのでお礼を言って寝床を整えて部屋を出る。



「お兄ちゃんおはよ!わー!お兄ちゃんかわいい!」


「フィオおはよう。そう?へへへ~照れるな~!」



 そう言いながらフィオの前で一回転してポーズを決める。


 フィオが拍手してくれるので優しく頭を撫でていたらその一部始終を見ていたエリオとフィーラが何とも言えない顔をしていた。



「エリオさん、フィーラさん、おはようございます。なんか変でした?」


「おはようさん。…いやぁ…お前男だよな…?」


「チトゲさんおはようございます。前の格好ですら男に見えなかったのに…その格好していたらもう女の子ですね…」


「ははっありがとうございます。後、今日王都へ向かおうと思うのでお二人にもプレゼントをと思いまして…」



 フィーラには魔力量上昇、魔力自然回復量増加、魔法攻撃力がエンチャントされているピアスを二つと、エリオには筋力強化、俊敏性強化、スタミナ低下減少効果がエンチャントされているブレスレットを二つプレゼントする。



「おお、ありがとな!後で付けさせてもらうわ!」


「チトゲさんありがとうございます。今付けても?」


「ええ、でもびっくりしないでくださいね?」



 そう伝えてフィーラはピアスを付けると自身の魔力が一気に上がった事にビックリしたのか体を震わせた。



「………これは…すごいですね…」


「ふふっ、なのでこれからもこの村を守ってくださいね」


「ええ、故郷ですもの。フィオも守り切りますよ」



 そしてみんなでご飯を食べながら軽く雑談をしてフィオがご飯を食べ終わり、自分の部屋から昨日プレゼントした白い木刀を持ってきて家の広い所で振り始めた。


 千棘もご飯を食べ終わり、ごちそうさまでしたと伝えてから食器を片付けてフィオに伝える。



「フィオ?その木刀気に入った?」


「うん!これ好き!振るとキラキラする!」


「気に入ってくれたならよかった。フィオにお願いしたい事があるんだけどいいかな?」


「なに?お兄ちゃん?」


「レノをお家の庭まで連れてきて欲しいんだけどいい?」


「うん!呼んでくるから待ってて!」



 そう言って木刀を千棘に渡して頼まれた事を伝えて家を出ていく。


 そしてエリオやフィーラに庭に出る事を伝えると二人もついて行くと言うので先にレノの分の木刀二本もインベントリから出してレノとフィオが来るのを待っていると、



「なぁ、チトゲ。一試合やらねぇか?」



 フィオの部屋から黒い木刀を持ってきたエリオが木刀で肩を叩きながら千棘に提案してくる。



「別にいいですけど…フィーラさんいいんですか?」


「ええ、村では負けなしだ!って言って最近天狗になってるので鼻っ柱を折ってあげてください。ちなみにまだ伝えてませんよ」


「調子になんか乗ってねぇよ!事実だろうが!ていうか何俺に隠し事してんだよ?俺にもちゃんと教えろよ」


「チトゲさんが王都に向かったら教えてあげるわよ~」


「んー…なんか釈然としないがまあいいか。チトゲ、ほらやるぞ」


「待ってください、出来ればフィオとレノにも見せてあげたいので…あ、きたきた」


「お兄ちゃん!つれてきたよ!」


「お兄ちゃん…おはようございます」


「フィオありがとう。レノおはよう。レノにはこれをあげるからお父さんかエリオさんに剣術を教わってごらん?」



 白と黒の木刀が入った袋をレノに渡してあげるとすぐに袋の中を確認して目をキラキラさせている。



「お兄ちゃんありがとう!僕強くなるよ!」


「よしよし、白が練習用で黒がお父さんとかエリオさんと戦う練習する時のだからね?」


「うん!わかった!」


「なぁチトゲ、教えるのは構わないんだが…俺がいつも使う剣と違うけどいいのか?」


「ええ、基本は同じですしね。本当の刀を使うなら重さも違いますし斬り方とかもあるので別ですが、鍛えるだけなら問題ないかと」


「ん、ならいいか。それじゃ早速やるか」


「ええ、寸止めでいいですか?」



 レノに声をかけて黒い木刀を借りる。



「それで構わないぜ。言っとくけど俺はつえーからな?」


「そりゃ剣を構えている姿を見ればわかりますよ」



 そしてフィーラに開始の合図をお願いし、エリオと千棘の試合が始まる。



「…開始!!」


「っ!!」


「速い…!」



 始まったと同時にエリオが素早い動きで距離を詰め、木刀を上段から振り下ろし、千棘は下から掬い上げる様に木刀を振って受け止める。



「…!?お前…どんだけ力つえぇんだ…?」


「僕も意外と強いんですよ?…そういえば、僕があげたブレスレットは付けなかったんですか?」


「うおっと!?」



 と、言いながら木刀を弾くとエリオはすかさずバックステップを挟み一旦距離を取る。



「ん?あのブレスレットなんかあんのか?」


「僕が王都に向かった後にでも付けてくださいね。面白いですよ?」


「フィーラもお前も俺に隠し事しやがって…ふっ!」



 悪態をつきながらも口元は嬉しそうにしている。


 流石は冒険者の時にぶいぶい言わせていただけあって、剣の速さも威力もかなりの上位である事がわかり、一瞬で二十合程切り結んだ後に千棘はバックステップで距離を開き、地面に手を付きクラウチングスタートの様な体勢を取る。



「この強さならこの村も安泰ですね。でも、次で決めますよ」


「はっ!その俺と手加減しながら戦ってるやつに言われるとはなぁ…世界はひれぇな!」



 二人ともにやっと笑い、エリオは防御の構えを取る。



「いきます…よっ!!」



 千棘はその構えを見た瞬間に10m程ある距離をエリオもフィーラも認識出来ない速度で一瞬で詰め、低い体勢から体を回し、両足に足払いをかけて尻餅をつかせると喉元に木刀を突き付けた。



「っ!…なんつー速さだ…まいった、俺の負けだ」



 庭に大の字で寝っ転がるエリオの表情は驚きと悔しさと嬉しさが混じった笑みだった。



「ええ、僕の勝ちですね。きっと僕が王都に向かった後にフィーラさんから話を聞いたら興奮してくれるんじゃないかって思いますよ」


「…ああ。その話って言うのすげー楽しみにしておくわ」



 千棘は手を伸ばしてエリオを起こす。


 フィーラはその光景を見て嬉しそうににっこりして、フィオとレノは千棘が勝った事に自分の事のように喜んでくれた。


 レノに木刀を返しながら話していると、嬉しそうにしているのを見たエリオはバツが悪そうな顔をしながらも『俺ももっと鍛えるか…』と呟いていてフィーラと話していた。


 本来であればエリオが兵士が来たら呼んでくれるとの事だったが、



「今までお世話になりました。これから王都に向かうのに村長さんの家で兵士さんを待とうと思うのでこれで失礼しますね。フィオとレノに剣術教えてあげてくださいねエリオさん。フィーラさん本当にお世話になりましたありがとうございます。この庭を出たらこれから僕はチトゲではなくチヅルと名乗りますのでその辺もよろしくお願いします」



 庭にいる全員に伝え、みんなそれぞれの見送りの言葉をかけてくれて少し泣きそうになりながら笑顔で手を振り、フィオの家を出る。



「…いい場所だったな。体の年齢に引っ張られてるのか泣きそうになっちゃった」



 そんな事を呟きながら村人の視線を集め、女性には黄色い声援をもらい、男性からも『あの子可愛い…』『娘にしたい…』『お菓子あげて餌付けしたい…』みたいな声が上がってるのを苦笑いしながら村長宅へ到着する。



「ガーレンさん、おはようございます」


「ああ、チ…ヅルさん、おはようございます。エリオに呼ばせようと思っていたのですが?」


「ええ、でもエリオさんにも言って先に来てしまいました。ご迷惑でしたか?」


「いえ、大丈夫ですよ。丁度庭に縛った山賊も移動させたのでこのまま一緒に兵士を待ちましょう」


「ありがとうございます。よかったら山賊達と兵士さんが来るまでお話しても?」


「はい、縛ってあるので大丈夫ですよ。こちらです」



 村長に山賊の元へ案内してもらい、庭に並んで縛られている山賊ににっこり笑いながら近づくと怯えた様に震えるが、猿ぐつわの縄が噛まされているので喋れずに首を横に振るだけだった。



「んーっと、頭さんでしたっけ?口縄を斬るので動かないでくださいね?動いたらどこ斬るかわからないので」



 腰の白雪を見せつける様にゆっくり抜いていくと刀身が露わになるにつれて顔を真っ青にしていく。


 白雪を軽く振って縄を斬るが頭は一言も喋らず、千棘を化け物を見る目つきで見てくる。



「どうしたの?もう喋れるよ?そんな怖いもの見てるみたいな目をしなくてもいいのに」



 溜め息を吐きながら頭に質問を投げる。



「はぁ…んで、君の名前は?」


「お、俺はぐ、グリー…この辺りで村からしょ…食料を奪って…た」


「食料だけじゃないよね?子供も攫ってたし。売るとか言ってたけど誰に売るつもりだったの?」


「それは…いえねぇ…ひっ!!そ、その剣をむ、向けないでくれ…わ、わかった話すから待ってくれ!」


「最初から言えばいいのに…怖い思いして話すことなんてないよ?もう捕まってるんだから」


「あ、ああ…本当は詳しくはしらねぇが…王都の近くの廃墟みてぇな所でフードで顔を隠したやつにうっぱらってたんだ…ほ、本当だからその剣をしまってくれ!!」



 本当に詳しくは知らない様なので白雪を鞘に納めると露骨にほっとした表情を浮かべて知っている限りの事を話してくれる。



「…基本はそこに月一でフードで顔を隠した奴が馬車を用意しながら待ってるんだ…それで…そいつにガキを渡して金をもらっていた…馬車は何の変哲もないものだった…これ以上は本当に何も知らねぇ…」


「ふぅん…そっか、ありがとう。もう一ついい?」


「な…なんだ…」


「そのフードのやつにさ、何かお願い事とかされてたりした?」


「…そういや、そのガキ共に犯罪歴を付ける様に言われてはいたが…でも俺らには犯罪歴を確認できる様なスキルも魔法もねぇし、とりあえず捕まえたガキを村を襲う時に手伝わせたりはした…」


「なるほどねぇ…村長、王都って奴隷売買とかしているんですか?」


「ええ、基本は犯罪奴隷を専門にはしていますが、どうしてもお金がなく期限以内に返せない人は一時的に借金奴隷に身を窶す人もいます。ちなみに犯罪奴隷と借金奴隷ではかなり待遇が違うので借金奴隷と言っても、仕事を投げ出さないでしっかりと仕事するように監視する為にそういう方法を取っているだけですね、お客人」



 レーガンは千棘が名前を出さず村長と言った意味をしっかりと汲み取ってくれてお客人と呼んでくれた。


 そしてこれから向かう王都には奴隷制度はあるが、犯罪奴隷には厳しく、借金奴隷はお金を返さず逃げない様にする処置で特に扱いが悪いという事がないと教えてくれた。



「…という事はそのフードの男は犯罪奴隷をメインで扱っている奴隷商…その辺は王都に行ってから調べてみるか…グリーありがとう。知りたいことは知れたから…静かにしているなら口は塞がないけどどうする?」



 問いかけると無言で首を縦に振っているので静かにするんだろうと解釈して少し離れた所にあるベンチにガーレンと腰を掛け兵士が来るのを待つ。



「それにしてもいいお手並みでしたね、お客人」


「普通にお願いしただけですよ?村長」


「そう言う事にしておきましょう」


「ええ、そう言う事にしておいてください。それにしてもよく僕が村長って言っただけでわかってくれましたね?」


「こういう時に名前を知られると何処かで面倒な事になるかもしれませんからね…まぁ背格好は見せてるのでほんの気休めですがね」


「確かに。でもこう、視線だけで通じ合うみたいなのなんかかっこよくないですか?」


「ふっふっふ…意外にも年相応な所もあるんですな」


「ええ、こう見えて12歳ですからね!」



 と、胸を張りながらしたり顔をする。


 その後、軽く雑談をしていると門の方からガチャガチャと金属と金属がぶつかる様な音がしたのでガーレンと門へ向かう。



「兵士さんお待ちしておりました」


「この村の村長で相違ないか?我らエルラシア国、王都リライア所属の第三騎士団一分隊隊長のクライアという者だ。山賊を捕まえたと聞いて訪ねてきたが…その隣の娘は?」


「初めまして騎士様。私の名前はチヅルと言います」


「騎士様でしたか、これはご無礼を…この者、チヅルが山賊七名を捕らえた方です」


「それは…にわかに信じられんが…」


「ええ、私もクライア様と同じ立場ならそう思いますので疑われるのも仕方ない事だと思いますが…事実です。少し見ていてくださいね?」



 近くの木から木の葉が落ちてくるのを見て少し皆から離れ、白雪を振るう。


 白雪に触れた木の葉は四等分された後に小さく凍り付き、砕けて日の光に照らされてキラキラと舞い消えた。



「こんな感じで腕には自信ありますのでいかかでしょうか?」


「さ、左様か…見事な剣だ。ではその山賊とやらを確認しても構わないだろうか?」


「ええ、騎士様こちらです」



 ガーレンがクライア分隊長を山賊の元に連れていき、軽く状況を話して部下に山賊を運ぶよう指示してガーレンと一緒に千棘の元へ戻ってくる。



「ご協力感謝する。最近この山や街道付近で悪さをしていたグリー山賊団と身元がわかった。このまま懸賞金を渡したいのだが、一度王都まで来てもらう事は出来るか?」


「ええ、私も是非王都に行きたかったので助かります」


「ん?この村の者ではないのか?」


「ええ、私は一人で旅をしていまして、その最中にグリー山賊団でしたっけ?その人達と遭遇して捕まえた次第です。実は身分を証明できるものも一切ないので、ギルドで冒険者にでもなろうかと思ってます」


「そ…そうか…それなら我らと共に王都へ向かうといい。幸いまだ馬車には空きがあるゆえ本日中には着くと思う」



 クライア分隊長は顔を少し赤くしつつもそう言ってくれたので馬車にお邪魔する事を伝えクライア分隊長は馬車に向かう。



「ガーレンさん。ありがとうございました。また落ち着いたら寄らせて頂きますのでよろしくお願いしますね」


「ええ、チヅルさんもご武運を」



 お互い頭を下げて千棘は馬車に向かい、先に馬車に乗っていた左右の兵士の間に笑みを浮かべながら小さく座る。


 騎士のみんなが『なんだあの少女…めちゃくちゃ可愛いじゃないか…』というひそひそ声を聞きながら目を閉じて寝たふりをしながらフェルス村を出る。



(いい所だったな…落ち着いたら絶対にまた来よう…)





 ■





 ガタン…



(んっ…寝たふりしていたら本当に寝ちゃった…今どの辺だ…?)



 辺りを見ると一緒に乗っていた騎士達がおらず、馬車も止まっているので何か問題があったのかと思い馬車から顔を出す。


 すると目的地の王都リライアの検問所で分隊長のクライアと部下の騎士が警備兵らしき人と話をしているので近づいてみる。



「ん?チヅル殿お目覚めか?」


「すみません、クライア様。すっかり眠っていたようで…」


「様は付けなくていいぞ。普通にクライアと呼んでくれて構わない」


「では…クライアさん私はどうしたらいいですか?」


「ああ、一応チヅル殿は私達が身分を証明するから特にここで入税は必要ない。でも今後一人で入る場合は入税が必要となるからその時は自分で用意してもらうから気を付けておいてくれ」


「わかりました、ありがとうございます」



 にっこり笑ってクライアさんにお礼を告げる。



「う、うむ…これで手続きは終了だが、この後の当てなどはあるのか?」


「いえ…適当に宿屋でも探そうかと…」


「そうか。では今ここは西区という場所なのだが、南区にはあまり行かないようにするといい」


「わかりました、南区はあんまり治安が良くないとかでしょうか?」


「ああ、スラムになっているからな…最近はスラムの民を救済するような政策を出してはいるのだがな…完全に良くなるまではまだ時間がかかるだろう…」


「そうなんですね。わかりました、ありがとうございます」


「ああ、後は王城の近くに騎士団の詰め所があるから何か困ったら私の名前を出して訪ねてくるといい。詰め所で訓練を主にしているからな。後は…この目の前に見える大通りに宿屋が色々とあるから好きな所を選ぶといい。ではチヅル殿、また」


「ご丁寧にありがとうございます。ではクライアさんもまた」



 そうやって別れた後、王都の大通りを歩いていると村とは比べ物にならない人の多さにちょっとクラっとしながら辺りを見渡す。


 お店も武器、防具、雑貨に服屋と色々なお店があり、目移りしながらも大通りを歩きながら宿屋を探す。


 何件か宿屋を回ったがどこもこの時間は混む様で、なかなか寝床を確保する事が出来ずにしばらく探し回る。


 その後どうにか宿を見つけた後、食事はどうするかと聞かれたので特にいらないと言って一泊する事を伝えて部屋に案内してもらい、従業員にお礼を伝え、ドアにカギをかけて一息吐く。



「んふあー!めっちゃ歩いた!めっちゃ探した!疲れたぁ…」



 ベッドに体を投げてしばらく天井を見つめた後に着ている服を脱いで、インベントリに仕舞わず枕元に置き、適当な服をインベントリから出して寝る準備をする。



「ここは風呂がなかったからな…んー…明日はとりあえず冒険者ギルドで千棘とアエリアの登録をして…確かここに来るまでの間に生産者ギルドもあったからコルで登録しに行かないとな…」



 明日の行動を決めつつ、しばらくあーでもないこーでもないと考えながら睡魔に身を任せて意識を手放す…。



(詳しい事は…また明日…)

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