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朝から用意をし店に向かおうと馬車に乗り込む。今日も迎えにいきますからね!ってマリエに見送られた。
お店にから少し離れた場所で降り歩いて行くと扉の前に誰かがいる。誰だろう?お店開くのまだなんですよと声をかける。そこに居たのは昨日最後に来たお客さんだった。
「そうなんですね。朝早くに来てすいませんでした。昨日買わせてもらった薬がとても良くて追加で購入できたらと思って。また後できます。」
「ありがとうございます。まだ片付けてないので、少し散らかってますが良かったらお入りください。」
帰ろうとするので私は慌てて、せっかく来てくれたのだからと中に案内する。中に入りお客さんがローブをはずす。栗毛色に青い瞳で綺麗な顔をしている。
昨日買っていった頭痛薬がとても効いたとの事でまたお買い上げ頂く。普段から頭痛に悩まされ仕事中も困っていたそうだ。それが全く無くなったと。これから仕事で遠方に行くのでこれで落ち着いて向かえると微笑んでいる。
良かったですと微笑み返す。無理はしないで欲しい。
頭痛あまり酷かったら神殿で見てもらってくださいね。と伝え見送ると、ありがとうと微笑み去って行った。
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数日し、帰ったぞ!とドアが開く。先日見送った冒険者達が帰ってきた。少し怪我をしたがすぐに治り事なきを得たと。
「皆無事で良かった。」
「それが結構危なかったんだ。サンダースの他に黒石竜がいて死ぬかと思ったんだよ。」
「え!黒石竜ですか?!」
黒石竜はめっちゃ強い。数年に1度現れ村を殲滅し去っていく。そんなのに出会って無事だなんて…。
「それがよ!炎華の貴公子が強い強い!噂には聞いていたが、あんなに強いと思わなかった。強い上、男前!いやぁあれはモテるな。」
凄かったよなと口々に褒めている。炎華めっちゃ綺麗だったと話をしている。今回炎華の貴公子が居なかったら皆は…と思うとゾッとする。
「皆さんあまり無理しないでくださいね。」
ありがとうな!今日は帰った報告に来たんだ。また買いに来るな!と帰っていった。
皆を守ってくれてありがとうございました。空に向かい会ったこともない炎華の貴公子にお礼をいう。
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さて今日も終わりだなって思っているとドアが開いた。
まだ大丈夫かな?とドアの所から声をかけられる。この前の方だ。今日はローブではなく白シャツに黒ズボンのシンプルな装い。
大丈夫です!と中に入ってもらう。こちらへどうぞと椅子へ案内をして、ちょうどお茶をしていたので一緒に飲みませんか?とお茶を出す。
コレと言われ小さい箱を渡される。この前の薬とても助かったんだ。無事に仕事が終わったお礼に受け取って欲しいと。断るがどうしてもと言ってくれたので受け取るとお菓子だった。お花の砂糖菓子で1つずつがキラキラしていてとても綺麗。
「ありがとうございます!大事に食べます!」
「また持ってくるから、気にせず食べてね。」
クスッと笑いながら、とんでもない綺麗な微笑みで言われる。グハッと思わずボディブローをくらってしまう。爽やかが過ぎると暴力になる…。
「薬を買っていただいた上、お菓子までくれるなんてお客さん損してますよ?」
「ずっと悩みだった頭痛が解消されて、毎日とても楽しいんだ。仕事にも集中できるし、職場の皆も喜んでいた。僕の自己満足の我儘だから気にしないで受け取って欲しいんだ。あとユーリって呼んでよ。」
「私はリナです!ユーリ様ありがとうございます。」
「様はいらないよ。ただのユーリで大丈夫。リナこれからも買いに来るからよろしくね。」
「ありがとうございます。ではユーリって呼ばせてもらいますね。」
うんって優しく微笑まれる。またボディブローをくらう。この笑顔に慣れなければ私は死んでしまう日は近いかも知れない。
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ユーリとのお茶を終え片付けてをしていると、マリエが迎えに来た。薬の在庫を増やしたかったがボソッと婚約者と呟かれおとなしく帰ることにした。婚約者阻止のため泣く泣く帰らねば。
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「アンジェは騎士団に所属している、炎華の貴公子として有名なアレクシス様を知っているか?」
家族で食事をしていると、お父様が聞いてきた。
「はい。噂だけですが。冒険者の方達が先日助けてもらった際、とても強く美しかったと。」
「黒石竜の討伐をされたらしいな。」
「あの方がいなかったら冒険者の方達はこの世にはいなかったでしょうね。私も勝手ながら感謝しております。」
そうかそうか。素晴らしい方だなとお父様が頷きながら言っている。先に失礼するよと席を立って部屋を出て行った。
…?なんだったのだろう?他の家族を見ても首を傾げていた。お父様は気分屋だから噂を聞いて話したかったのだろう。
部屋に戻りマリエにユーリから頂いたお菓子を渡す。明日食べよう。マリエは誰に頂いたんですか?と興味津々で聞いてきたが、お客さんからのお礼だと伝えると興味を失っていた。
ユーリ素敵な方だったなと思いながら眠りについた。
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