極北戦士と粛清女神
あらすじ 極北戦士は全敗。
我が可愛い孤児娘たちに振られて落ち込む極北戦士の若者たち。
項垂れている若い衆に近寄る別の若者・・・・・・・・見てると銀貨の受け渡しをしている。
負けたぜとか言ったとおりだろだの言う声が・・・・・・・・・
ほう、私の可愛い娘達で賭けをするか。
娘達は自分らに求愛されて満更でもなかったらしいのだがこの現実を知って目に涙を浮かべている。
この落とし前はじっくりとつけてあげよう・・・・・・・・・・・
「いやぁ、若者達。私の娘達に手を出す度胸は認めてあげるけど、これは一寸頂けないなぁ・・・・・・君達は自分が何をしたかよぉく判っているよねぇ・・・・・・(邪笑」
「・・・・・・・・・・・・・えっと、王室顧問様?」
「本気で惚れて手を出すならばまだしも、賭けねぇ・・・・・・実に楽しいことをしてくれるではないか。そこらの村娘に対してすることであっても不愉快なのだが、この可愛い娘達が私の娘であるということ以外にも立場があるんだよ。末席だけど王国爵位を持つものに対しての謂れ無き侮辱は戦争とかも覚悟しているのだろうね?」
「えっと・・・・・・・・・・・・・そこのちんくしゃな小娘がそんな・・・・・・・・・・・・」
「王宮準爵位、官僚補佐が彼女達の正式な身分だ。」
「俺達はそんなつもりは・・・・・・・・・・」
「では、どんなつもりだったのかね?」
「気に入ったのは事実だし許可を得たら責任を持って受け入れるつもりでしたが・・・・・・・・・・賭けの件は景気づけというかなんと言うか・・・・・・・・・・・・・・すいませんでした・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・へぇ、謝ってすむの?ねぇ、極光女神様。あなたの国でも女性に対してこんなふざけた事をした場合どうなるのですか?」
我の白い世界では特にこれといって罰は無かったが・・・・・・・・・・・我も個人的には幼い娘達をたぶらかす馬鹿な男に対しては制裁せぬとよくないのぅ・・・・・・・・・・・・・(by極光神)
「どうしてくれようかね?」
「・・・・・・・・・・・・・・・王室顧問、許してやってくれないか?」
「大丈夫、私は優しいから・・・・・・・・・・娘達、この遊び半分で君達に求婚した馬鹿をどうしたい?」
「そうですねご主人様・・・・乙女の敵ですから性愛神官に頼んで去勢して貰うのはよろしいでしょうか?」
「・・・・・・・・・・・相手にするに値しない。」
「死なない程度に甚振りますわ。」
「王妹殿下の実験材料・・・・・・・・・・もとい、文学の題材。」
「刻んでシチューの具。」
いろいろな意見があるものだ・・・・・・・・・・・・
我としては庇護下にある娘達がふざけた男達に弄ばれるなんて許せん。この者達の周りには砂埃が目に入る風しか吹かないよう呪いを与えよう・・・・・・・・・(by風の神)
可愛い酌婦をおろそかにされたのだから飲む酒みんな酢になる呪いをあげるねー(by酒精神)
わが国の(書類面の)守護者達を馬鹿にされたのだから極北の民が我が国に足を踏み入れたら馬の糞を踏んでしまう呪いをあげよう(by某王国地方担当神)
うわぁ、呪いのフルコースや!しかも微妙な呪い・・・・・・・・・即死とか国の滅亡とかは無いの?
さすがにそこまでは(by某王国地方担当神)
だって、極光神の分残すのは礼儀だよー(酒精神)
「そうだなぁ、神々にも礼儀があるし縄張りがあるから嗜みに欠けることしてはいけないよなぁ・・・・・」
神々の礼儀を理解するとは中々賢しいのぅ。縁があれば極北の白い世界に遊びに来るがよい。
さて、この者の処罰は簡単じゃ、大使夫人と我らが巫女達にに事の経緯を伝えておくだけじゃ・・・・・(by極光神)
「意外とぬるいですねぇ・・・・・」
「うわぁ、終わったな・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・勘弁してください。」「いっそ殺して・・・・・・・」
当事者達は売られる子牛のような目をして項垂れているし、周りの極北戦士達は可哀想な者を見る目でみている。
なんでだろう?
「そりゃ考えてみてくださいよ、王室顧問様。女衆ににらまれて生活が成り立つと思いますか?」
「思わないな・・・・・・・・・」
「しかも、女衆は乙女の夢を汚すような馬鹿者を許すと思いますか?ちなみに物理攻撃力は女性のほうが強いです・・・・・・・・・・」
「そういえば大使夫人は熊を素手でのしていたとか・・・・・・・・・・・うん、強く生きろよ!私は許しはしないが同情をしてやろう。」
「たすけてくださぁい!」
「無理、私に神に立ち向かえるわけ無いだろう!」
だうと!!(by文芸神)
だうと!(by芸術神)
嘘だ!!(byその他神秘緋金属張扇の犠牲になった神々)
世界中から嘘だとかダウトの声がするが気にしない。神に喧嘩売れても怒れる女性に立ち向かうほど勇気は無い。
それは真理だ。(by詩人神)
彼等、国に帰ったら茹でた草しか食わしてもらえなささそうだな。(by風の神)
その前に家に入れてもらえるかどうか?可愛そうになってきたよ(by某王国地方担当神)
そだねー(酒精神)
神々はのろいを解いてくれた・・・・・・・・・・・・・・・らしい。
それほど過酷な運命を彼らは背負ったのか・・・・・・・・・
馬鹿なことをしたのは認めるがそこまでひどい目に会う必要があるのだろうか?(by極北神)
悪いけど私は女だよ。馬鹿な男には鉄槌食らわすものさ(by極光神)
こうして極北戦士達の馬鹿達は国を捨てて旅に出るかどうか真剣に悩む羽目になるのだった。
「さぁ、娘達。馬鹿共は放置して美味しい物を食べに行こう・・・・・・・・・・今日はおごるよ!」
「わーい!」「どうせ私達にはろくな男が寄り付かないんだわ!今日はやけ食いよ!!」
「まぁ、本気で言い寄られても邪魔なだけだしね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・補佐見習以外の男に興味ない。最低レベルで賢者様か孤児弟だし。」
「・・・・・・・・・・照れくさい事いうなよ。」
我もつき合わせてもらおう(by極光神)
「いいよね賢者様。一人くらい増えても!」「一緒に食べよ!」
「この場合一人ではなく一柱というのが正しいのだが・・・・・」
よいではないか、細かいことなんて(by極光神)
因みにこの一件を知った官僚達と荒野の民が極北に対していろいろ制裁を行うのだが(政治経済的な意味で)彼らの自業自得として受け入れてもらいましょう!
「ちょっ!まって!!それは我が国の生命線が・・・・・・・・・・・」
「お前ら、どうしてくれるんだ!!」「うわぁ!」
「勘弁してください謝りますから・・・・・・・・・」
「国に帰ったら壁のしみにされてしまう・・・・・・・・・・・」
「どこか亡命受け入れてくれるところあるかなぁ・・・・・」「無理だな・・・・・・・・・・・(しくしく」
強く生きろよ。
女性の敵は即つぶされてしまいますな。