アカズのダンジョンと旧きもの26
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「積み上げる、ですか……」
リストの提案を聞き、駈は何とも言えない顔をした。
「うん?何か問題があるか?」
駈の様子を見たリストが不思議そうに如何する。
「問題、というより。ただ積み上げるだけだと途中で崩れそうじゃないですか?」
リストはポンとグーの右手で左手の平を叩く。
「どうやって積み上げる?」
「いやノープラン?!」
「うん、なんかテキトーにいい感じで積んでいけるのではないかと」
「テキトーなのはあんたの性格だ!!」
「うん!否定はしないよ!!」
「胸を張って開き直るな!!」
「で、でもっ!」
そこで蓮火が話に割って入る。
「リストさんの土魔法を使ってガレキを固めていけば、何とかなるんじゃないですか?」
あれだけのことをやったのだから、土魔法くらい朝飯前だろう。
そう思って、いや思いたくて、蓮火はリストに問いかける。
「いや。わたしは土魔法は一切使えない。というより、これ以外は何も使えない」
空間をパカパカ開けながら、そんな衝撃を駈と蓮火に与えたリスト。
「「え、えええーーー?!」」
「む、そんな驚くことか」
「いや、だってさっきあんなにすごいことをしてたじゃないですか!」
駈は天井を指差し、リストへ言い募る。
それに対するリストの反応は。
「うん。あんなにすごいことが出来るんだから、それしか出来なくても仕方ないだろう」
リストはその豊かな胸をぷるんっと張り、自信満々に宣言した。
駈の目がそこに行きかけたが、隣で蓮火が腕を引き絞っているのが見えたため、何とか踏みとどまる。
「蓮火さん!僕は何も見てません!」
「ふんっ!どうだかねっ」
「信じてください!って、そうじゃなくて!ウダさんは割と色々やってましたよ!?」
レーザーを出したり、刀を使ったり、謎の壁を作ったり。
「うん。ウダは器用だからね」
「えっ?!それで片付けられるようなことなんですか?!」
「うん」
ガックシと。
駈は首を折り曲げ、落ち込むのだった。
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