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その箱を開けた世界で  作者: ナガズボン
第1章 鳳凰院 蓮火(仮題)
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アカズのダンジョンと旧きもの27

よろしくお願いいたします!

 リストの衝撃的な告白を聞いた駈は、それでも一縷の望みをかけて、蓮火に問いかける。


「れ、蓮火さんは!?蓮火さんは土の魔法はどうですか!?」


 駈に聞かれた蓮火は、彼から顔を反らす。

 駈は回り込む。

 蓮火は反らす。


「いやこんなことやってる場合じゃなかった?!」


 駈は急に我に返った。

 冷静にどうすべきか考えよう。


「まあ、一番確実なのは……」


 リストが駈と蓮火に告げる。


「君たちが来た道を引き返すことだろうな」


 言われた二人は考える。

 結論が出たのか、蓮火がポツとリストに返す。


「そう……ですね。冷静に考えると、もうそれしか方法がないですよね……」


「時間はかかるけどしょうがないですかね……」


 駈は諦めたように蓮火に同意した。


「ま、まあダメでもともと、リスト様にお願いしたんだし、そうしようっ!」


 暗くなった空気をリセットするかのように、蓮火は明るく声を張り上げる。


「……すまない」


 リストは期待させてしまった負い目があるのか、珍しくショボンとした顔で蓮火に謝った。


「いっ、いやいやっ?!成功したらラッキーくらいでお願いしてたので、そこまで落ち込まなくてもっ?!ね、駈君?」


「え、ええ!僕たち仲間じゃないですか?!全っ然問題ないですよ!それに僕も強く言い過ぎてしまいました!申し訳ありませんでした!」


 そう言って、駈はリストに勢いよく頭を下げる。


「ふ、二人とも……」


 リストは初めて感じるような自らの心の動きに、少し困惑した表情を見せたが、やがてふっと口元を緩めると。


「……ありがとう」


 それだけを呟くのだった。


お読みいただきありがとうございました!


よろしかったら、ページ下部にあるブックマークや評価をつけていただけると嬉しいです!


よろしくお願いいたします!

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