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小さな薬屋を経営していたら、溺愛されました  作者: 漆原 凜


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5/6

5 ユーリ

毎日毎日頭痛が止まらない。仕事中も集中力が欠けるし100%の力を出せない。


ある日隠密行動中の際に、冒険者から良い薬屋があると教えてもらう。良く効くらしい。散々薬を飲んできたが効かないので、今回はマシになるといいなって思いながら飲んだ。


次の朝、全く頭が痛くない。こんな晴れ晴れとした気持ちはいつ以来だろう。もうすぐ遠征に行くしもう少し購入しておこうと思い急ぐ。


まだ店は開いてなくて開店時間というものを失念していた事に笑ってしまう。頭痛が無いだけでこんなに気持ちが違う。


座っていると声をかけられた。店の子だ。やはりオープンはまだだったので、また後できますと言ったが中に入れてくれた。優しい子だな。


新たに頭痛薬を購入し失礼する。笑顔で送り出してくれる姿に見惚れてしまった。


遠征先でも自由に動ける。100%力を出せる。団員が引いているのがわかるくらい魔法をぶちかましていた。あの子何が好きかな。お礼にお菓子を持っていこう。


お店に行くと招き入れてくれた。お礼を言いお菓子を渡す。本当に私があげたいだけなので受け取って欲しい。あげたお菓子を見てキラキラした瞳て笑ってくれた。胸が締め付けられる。あぁ好きだ。


平民かな?商家くらいかな?惚れた私は、どうしたら娶れるか考えていた。うちの家系は恋愛結婚主義なので一応伝えてはおくが親は反対しない。よし、大丈夫だ。


準備を進めていると王家からお茶会の打診が来た。断ろうとしたらお茶だけど言われ渋々承諾した。この時断らなくて良かったと、後で死ぬほど自分を褒めた。


ーーーーー


魔獣が出たとの報告を受け森に向かう。男性が襲われかけていた。絶好調の私はすぐに降り立ち魔獣を倒す。リナの声が聞こえた気がした。ふいに遠くを見るとリナがいた。私はとても驚いた。ロイと呼ぶ声がとても心配していた。まさか…彼は恋人?助けなければ良かったと一瞬思ってしまったがリナが泣くのは嫌だなと反省する。


近くで他の魔獣が暴れているので、そちらに向かう。


あぁ私は何て自惚れていたのか。リナには恋人がいたのか…。お店に度々通って1番仲が良いのは私だと勝手に思っていた。


辛くてついリナにもう会えないと言ってしまった。何故あんな事を愛しい彼女に言ってしまったのか。


それから毎日落ち込んでいたら、お茶会の日になってしまった。会ってすぐに断ってリナに会いに行こう。必死で謝って私と結婚して欲しいとお願いしよう。


考え事をしていた為、少し遅れてしまった。


!!??!


彼はこの前の人じゃないか?え?彼の仕事が公爵家なのか?とアンジェリーナ嬢を見ると、え?リナ?どう見てもリナが居る。


戸惑いが隠せない。王家の奴が居なくなった瞬間、後ろの彼は護衛なのかと聞く。


え?やはりリナがアンジェリーナ嬢で彼は護衛?勘違いだった?脳内がサーッと白くなる。私はとんでもない事を仕出かしたのでは…。


確認するとリナ本人で、彼はアンジェリーナ嬢の護衛。恥ずかし過ぎる誤解をすぐに謝る。許してもらうためなら何でもする覚悟だった。しかし私の事を好きだと言ってくれる。


手を取り散歩に誘うとギュッと手を握り笑ってくれる。可愛すぎる…リナもアンジェリーナ嬢も可愛い。2倍お得な感じ。


泣かせてしまったが、今後一生泣かさない。そう決めて求婚をする。激しく頷いてくれる姿がたまらなく愛しくて頬に口づけをした。


彼女を一生大事にする。


直ぐ様婚約の段取りに入る。両親には平民じゃなかったのか?と言われたが、話をし納得してくれた。可愛い上、公爵令嬢だと何も問題なんか無い。予想以上のスピードで婚約が成立した。


ーーーーー


結婚後のお店を相談されたが、辞めなくていいに決まっている。リナがやりたい事をやるのが1番良い。邪魔する何かがあるなら私が徹底的に排除する。ずっとずっと大事にするからね。


たまにユーリで会いに行くと言うと喜んでくれた。可愛すぎるだろ。


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