市場と小間物屋
あらすじ 市場でお買い物。
孤児院に戻るとまだ王妹殿下がいた。
しかも縄を解いて優雅に寛いでお茶を飲んでいる。
誰だ!縄を解いたのは!!こんな危険物野放しにするなんて危機管理体制がなっていないぞ!
そんで、何で迎えが来ないんだ!
「あっしは王城にちゃんとお迎えを寄越すように伝えたのですが。近衛の方が来て、わかりました後ほど迎えのものを寄越します。といっていたのだがねぇ・・・・・・・」
「誰が応対したかわかるかい?解放奴隷団の小隊長。」
「えっと、某王宮男爵閣下とその一統です。」
「ああ、王妹殿下の犠牲者だ。握りつぶすか、思い切り遅れて迎えを寄越すかだな。あの人は婚約者が腐化して男の愛人作らないのといわれて泣いていたからなぁ・・・・・・」
「あら、某男爵でしたら本にして婚約者さんにも渡してありますわ・・・・・・・・・・・・」
うわぁ・・・・・・・・・・道理で某男爵、婚約者の父親から怒鳴り込まれたわけだ。男爵の男色本が父親の目に留まったんだな。哀れな・・・・・・・・・・・・
「で、誰が縄といたの?」
「す、すみません。私です殿下が、ご、ご不浄を申し出られましてさすがに漏らされるのは・・・・・・・・・・・・・・」
「仕方ないか、裏のゴミ捨て場にでも捨てて置けばよかったのに・・・・・・」
「(元)法務官様、さすがに酷くはないですか?」
「それでも生ぬるいと思うのだが・・・・・・・・・まさか、子供たちに遭わせてないですよね?」
「それは大丈夫です!私兵の方々が流石に危険すぎるって・・・・・・・・・・・・」
よくやった私兵団!後で差し入れだ!
夜も遅いしそのまま放り出すか!
「ちょっと!法務官!仮にも貴婦人を一人で王城まで帰れって放り出すの?」
「運がよければどこかの暴漢か追剥が始末してくださるでしょうから。」
「それは酷いですよ(元)法務官様!暴漢なり追いはぎだって選ぶ権利はあるでしょうから!」
「そっち??」
「それはいくら悪人でもなぁ・・・・・・」
「肯定?」
「だって、襲われたら襲われたでそれをネタに暴漢鬼畜攻め本とか作りそうだし・・・・・・・・・・」
「それは創作意欲そそるねぇ・・・・・・・・・・・・」
「写実性のために体を張るその姿勢、敬意に値します。殿下。」
「では取材に行ってらっしゃーーーい!」
ぽいっ!!
「ちょ、ちょっと!!開けてよ入れてよ!!」
煩いなぁ・・・・・・・・・・・・・・
「いくらなんでもこれは洒落になってないって!!」
「本気なんですが。」
「酷い・・・・・・・・・・・・・」
門外で崩れ落ちる王妹殿下流石にこんなのを王都内にうろつかせるのは民草の安心できるところではないですな。
「(元)法務官様酷くないですか?」
「そんなことはないよ。彼女一人で暗殺者を退けたことありますから。ただし、暗殺者総受け妄想だけで・・・・・・・・・ちなみにこれは内緒ね。」
「うわぁ、知りたくありませんでしたわ。こんなこと誰にもいいたくないですわ・・・・・・・・・・」
へこむ女衆その一、悪い事したなぁ・・・・・・
「ねぇねぇ、そこの女衆。私の本を読まない?」
「持ち込むな!! 私兵!!そこの殿下を簀巻きにして納屋に放り込め!!」
「だんなだんな、始末したいのはわかるけど、それを口実にだんな捕縛隊とかくるんじゃないのかい?」
「おっと、それは失念していたよ。これでも王族だからなぁ・・・・
「ありがとう孤児弟!!お礼に私と一夜を共にすることを許すわ!」
「すみません、殿下。お礼はいりませんので・・・・・・・」
「遠慮しなくてもいいのに、かわいがってあげるわよ。」
「だから言わんこっちゃない、孤児弟王妹殿下の取り扱いには十分注意しなくてはな。」
「痛いほど思い知りました。縛って石を抱かせて運河に沈めておきます。」
「ちょ、ちょっと!!」
仕方がない、朝まで置いといて開門と同時に届けるか・・・・・・・・・・・・・・
私兵達申し訳ないけど殿下が脱走しないようにお願いしますよ。
「はいっ!」
心底嫌そうな役割を命じられた私兵達は涙目であった。
夜中、嫌な予感に目が覚めた私は男児部屋を覗き込むとそこには窓から涎をたらさんばかりに覗き込み体をねじりこもうとしている王妹殿下の姿があった!!
「変態が出たぞ!!!!私兵はこっちに!!」
「何で王妹殿下が窓からここは3階だぞ!!」
「男の子にまみれてもふりたいのぉぉぉぉ!!」
「ご主人様どうなされたのですか?」
「大丈夫だから寝てなさい。孤児姉には問題がない話だから!」
「だんなぁ?うるさいよぉ・・・・・・」
「逃げろ孤児弟!!できれば男の子連中を連れて私兵団の天幕辺りに行くか女衆の部屋に行け!!」
「えっ!うわぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・」
髪の毛振り乱して涎たらした女が窓から入る姿を見たらおびえるよなぁ・・・・・自分が餌食になりそうだとわかったら特に・・・・・・・・・・
捕獲には以外に時間がかかった。何故ならばあまりに怖くて私兵達の誰もが逃げ腰だったからである。
「そりゃ、そうでしょうよ。捕まえようとしたものの性癖を捏造した男色話を流されたら逃げたくなりますよ・・・・・・・・・・」
わくわく、きらきら・・・・・・・・・・・
騒ぎを聞きおきた女衆の一人が王妹殿下の話を心待ちにしている。
堕ちたか・・・・・・・・・・・・
堕ちた女衆の一人を不寝番にして王妹殿下が逃げないように簀巻きにして部屋に放り込む。
窓の外にも見張りを置いて、扉の外にも見張りを置いて・・・・・・・・・・・・このまま部屋ごと封印したい衝動を抑えながら寝なおす。孤児姉弟が私の部屋にもぐりこんで寝ていたのは仕方がないことであろうか。
少しでも安全なところにいたい気持ちはわかるからねぇ・・・・
次の日の朝、朝食の後私は王城に王妹殿下を送り届けに行く。
案の定、王城には連絡が行っていなかったらしく問題になっていた。
まさか簀巻きにされて私の元に贈り物よろしく届けられた件に対して
「どうして処理してくださらなかったんですか!!」
と涙目で怒鳴られる。応対に出た近衛の門番よ!!お前も被害者だったんか!
引き渡す段になって王妹殿下を連れた私は転んでしまい王妹殿下を王城の堀に落としそうになる。
「ちょっと!!わざとでしょう!!」
王城のほうから ちっ!! という舌打ちの声が(複数)聞こえた。
「ちょっとちょっと!!誰よ舌打ちしたのは?酷いんじゃない!!」
残念!今度はうまくやろう・・・・・・・
「今度はって何? 今度はって!!」
それはさておき、今回の経緯について聞いてみる。
いくらなんでも王妹殿下を簀巻きにして孤児院にまで届けるのは単独犯では駄目だし結構上位の役職もしくは爵位のものがかかわっている可能性が・・・・・・・・
応接室にて財務官が
「久方ぶりだね法務官。王妹殿下の保護については(すごく不本意だけど)感謝するよ。ところで、戻ってくる気はないのかい?」
「すまんな財務官。やっと手に入れた隠遁生活だ、手放す気になれないよ。ところで王妹殿下を送り込んだ実行犯は被害者の会かな?」
「たぶん、その被害者の会だろうな。実行犯は誰だか特定はできないが、宰相閣下あたりが手引きしているんじゃない?」
「やはりなぁ・・・・・・ 閣下にあったら伝えといてくれない?生で送るんじゃない!!子供たちが見ておびえていただろう!! って。」
「おびえてた? 流石にそんなことないでしょうに・・・・・・」
「それが赫々云々で・・・・・・・しかもそれにおびえた孤児弟が部屋から出てこなくなったよ。」
「うわぁ・・・・・・・・・・それは酷い・・・・・・・」
「まぁ、そんなんだからこんなことが無い様に頼むよ。」
「約束はできないがわかった。」
「すまんな、こんな厄介事持ち込んで・・・・・・・・ 今度飲もう。」
「いいねぇ・・・・・・・・ では今から飲むか!」
「朝早くから?いいのか仕事は?」
「自分の分は終わらせた。しばらくはお前の後釜に来たやつの手助けだな。一月もたっているのに覚えが悪くて困るよ。」
「気長に育ててやりなよ。少なくとも3人は来ているんだろ。」
「10人来ているんだが、半数が潰れ掛けて残りが逃げ出しそうになったから椅子に括り付けている。長関係は法務官を連れ戻すことに成功させたものには金貨100枚与えるとか言っているけど連れ戻すことが不可能に近いから誰も実行してないというか実行する暇がないよ。」
「なんと、そこまで追い込まれているのか。」
「そこで相談なんだけど賞金半額渡すから・・・・・・・・・一時の手伝いでもいいから来てくれないかなぁ?」
「断る!」
「そこを何とか・・・・・・・・・・といいたいところだけど無理だよね。 見つからないうちにのみに行こう友よ!!」
財務官と二人して王城を後にするのだが、他の官僚たちに見つかって
「法務官だ捕まえたら金貨だ!!」
「それよりも仕事をさせろ!!俺たちが死ぬ前に!!」
だの
「ああっ!!財務官が裏切ったぞ!!」「おえっ!おえっ!!捕まえていくんだ!!」
遠いかけっこ・・・・・・・・・王城の門前で門衛が何事かと思ってびっくりしていたのだが、我々は気がつかず王都を駆け巡る・・・・・・・・・
自由市の辺りで息を整えると流石に・・・・・・・・・ って、言うかまだ追いかけてくる!!
「ま、まて!!貴殿等話がある。」
「はぁはぁ・・・・・ なんだ法務官?話くらいは聞いてやるぞ。我々だって鬼じゃない!!」
「私は鬼族ですが・・・・・」
「話がややこしくなるから黙れ!!」
「で、話とは?」
「このまま今日は休んだらどうです?酒おごりますので・・・・・・・・・」
「ふむ、その心は?」
「あなた方は私を説得するために接待をするという設定で・・・・・・・・・・」
「ふむふむ、金貨百枚分の価値はある人材を入れることは国益にも反しないからな!」
「そうそう、そんで失敗したとしても仕方ないですよね。数日がかりで説得しても・・・・・・・・・・」
「よく考えたらその名目だと法務官に奢らせるのは不味いなぁ・・・・・・・国庫から人材費があるからそれを流用して・・・・・・・・・・・」
「それは良い考えですな財務官!!善は急げだ!!早速飲もう!!」
皆さんそれでよいのですかぁ?
「法務官が抜けてから二月強、飲みにも行けてないんだぞ!!」
「確かにあの状況だったら逃げたくなるのはわかるが、俺たちのことも考えてくれよ・・・・・・・・」
愚痴を並べられている・・・・・・・・・・・うんうんすまないねというしかない私がいる。
「良いよなぁ、法務官。性愛神殿で入りびたりだったんだろ。下にもおかない扱いでさ・・・・・・・・・」
「いや、下にもなっているだろう。式武官、彼は下からゆれるのを眺めるのが好きらしいから。」
「なるほど民部官、それは絶景だなぁ・・・・・」
下の話になっている・・・・・・・・・・ 昼間の市場で何話しているんですかねぇ・・・・・官僚たちが・・・・・・
「貴族の旦那、どうして俺のところで居座っているんです?」
「それはな小間物屋、酒場の開いてない時間でつまみと酒を手に入れるには市場が一番だろ。それで持って両隣に酒の量り売りとつまみになる干し肉、前には漬物が置いてある店。そこに酒を注ぐカップだの皿だのを扱っているお前の店があったら絶好の立地条件だろう。」
「だからって、俺の店を占拠しないでくださいよ!!これじゃ商売上がったりじゃないですか!!」
「悪かったと思っている。どうせ暇なんだろ。一緒に飲まないか?」
「場所代くらいは負担してくださいよ・・・・・・・・・ 今日の稼ぎがなくてなんて言い訳しよう・・・・・・・」
「わかったわかった。売り上げの半分くらいは払ってやるから諦めろ・・・・・・・・・」
「ううっ・・・・・・・・・」
我々は飲んで騒ぐ。まぁ、煩いが人には絡まないよ。市場担当の衛士も我々の姿を見て何か言いたいのを思い切りこらえて何もいえないでいる。なんたって貴族様相手だ、自分の首が飛ぶかもしれないからね(雇用的にか物理的にかは秘密)そんな市場で最強となった我々は大いに飲み食らう。
これが旨ければ旨いなと大いに騒ぎ、釣られた客に貴族様の舌が認めたものと信じ込んで買っていくのである。おかげで周りの食品商は売れ行き好調。それを聞きつけた市のつまみ系と酒関連の店の店主は我々の元に来てこれはどうかと薦めるのである。我々が飲み食いして評価を下せば、その評価に自信を持って王宮の貴族様が認めた味だよと客を呼び込む。商魂たくましいね。
実際に王宮の飯と違った味わいがあってうまいのだよねぇ・・・・・
王宮でも認めていいものがあるし、この品質を庶民価格で売る良心的な店は大事だよ。
逆に管理の悪い酒などはちゃんと欠点を教えてあげ次に繋がる様にする。
私らは悪魔じゃないからね
「私、あくまでも魔人族なんですが。」
「黙れ!! その血は薄まりすぎてほとんど人族だろうが!!」
そんなやり取りしているうちに衛士が法務官様少し遠慮なさってくださいと言ったもんだから、私の正体がばれてしまう。あたりに広がる全裸賢者の称える声!!声!
誘拐された子供がありがとうございますと礼を言ってきたり、街娼に落ちて体を壊していたのが身を持ち直して店を開けるまでになったのが自分の過去をさらしてまで礼を言ってくる。子供共々幸いに暮らしているようで良いのだが態々自分の過去を大勢の前でさらすこともないだろうに・・・・・・・
「自らの過去は隠したいものですが、助けてくれた恩人に礼の一つもいえない生き方はしたくありません」
等と堂々と礼を言い続けるものだから、民草どもは感動してその女性の店に殺到する。性愛神殿にいたころは身体中ぼろぼろで無事に回復できるのだろうかと心配した者の一人であるだけに感慨深い・・・・・・・・
街娼風情が等と同情得ようと乞食商売しやがってと抜かした貴族がいたのだが、そいつは小間物屋が思い切りぶん殴った!!鼻を押さえて貴族に貴族に何をしやがるとか言うのでさらに殴りつける小間物屋!
小間物屋は悔し涙を流している。身内か誰かつらい思いした者がいるのだろうか・・・・・・
剣を抜きかけた貴族に近衛文官と式武官が首筋に剣を突きつける。更には侍従官が胸倉をつかんでぶん殴る!! 民部官は貴族の素性をたまたま知っていたので、そいつに対して決闘を申し込む。
「某子爵令息!この民部官が決闘を申し込む。この小間物屋の勇気と名誉を守るのが私の役割と知ったがゆえに!小間物屋!お前は私の貴人聖域法の保護下に置く!!」
おおっ!民部官美味しい所もって行きやがって!!等と官僚達が口々に言っているが。
それぞれに得物を抜いて我等も義によって参戦いたすなどというものだから、馬鹿貴族は逃げていった・・・・・・・・・
やんややんやと大喝采! 義に厚い貴族様が守ってくださったぞと口々に称えれば!
民部官
「私はこの小間物屋がこの小さな店のご婦人の名誉の為に立ち上がった男気に応じたまでだよ!称えるべきは貴族であろうと理不尽に抗おうとする勇敢な小間物屋だろう!!皆の者!小間物屋を保護することができて私の名誉はいっそう高められた!!私は感謝する!!このような高潔な民がこの国にいた事を!!」
「ありがとうございます。貴族様方、俺のような取るに足らない小商いの為に力を振るっていただいて・・・・・・・・・ 俺の女友達も親の薬代を稼ごうと苦界に堕ちたところを法務官様に助けていただいたものであります。いまだに彼女が泣いていることを知っていたから尚更あの糞貴族の言葉が許せなかったんです!!ありがとうございました。」
平伏して礼を言う小間物屋に侍従官は顔を上げるようにいい、近衛文官はその女性はお前の大事な人なのだろうお前が本気で怒る程にとからかい、式部官は我等の治世に綻びがあるからと頭を下げる。
そして民部官
「よし、小間物屋!お前は多分狙われるだろうから、家族と共に我が元に来い!!ついでだ、その女友達とやらの家族も保護しよう。どうせお前のいい人だったんだろう!!」
顔を真っ赤にする小間物屋・・・・・・・ 分かり安すぎるな!
「よし店を片付けて、小間物屋の保護に急ごうではないか!!ここに集いし民草の衆、小間物屋の商品を誰か買うものはいないかね?我等一同が認めた者の品だぞ!!品のほどはしらないが彼はしばらく商いができなくなるから身軽にするのを手伝ってくれ。所で小間物屋お主は読み書き計算はできるか?」
「そりゃぁ、小商いですが商人ですから帳簿位はつける程度にはできますが・・・・・・・」
「保護している間の仕事はすぐに見つかるよ、商いはできないが商いをやるくらいには稼ぐことができるだろうさ・・・・・・・・・・・・・・ そして、私が助かる・・・・・・・・・・」
最後の一文なんか民部官の本音が出ているが、無茶はしないだろう・・・・・・・・・宰相閣下じゃあるまいし。
一同に笑いの渦が巻き起こり、買い付けにかかる群集。
数分もすれば小間物屋の商品は店主自身という有様。
酔っ払い官僚どもは意気揚々と抜剣して、イザ行かんとか進むので群衆は道を作り、あるものはついていきながら彼らを見送る。
私は新たな物語の始まりを見てほほを緩ませる・・・・・・・・
これで誤魔化せた・・・・・・・・と
「これで誤魔化せたと思っているでしょう法務官。」
なぜに財務官がここに?
「今日のところは諦めるけど私は君に戻ってきてほしいと思っているのだからね。陛下だって戻ってもらうためには何したらよいのだろうと私にも零すんだから、愚痴の相手まではしたくないんだから。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「では、また飲もうではないか我が友にして次期宰相閣下。」
「まて!誰が次期宰相だ!!私は仕事したくないんだ!!」
「あはははははっ!! 私はいつでも待っているからね。何時でも君の席はあるんだ、早く帰っておいで仕事がなだれ落ちて孤児院まで押し寄せる前にね!!」
「脅しか!脅しなのか!!」
財務官はそれには答えずに群集達に法務官を宜しく等といいながら酔っ払い官僚どもについていく!!
あいつめ! 仕事が大変で猫の手も借りたいだけだろう!!
その後、小間物屋は民部官の補佐として活躍するのだけどこれは別の話。
読み書き計算のできる人材は貴重なのです。