アカズのダンジョンと旧きもの21
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さてと。
リストは駈へと改めて話を切り出す。
「これを受け取ってくれるね、カケル君?」
リストは地面に置いておいた装備を手に持ち、駈に向けて掲げる。
「えーと、おこ……」
「わたしたちにあんなことをさせておいて、まさか断るなんてことはないよね、カケル君?」
「ぜひ、頂戴したく存じ上げます」
断る言葉を出そうとした瞬間、目の前の人の身体が淡く光り始めた。
横目では、髪の毛が赤く染まりかけている人物が見えた。
ここで断ったら危ない。命が。
そう思った駈は、即座にリストへひざまづき、主から剣を受け取る騎士のような心持ちで、両手を高く上に向ける。
リストはうむと、どこぞの国王のように重々しく頷くと、駈の手にそのお高い装備を置いた。
有り体に言ってショートコントだ。
「良かったねっ、駈君っ」
それでようやく蓮火の機嫌も直ったのか、駈に明るく祝いの言葉をかける。
「ありがとうございます、蓮火さん。まだまだ、この装備には相応しくないと思いますが……」
駈の声が少し落ち込む。
蓮火はそんな駈の背中をパシッと叩く。
「これからなれば良いんだよっ」
「……そう、ですね」
蓮火から励まされ、駈の口調から暗さがなくなった。
「蓮火さん」
「んっ、なんだい?」
駈はまた無意識に、何度繰り返したか分からない言葉を紡ぎ出す。
「ありがとうございます!」
駈の顔は優しげな笑顔に溢れていた。
お礼を聞き、その表情を見た蓮火はというと。
「……」
無言のまま、照れ隠しにパシパシと駈の背中を叩くだけだった。
自らの顔を赤らめながら。
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