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夏休みの始まりは進展の予感?

ついに柴乃と馨も、

名前で呼び合う仲へと進展!

そして舞台は、夏休みへ!

「明日から夏休みです。皆さん。羽目を外さない程度に、楽しんでくださいね!」


先生の号令と同時に、生徒が一気にばらける。

そんな様子を見ながら、私ははあっとため息をついた。

月日はすっかりたち、いよいよ今日から楽しみの夏休み。

みんなどこ行く? とか遊ぶ話で持ち切りだった。

でも、私は別。なぜなら……


「はぁ!? 遊べない!? なんで!!!」


「ちょ、声が大きいよ柴乃。みんなに見られちゃうでしょ」


慌てながら、口にしーっと人差し指をあてる。

彼女は周りを見渡しながら、ふうっとため息をついて見せた。

逆に私はいてもたってもいられず、ばんっと机をたたいた。


「声が大きいとか今はどうだっていいでしょ! 遊べないって何よ! 夏休み全部!?」


「全部、とまではいかないけど……今度ある夏祭りには、ちょっと難しいかな……」


「夏祭り行けないの!? せっかく楽しみにしてたのに!」


「お母さん達が、旅行行くって聞かなくて。私が行かないと、あの二人自殺しかねないから」


相変わらずオーバーな家だな、あそこは。

あんちゃんの家には何度かお邪魔したことはある。

そこでびっくりさせられたのは、なんといっても親の過保護度。


俗にいう、親バカってものなのかな。あんちゃんはそれが嫌で仕方ないらしい。

まあ私からしては、かわいいってちやほやされて悪い気はしないんだけど……


「ほんと、ごめんね? 私も、行きたかったんだけど」


「……まあ、お母さんから言われたなら仕方ないわね。いいよ、気にしなくて」


「そのかわりと言っては何だけど、浅沼君でも誘ったらどうかな?」


「なっ!!!? さ、誘うわけないでしょ!!!!」


思わずその場から立ち上がり、大きな声を出す。

さすがにみんなからの視線が刺さったので、おとなしく椅子に座る。


毎年夏に行われる、夏祭り。

去年もあんちゃんと行って、すごく楽しかったのに。

行けないってなると、私も行かないっていう選択肢が出てくるのかな。

それとも本当にさそ……って何考えてるのよ!!!


「とりあえず、行くだけ行ってみれば? 今日を逃しちゃうと、夏休み入って会えなくなるよ?」


「そ、それもそうだけど……あ! 連絡先教えてもらえばよくない!? 寺濱君あたりに!」


「……柴乃」


「分かったから、そんな怖い顔しないでってばぁ~」


彼女をなだめつつ、私はまたため息をつく。

こうなってしまった以上、誘わざるを終えない。

別に誘うのが恥ずかしいとか、そんな理由でためらっているわけではない。

問題は誘ったところで来てくれるか、だ。

まずあの人、女子に人気すぎるし行ったところで変な目で見られるかもしれない。

変装していく、ってのにも無理があるし……


「やっぱ、あいつ誘うのやめとくわ。しょっちゅう一緒にいると、さすがに怪しまれると思うし。花火だけ見にいこっかな」


「そっか。でも柴乃、気を付けてね? 迷子になったりとか、不良にさらわれないように」


「私を何だと思ってるのよ!」


くすくす笑うあんちゃんを見ながら、私も同じように笑みを浮かべたのだった。


(つづく!!)

ここからが、夏休み編です!

まあ、あれですよね。進展しないわけがないですよね。

夏休みといえば大嫌いな数学の答えを丸写しにしてた記憶しか・・・

おっと、誰か来たみたいですね。


次回は六日! サマーフェスティバル!

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