終了後と市場で無体
あらすじ 無事勤務終了。さぁ、酒盛りだ。
下品成分を多くしたいぞ!!
孤児娘たちは念願の端切れ屋で思い思いのリボンを買うことができるとあって大はしゃぎである。
初めて誰かの慈悲に頼ることなく自力で手に入れることができるものだ。うれしいものだろうな。
私は貴族、上級で名門と言われる生まれだから手に入らないという悔しさはほとんど感じたことはない。
キャーキャー騒いでいる娘達を見ると連れて来て良かったなと本心から思うのである。
「で、旦那・・・・・・・・・・・母ちゃんの店を占拠して商売の邪魔をするのはどうかと思うのだが。」
「こら!息子!賢者様になんてことを言うの!!私達親子がこうしていられるのも賢者様の御蔭なんですからね。いえいえ、賢者様の頼みでしたら一日といわずずっと占拠して頂いても・・・・・・・・・・・・」
「いや、すまないね婦人。うちの馬鹿共が御子息を気に入ってしまってねぇ・・・・・王宮で使いたいといっているんだよ。今日はその挨拶もかねて来たんだけど・・・・・・・・・・・・・ そこの大馬鹿共!何先に出来上がっているんだ!!特に法務副長!!貴方は補佐見習いの上司だろうが挨拶もしないで酔いまくるのはどうなんだ!!」
みると、小売婦人の店では馬鹿貴族官僚共が先に始めて居やがった!
周りを見ると露天商共がうちの味を見てくれ見てくれと品評会を始めていやがる。
「ああ、顧問。こっちに来てやらんか?」
「遅いから始めているぞ!!」
「これはこれはご婦人、挨拶もなしに始めてしまって申し訳ない。」
「ご婦人、補佐見習いのほかに子息はいないですかな?いたら、王室顧問の教育を受けてもらって式部官室にでもきてもらえないですかねぇ?」
好き勝手言いやがって・・・・・・
「ああ、そこの商人、君のところの果実酒旨いからもう一杯ね。樽でいいよ。」
ぷちっ!
「こんの糞たわけ共がぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
私は下賜された神秘緋金属張扇を二本装備すると官僚共をはじきあげるのであった。
「ああっ!これは伝説の二本張扇連撃一度使うと3時間は張扇技が使用できなくなるという・・・・・・・・・・・・・」
誰だよ、この解説者は・・・・・・・・・
「さすが演芸神の大祭司。見事な見識です。あの貴族が伝説といわれた神秘緋金属張扇の使い手とはしかも二本張扇を使いこなすとは只者ではありませんね。」
「野に埋もれるのは惜しい人材じゃ!是非とも演芸神殿に招かねば・・・・・・・・・」
ごちゃごちゃ五月蝿い外野だな。私は孤児姉から張扇をもう一本もらうとこの五月蝿い外野を叩きのめす!!
「ごちゃごちゃ五月蝿い!!こっちに嘴を挟むんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
特殊効果【大噴火】で自称演芸神殿関係者を火山の効果とともに打ち上げるとそのまま力任せに放り投げる。
「うぎゃーーーーーーーー!!」
「ふむ、見事な一撃!!じゃぁぁっぁぁぁぁ!!」
そのまま星となった。
きらっ!
うむ、見事我が祭器を使いこなすとは・・・・・・・・・・王室顧問よ我が祝福を受けるがよい!(BY演芸神)
三本の張扇から光が零れ落ちる。
それぞれの張扇が一回り大きくなって無駄に装飾がついた気がする。
「おおっ!!ハリセンが神に祝福されたぞ!!」
「はじめてみた。演芸神の祝福なんて・・・・・・・・・・・・」
「戦神の祝福とかは結構見るけど・・・・・・・・・・・ありがたやありがたや!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だんな、突っ込み気質が神に祝福されるなんて・・・・・・・・・・・・」
周りにいる民草共が好き勝手いうのは仕方ないが神までしゃしゃり出てくるとは・・・・・・・・・・
私は目を閉じて神の気配を感じるとそこに向けて思い切り振りかぶる!!
「話がすすまねぇじゃねぇぇぇかぁぁぁぁっぁぁぁぁーーーーーーーーーーーー!!」
ぼこっ!
といういい音の後、なにやらわけのわからない感触とともに何かが吹き飛ばされていくのが分かる。
何かの叫びみたいなのが聞こえるが気にしない方向で・・・・・・・・・・
神というのは我等よりはるか高位の存在だ。私に理解できなくとも仕方がないだろう。
気をつけねばなるまい、今ここで神を撃退したが第二第三の神が現れるだろう事を。
「って、ご主人様?こちらの官僚様達をどういたしましょうか?」
そうだった、そうだった。
とりあえず、場所を貸してくださる小売婦人に挨拶をさせないと。
「婦人本日は場所をとってしまって申し訳ない。」
「子息の身柄は法務副官であるわしが承った。立派な官僚に仕立てますのでご了承いただきたい。って、いうか断っても連行するけど。」
「おじゃましてまーす!」
挨拶はさせて占拠する許可も取ったし、飲みますかね・・・・・・・・
私は孤児姉に酌をさせてのどを湿らす。
官僚共と杯を交わしながら市場の賑わいを眺めている。
婦人も久方ぶりに息子に会えてホッとしているのだろう。補佐見習いと他愛もない話をしている。
王宮はどうだったとか仕事がどうだったとか、店のほうも何とかやっていけるから心配せずにがんばりなさいとか・・・・・・・・・・・・・・
親子の語らいを孤児娘たちは端切屋の店先からうらやましそうな、微笑ましい物を見るような複雑な表情で見ている。親が今どこにいるかも知らないし、温もりも知らずにいたんだから寂しいのだろうな。その寂しさは分かるが同情はしない。一人翼を得て飛び立つ雛鳥に対して失礼だからだ。彼女等もそんなものは欲しくないだろう。温もりだったら抱いてあげるけどな、主に寝台の中で!
「ご主人様!下品ですわ。」
「はははっ!なぜ、分かった。」
「ご主人様の考えくらい分からなくてどうするのですか?」
「いいじゃない孤児姉、賢者様は貴女の物じゃないんでしょ。私たちも嫌じゃないし・・・・・・・」
「むぅ・・・・・・・・」
「膨れちゃって可愛い!」「大丈夫だから、一番最初は譲ってあげるから。」
「そ、そんなんじゃなくて・・・・」
「いいじゃないの、今晩でも襲いにいけば・・・・・・・・」
「何なら、私たちも混ざる?」「きゃー!だいたーん☆」
「・・・・・・・・・・・・・・いいかも・・・・・・・・・・・」
「待て待て待て待て・・・・・・・・・・お前等何の相談をしている!」
「そりゃ、賢者様を(ぴー)する相談だけど。私たちを抱いてくださらないし溜まっているんじゃないかなぁと・・・・・・・・・」
「適度に性愛神殿通っているからそれほどでもないんだがな。」
「周りにこんなに可愛い子がいるのに?」
「可愛いのは認めるが子供だしなぁ・・・・・もう少し育ってからならば出したくもなるが。」
「本当?ちゃんと育って手を出してもらうんだから!」
孤児娘たちにもみくちゃにされる。まぎれて孤児姉も抱きついているがご愛嬌だ。
頬にキスとかこそばゆい
「王室顧問モテモテだな。」
「うらやましいだろう、分けてやらんぞ!」
「けち!」
「私の可愛い娘達をどこの馬の骨とも知れないやからにやれるか!!」
「親馬鹿発言だねぇ・・・・・・・・・・・・いつ手を出すんだい?混ぜてくれよ!!」
「そういう発言は君の婚約者に伝えておくから・・・・・・・・・・・・」
「うわぁ、やめてくれぇ。農園公系の血筋だからそんなことばれたら全裸で折檻されてしまう。」
「そういうプレーか、君たちも進んでいるねぇ・・・・・」
「そんなんじゃないって・・・・・・・・・・」
馬鹿な話でわいわい、市場の衆から差し入れられる酒やらつまみやらで宴は楽しいこととなっている。
君達ただ酒するんじゃないぞ!
「分かってるって・・・・・・・・・・・そこの若商人。その腸詰を一束こっちにくれぇ・・・・・・」
「婆さん、その卵の塩漬け実家に届けてくれんか?場所はこれこれ・・・・・・・・・・」
またもや始まる便乗商売・・・・・・・・・・・貴族様御用達とか賢者様の舌が認めたとか・・・・・・・・・・・
市場が活性化している。衛士もまたかと呆れ顔で見ている。
前回より人数が多いし、位のほうも法務副長(副大臣)クラスが・・・・・・・・いるからどう突っ込みいれていいのかが分からない・・・・・・・・・・
私ら貴族様、君達平民・・・・・・・・・・逆らえないよね・・・・・・・・
「ううっ、正義はないのか?」
「そうだよ、力こそすべてだ。正義の神なんてもう死んだのさ!」
「それよりも衛士隊のツケ、払っておくれよ!貴族様はちゃんと払っているのにあんたらは払ってないじゃない!貴族様に文句つけるならば取り立てに行くよ!!」
ああ、私等貴族というよりも小売商たちのツケが・・・・・・・・・・・・・
金で縛られるとは世知がたい世の中だ。可愛そうだから財務長予算からツケを払ってあげよう。
「王室顧問、衛士達を甘やかしちゃだめだろう。ほとんど酒手だし・・・・・・・・・」
「いや、甘やかしてちゃいないよ。その分便利重宝に使うから・・・・・・・・・」
「うわぁ、法の番人が買収だ。えげつないなぁ・・・・・・・・・・」
「こらこら、侍従官。買収などと人聞きの悪いことをいわないように、法務官と協力関係にある部署に協力しているだけだよ。もともと衛士隊は宰相府王都管理部門で法務長の下部組織だから下のものに便宜を図ってやるのも間違ったことじゃないんだよ!」
「うわぁ、この法曹一門。理論武装だけはしてやがる。」
「ふふふ、準備だけは怠らないように・・・・・・・・」
「もぐもぐ・・・・・・・・ご主人様は本当に衛士隊を買い取ってしまいましたわね。」
「いいんじゃない?悪用はしないから・・・・・・・・・私用ではこき使いそうだけど。」
「せいぜい、この場を丸く治めるくらいだろうしねぇ・・・・・ごきゅごきゅ」
「・・・・・・・・・・・・・この塩蔵肉おいしいわね。孤児院に届けてもらおうかしら?」
子供達は子供達で小売婦人と一緒に我等のつまみを奪い取り食べている。
小売婦人も娘たちと語らいながら娘達の戦利品を手にとって見たり、髪の毛をいじったりしている。
婦人も息子だけだから娘ができたみたいでうれしそうだ。
補佐見習は居心地悪そうに市場をいろいろうろついている。そんなに離れていると自爆するぞ・・・・・・
案の定、話題は傷跡娘との一件にも及ぶ。
補佐見習が貴族に喧嘩を売って、顔を腫らした事は心配するだろうから黙っていたかったろうに・・・・・・・・・
それでも母は強かった。
婦人はあっけらかんと笑って傷跡娘を手招きしてその顔を見る。
傷跡娘は彼が自分のせいで傷つけられているからかびくっとしてしまう。
「うむ、息子の趣味は悪くないことは分かったわ。十分喧嘩売るだけの価値はあるわ。」
と、傷跡娘の頭をなでる。
「それにしてもうちの息子は気が利かないわね。こんな可愛い彼女がいるならばどうしてうちにつれてこないのよ。」
「・・・・・・・・か、彼女・・・・・・・・・・・・・・・///」
「おやおや、母親公認ですかぁ?補佐見習も外堀埋められてるねぇ・・・・・・(ニヤニヤ」
「この二人がいると暑くて暑くて・・・・・・・・・そういえば賢者様が宮廷魔術師様に氷の塊を用意しろと怒鳴っていたことありましたねぇ(ニヤニヤ」
「おやまぁ、あの馬鹿息子は手が早いにもほどがあるわね(ニヤニヤ」
「・・・・・・・・・・・・まだ、手、だされてない・・・・・・・・・・・・」
「まだって事は手を出される予定でもあるのかなぁ?傷跡娘ちゃんは・・・・・・・」
「まだ早いですよ、せめて二十代のうちはお婆ちゃんと呼ばれたくないからね。お義母さんならば歓迎だけどね・・・・・・・・・・」
「え、えっと・・・・・・・・・・・それは・・・・・・・・・・」
そこで戻ってくる補佐見習、ああ、可愛そうに・・・・・・・・・・
「息子!どうしてこんな可愛い彼女がいるのに家に連れてこなかったの?」
「母ちゃん、そんな事言ったってこいつは彼女じゃないって・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・彼女じゃない・・・・・・・・・・そうなのね・・・・・・・・・あたしは思い上がっていただけなのね・・・・・・・・・・」
「息子、かわいそうに傷跡娘ちゃんが落ち込んでいるじゃないの!!謝りなさい!」
「なんでかーちゃん・・・・・・・・・・・ だから傷跡娘、お前のことを嫌いだからじゃなくて・・・・・・・・・なんていうのかまだ早いというか・・・・・・・・・・」
「いいの・・・・・・・・・・・あのときの思い出だけで生きていけるから・・・・・・・・・・・・・」
「だからなんなんだよ! 傷跡娘お前のことは嫌いじゃないし、むしろ好きだ!! 彼女とか恋人とかって言うのは出会って間もないのになるもんじゃないだろう!!」
「・・・・・・・・・・・・無理しなくていい・・・・・・・・・・・こんな傷跡は醜いでしょ?」
「馬鹿いうな!傷跡くらいでお前が損なうわけじゃないだろう!!お前は可愛いんだ!」
「えっと、そこの道行く犬頭の氷売り。これって食える?」
「あっしは狼系なんだけど甘ったるすぎる痴話喧嘩なんてくえないですよ。貴族様。それにあっしをオチに使うのはやめてくれませんか?」
「そうか?悪い悪い・・・・・・・・・この雰囲気は暑過ぎて困るから人数分の白玉氷くれないか?」
「まいどあり!!」
その日氷売りは繁盛したという。
「だからあっしをオチにしないで欲しいんだけど!!」
なんか嫌なことがあったんだろうか?
ぐだぐだです。次も酒盛りでしょうか?
作者には酒をください。
狼系(自称)の氷売りは痴話喧嘩とかの遭遇率が高いのだろうか?
作者にもなぞです。




