アカズのダンジョンと旧きもの10
よろしくお願いいたします!
「カギ開けの特性……か」
開けられるかもしれないと申し出てから、駈はその理由を蓮火とリストに伝える。
アカズのダンジョンの道中での駈の話を覚えていたのだろう。
駈の発言を聞いた蓮火は当初、不思議そうな顔をしていたが駈の説明を聞き、リストとともに納得した。
「それが駈君の特性なんだっ」
「そうなんです。最近は珍しく活躍してますけど、役に立つんだか立たないんだか分かんない特性ですよね…」
もっと戦闘に使える特性が欲しかったんですけどね…。
最後に自分の願望を付け加えて、駈は少し陰のある口調で自分の特性をそう評価する。
「いやっ、そんなことないよっ!リスト様だって出来ないことが駈君は出来るかもしれないってことだよね?それってすごいことじゃないか!」
「見方を変えればそうなるな」
しかし、蓮火は駈の特性をバカにせず、むしろ旧きものでさえ出来ないことを出来るかもしれないと、駈の特性はすごいものなんだと言ってくれた。
そこには憐れむような同情するような色が一切見えず、真実そう思っていることが分かる誠実さがあったような気がして、駈は何となく心が温かくなる。
リストも蓮火に同意し、ウンと頷いている。
「あ、ありがとうございます!」
滅多にそう思うことはないが。
二人の反応を見て、この特性を持っていて良かったと思う駈なのだった。
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