SOMNIUM DESPERANDUM －ソムニウム デスペランダム－

神話の時代、人々は神々より5つの魔石を授かった。
魔石は魔力を宿し、長きにわたりこの“惑星グラティア”に恵みをもたらした。
その強大な魔力を有する魔石は人々を魅了し、また争いをも生み出した。
――時は過ぎ、新暦253年。魔石の力により長く守られ、魔法文明が栄えたヴェネフィシア王国と、死者の魂を利用することにより強大な軍事力を手にしたドルミーレ帝国を除く3ヶ国から3つの魔石が突如として消失した。原因は帝国。帝国は魔石を全て手に入れて更なる力を我が手中に納め、全世界を支配しようとしていた。
遂に帝国はヴェネフィシアを襲撃。古くから国王陛下に与えられた魔力により、侵入不可能だったヴェネフィシアの王都から力づくで魔石を奪取しようとしたのだ。
王国は王城にて迎え撃つが力及ばず陥落。
帝国の目的はもう一つあった。魔力に最も適応し、文明を発展させてきた王家の血筋を根絶やしにすること。フォルティス王子も例外では無かった。
帝国の放った銃弾がフォルティスを貫通する刹那、フォルティスの父君でヴェネフィシアの国王ミーティスがフォルティスを庇った。
ミーティスは魔石をフォルティスに託し、王都から脱出するよう勅命を出す。
ヴェネフィシアを奪還するため、そしてミーティスを殺した帝国に復讐を果たすため、フォルティスは力を手に入れる旅に出た。