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その箱を開けた世界で  作者: ナガズボン
第1章 鳳凰院 蓮火(仮題)
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アカズのダンジョン脱出4

よろしくお願いいたします!

 リストは縄を登るのに苦戦していた。


 力もあまりないらしい。


 そう言えば、ウダさんもそこまで腕力はなかったな、と駈は実習用のダンジョンで出会った旧きもののことを思い出す。

 

 結局、彼も何が目的で僕に会いに来たのだろうか。

 本当に力試しのためだけに、わざわざあそこで待っていたのだろうか。

 そして、なぜ僕を知っていたのか。

 幻で見た彼女とはどういう関係があるのか。


 考え始めるとキリがない。


 駈は頭を振り、ゴチャゴチャとした思考を追い出した。

 今悩んでも答えは出ないということに気付いたからだ。


 リストという旧きものが仲間になったのだ。

 これから何かが分かっていくだろうと自分の願望も込め、駈は上を見上げる。


 その視線の先では、ミニスカートの下にジャージのズボンをはいたリストが一生懸命、縄を登っていた。

 十メートルほどの高さにいる。


 落ちてきやしないよな。


 フラグを立てるかのように、そんなことを考える駈。


 しかし、駈の心配を余所に、リストはゆっくりながらも確実に上へ上へと向かっていった。


 それから五分ほど経ち、駈の視線からリストが消える。


 ようやく登りきったようだ。

 自分の懸念するような事態にはならず、駈はホッと一安心した。


 よし、僕も登ろう。

 疲れた身体に最後の鞭を入れ、駈は地上を目指し、上がり始めるのだった。


お読みいただきありがとうございました!


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よろしくお願いいたします!

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