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自由戦士と出陣模様

「陛下・・・・・・・・ 王室顧問が暴走しました。」

「思ったより早かったな、原因は?」

「市場に助けを求めた貧民の子がいたそうで・・・・・・その子達の親も含めて某侯爵家の不手際が確認できたそうで孤児弟が子供の保護に乗り出しました。」

「孤児弟ならば常識人だから子供達とその家族を保護して収めるはずだろう。」

「いえ、それが子供の話を聞いた孤児弟が本気で切れてしまったらしく、持てる人脈等々使って貴族という幻想をぶちのめすと息巻いています。六大公爵及び守護聖域伯、さらには極北連合戦士団を合わせて3000ほどの軍勢になっています。」

「おい!一地方軍以上の軍勢じゃないか!」

「しかも、性愛神殿、酒精神殿を初めとする神殿戦士団が助勢に来る始末で・・・・・・・」

「一応陛下が渡した査察礼状が根拠となっていますので押さえられる人材の派遣を願います。」

「一人二人では無理だろうな?とりあえず王弟を頭として後何人か送るか・・・・・・・・・」

「下手すれば人柱になりそうですから、誰でもというわけでも・・・・・・・・・・」

「王兄王妹を送るか?」

「真っ先に血祭りに挙げそうですが・・・・・・・・」

「ならば大歓迎なんだが・・・・・・・・・・・一緒になって暴走しそうで怖いのだが・・・・・・・・・」

「どうしてこの国には人材がいないんでしょうか?」

「人災ならば腐るほどいるのにか?」

「陛下、オチをつけないでください・・・・・・・・・・・・」

ところでこのあたり一面を埋め尽くす軍勢は如何したものあろうか?


せいぜい、30もいれば十分だったのに・・・・・・・・・・


「荒野の民、赤岩部族族長代理(モヒカン)以下1000、家族の叫びを聞いて義戦に馳せ参じる。」

馬に乗った男女の群れ、馬車には子供達も見える・・・・・・・・・・

裸の馬の群れが荒々しく嘶きを上げている。

馬に乗った男女は騎馬刀(サーベル)や短鎗を構えている者が大半で馬上弓や投槍を用意しているものもちらほら見える。


「解放奴隷戦士団、団長の名代として公爵令嬢を頭に1000、世界の理不尽をぶん殴るために推参いたす。」

軽鎧に腰巻、様々な接近戦用武具を携えている偉丈夫の群れ。その先頭に立つ灰褐色の髪をした少女は鉢金で髪の毛をまとめて男装している。

「王室顧問様、いつぞやは父がご迷惑おかけいたしました。」

「いえいえ、令嬢。私はまだ遊びたいから断っただけですよ。」

「その割には可愛らしい子供達を沢山こさえているようですが。」

「この子達は衰えいく私の数少ない誇りにして自慢なんですよ。」

「アラ、以前、庭園公のところにあった男の子じゃない・・・・・・・・・ この子が今回の首謀者?」

「そういうことになるかな。孤児弟、開放公の令嬢だ。挨拶を」

「お初に・・・・・・・・・・・・って、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

孤児弟が怯えている・・・・・・・・

そういえば庭園公のところで王妹殿下(へんたい)とお茶会をしていたのだろう・・・・・・

何をしたのだ?


「お嬢・・・・・・・・・・・・・」


裸鎖の奴隷戦士が呆れた顔をしている・・・・・

令嬢はそ知らぬ顔をして、孤児弟の頬に口付ける。

「ふふ、可愛い旗頭君。私がいるからには君には敵の刃の届く事なんてないから安心しなさい。」

「・・・・・・・・・・・はい、よろしくお願いします・・・・・・・・・・(ガクブル」


敵の刃は大丈夫だろうけど彼女の毒牙は如何すれば避けられるだろうか?



「人外公異族兵団、混合部隊総員300 同族開放の借りを返しに参る。」

鬼やら獣人やら竜までいるし・・・・・・・・

どこの魔王軍だ!

「王室顧問。魔王軍より優れているから安心してください。王都程度ならば半日もあれば廃墟にして差し上げますから。」

「余計性質が悪いわ!!如何見ても火力重視だろう!竜に異族魔法師、妖精族の魔法剣士部隊とかどこまでやるつもりだ!!」

「えっ!世界に喧嘩売るからそれにふさわしい者を選んだだけですが・・・・・・・・・」

「神殺しはいないのか?」

「不十分でしたか・・・・・」

嫌味も通じないのか・・・・・・・・・・・



やめてー、神殺しをださないでー(by酒精神)



「庭園公の依頼を受け、自由戦士。一騎のみなれど助勢いたす。」

旅装の戦士。てにするは数々の血を吸いながらその倍する命を救ってきた無骨な長剣。

貧乏くさいが旅慣れた装い。彼を討ち果たすならば100人くらいの兵士がいるだろう・・・・・・・・それでも無傷ですまないだろうが・・・・・・・・・

「貧乏くさいは余計だ。」


「農園公より、食料の差し入れだな。」

作付頭が男衆を連れて馬車に何台もの食料を山積みして持ち込んでいる。

「いった先は作物が取れてねぇでしょ。向こうの人たちにたんと食わしてやってください!」

彼等は農民で飢えた人を見るのが許せないのだろう・・・・・・・・・・・


「商会公隊商団 50名、助力いたす。」

馬車を中心とした隊商の一群がそこにあった。

馬車には色々な物資が積み込まれ、軍という雰囲気がない・・・・・・・・・

「はははっ、君たちについていけば盗賊避けになるだろうからね。」

もしもし、私達はだしですか?

「勿論私達は道を知っているから同行して置いて損はないだろうよ。」


「守護聖域伯私兵団 城代以下300 可愛い孤児弟の喧嘩を彩るために助太刀いたす。」

白銀に輝く磨きこまれた軽鎧。方形盾を構える前線部隊に長槍を林立させる前線攻撃部隊。ぴんと張った長弓を構える後衛部隊・・・・・・・・・・・投石器とかは何する積りで?

「何事も備えあれば憂いなしだろう。」

って、虎の子の魔術師団まで・・・・・・・・・・・兄上、戦争でもする積りですか?

「最悪神や世界相手の戦いになるから備えすぎて損はないだろう・・・・・・」


「極北傭兵戦士団 15名及び軍監の大使夫人。戦力の押し売りに参る。」

毛皮を着た大男の群れの中に大きな鉄槌を担いでいる中年女性。

如何見てもこに一団だけで少々の村くらいならば壊滅させる事ができそうだ・・・・・・・・・・・・

過剰戦力だろう。



こんなものかな?

「馬鹿を言っちゃいけませんわ。弱者の涙あるところに私達が救いの手を差し伸べに行くのですから・・・・・・・・・・」

美乳の女神官様と幼女の兄を中心として娼婦や男娼や依然助けた街娼達がてんでばらばらの得物を持ってあつまっている。

体中に傷を負った女性が性愛神殿の紋章を刺繍した旗を持っている。

「我等、性愛神殿 信徒有志30名、この少年の決意に応じて孤児弟準爵の義戦に参戦いたす。願わくば失われるものの少ないことを・・・・・・・・・・・・」

えっと、素人さんを戦場に連れて行くのは・・・・・・・・・・・・

「性愛神の啓示です。孤児弟を助けろと!啓示がなくても幼女の涙を無視することは出来ませんけどね。」

「これは俺の村の問題だ。部外者ばかりに任せるわけいかないだろう?」

「子供は黙って見ていろ! これは大人の楽しみだ。」

「ふっ!俺は子供じゃないぜ!前も後ろも!」

「そういうつもりじゃないのだがなぁ・・・・・・」


「孤児娘準爵監査班 帳簿のアラを弄りに来たよー!」

普段着の孤児娘達が孤児姉に連れられてきている。身につけているものって・・・・・・・・・・

「ああ、賢者様。この首からかけている護符は物理攻撃をしてきた者には攻撃が身に帰ってくるようになっているらしいですし、この指輪は麻痺の呪文がこめられているらしくて力をこめると発動するそうですよ・・・・・・・・・・」

「誰がこんなに重装備を・・・・・・・・・・」

「財務官様と法務副長様が予算を組んで護身道具だと・・・・・・・・・・・」

「他にも腰にさしている杖は攻撃呪文がこめられているみたいだし・・・・・・・・・・・腕輪は・・・・・・・・・・性質が悪い・・・・・・・・・・どれだけ予算組みやがったんだ・・・・・・・・」

「何でも、試作品ばかりとかで金貨20枚程度で済んだそうですが・・・・・・・・」

「どこまで過保護なんだ・・・・・・・・・・・・官僚達は・・・・・・・・・・・」

「そういう賢者様だって護身用の懐剣に色々呪いをかけて貰っていたじゃない!」


「あのぅ、王室顧問、この魔法具の過剰装備に霊薬の山・・・・・・・・・・彼女達は何なのですか?」

「ああ、宮廷魔術師君。彼女達は私王室顧問が誇る、経理部隊の孤児娘達だ。」

「ああ、会計が泣いて逃げる。鬼監査・・・・・・・・・・・・」

「こんなか弱い女の子捕まえて鬼とは酷いですわ・・・・・・・・・」

「そういえばうちの大将、つっこまれて泣いていたぞ。」「うちのところも親方が悲鳴上げていたぞ・・・・・・・・・・・」


手加減抜きか・・・・・・・・・

えげつないなぁ・・・・・

「王室顧問に似たんだろうね。」

「あははははっ・・・・・・・」

笑って誤魔化すしかない。


これで終わりかな?

「まって、あたしもいく。」

幼女が孤児院から逃げるようにこっちに来る。

「あたしは知りたい。何故おなかすいている人とすいてない人がいるのか?何故、おとうとおかあが死んでまであたしに生きてもらいたかったのか?なぜ、おにーちゃんが酷い目にあいながら前に進めと脅していたのか?何故チビたちが死ななければならなかったのか? 領主様に聞きたい!そして、これはあたしの戦いだ!じゃまするならは引っ込め!」



このガキも覚悟決めているけど連れて行きたくないなぁ・・・・・危ないし

「旦那、この子は連れて行きます。」

「孤児弟これは子供の遠足と違うのだぞ!」

「遠足ならばこんなに連れたって行きませんよ。ちゃんと世界を見せて答えを見つける手伝いしてあげたいですから。」

「お前も馬鹿か・・・・・・・・・」

「旦那ほどじゃないですよ。」



しかし大軍勢だな・・・・・・・・・・・・どうするんだこれ?

「おい、王室顧問!数が多すぎだ!監査ならば護衛含めても20もいれば十分だろう!」

あっ!影の薄い王弟殿下だ!

「誰が髪が薄いって!」

髪の話はしてないって・・・・・・・・・



その後、王弟殿下の命令で数を大幅に減らされた・・・・・・・・・・・・

そりゃそうだろうね、其処でもひと悶着あったのは笑い話。

今宵は酒が切れてきたのでここまで。

何か軍団の紹介だけなのはごめんなさいといいます。



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