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その箱を開けた世界で  作者: ナガズボン
第1章 鳳凰院 蓮火(仮題)
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アカズのダンジョンと異変2

よろしくお願いいたします!

 真っ白に染まり、ほのかに光っている脇差を駈はとりあえず。


 ダンジョンの地面に埋めてみた。


「って、いやいやいや?!なんでだい!?」


「なんでだいって……何がですか……?」


「それをおもむろに腰から取り外して地面に埋めたことだよ!?何を始めるのかと思って、思わず何も言えなかったけど?!」


 駈は、やれやれこの人は何も分かっていないな、というような仕草をする。


「いやいやいや!?なんでだい!?なんでボクがおかしなことを言ってるみたいな雰囲気を出してるの!?えっ!?ボクおかしくないよね?!おかしなこと言ってないよね!?」


「はい」


「だ、だよねー……って、またボクをからかったの!?」


「はい」


「はい、じゃないよ!?もう!もうもうもう!!」


「すいません……気が動転してました……。ほんとにすんませんした!!」


 そう言って大声を出し頭を下げる駈。

 地面を膝に付け始める。


「うぇっ?!やっ、あのっ、そこまでしなくても?!そ、そんなに怒ってないから!そ、そうだよね?!気が動転すれば埋めたりもするよね!?」


「そうです。普通ですよ、全く……。なのにあんなに怒鳴るなんて酷いじゃないですか」


「うぇっ?!やっ、あっ、あのっ、怒鳴ってごめんね?ほんとにごめんね?」


「しょうがないですね……。今回だけですよ?」


「あ、ありがとう……?」


 あれ、ボクが悪かったんだっけ?

 そう呟く蓮火。


 明らかに駈が悪い。

 ただの悪ふざけだった。


「―――っ、―――っ」


 駈の耳にしか聞こえていないすすり泣くようなその声も、心なしか怒っているかのように感じる駈なのだった。

お読みいただきありがとうございました!

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