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始まり
その昔。
人々がまだ何にも染まっていなかった時代。
゛旧きもの゛と呼ばれる存在から、人々はとある箱を授かった。
その箱の中には数種類の恩恵が入っており、人々の生活を劇的に変えていった。
人々は大いに喜んだ。
何の違和感も感じずに、唯々享受していった。
知らなかったのだ。
その箱の底では、絶望が嗤っていたことに。
もう二度と同じ過ちを繰り返してはならない。
さもなくば今度こそ、人々は滅んでしまうだろう。
人々は開けるべきではなかったのかもしれない。
その箱を。
開けずに緩やかに発展していくべきだったのかもしれないのだ。
後世のために記しておく。
その絶望は彼らが命をもって封じた。
その絶望の名は………




