前へ目次 次へ 23/35 アナタが好き 極道の女編 アナタが好き。 そんな書き出しで、その腐れ女の手紙は始まっていた。 私はヤクザの組長の妻。 旦那の机の上を片づけていて、本の間に挟まっているのを見つけた。 組長に愛人がいても、見て見ぬフリをするのが妻の器量だと言う。 でもその女は「結婚したい」と書いている。 愛人で我慢できないのなら潰すしかない。 私は旦那が帰宅した時、その手紙を鼻っ面に突きつけて問い詰めた。 すると旦那は言った。 「それ、おめえがくれた手紙だぞ」