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アナタが好き ファンタジー編

 私は魔法使い。


 魔王を倒すために旅をしている勇者様をずっとお慕いしている。


 そして遂に魔王との最終戦。


 勇者様は勇敢に戦い、魔王は滅んだ。


「みんな、ありがとな。やっとオラの悲願が叶っただ」


 勇者様は涙ぐんで言った。皆、もらい泣きした。


 私は誰もいないのを確かめて勇者様に近づいた。


「お慕いしておりました。私をお嫁にもらって下さい」


 すると勇者様は、


「オラも女だぞ」


 私はニコッとして、


「はい、知ってます」


と答えた。

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