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 ーー昼休みーー


「お疲れ様!おにぃ!」


と抱きつく夏木。

一体、ここがどこか分かっているのだろうか?


「夏木。そろそろ離れて……」

「なんで?別にいいじゃん」

「いや、そういうわけではなくて」

「もしかして、私のこと嫌い?」

「ぜんぜん、そういうわけじゃないよ!」

「なら、あと少しだけこうさせて……」


 周りの生徒たちが通るたびにこちらを見てくる。


「ぷwなにあれ」とか言われて笑われたりする始末。


恥ずかしすぎる……

夏木は、恥ずかしくないだろうか?


「あれ?白金君?」

「小林さん?」


「あーもしかして、お取込み中?」


「いやいや、妹だから」


「こんにちは!私、白金 結城の妹の夏木と申します」


「こんにちは。ていうか、めっちゃ可愛い!もしかして、モデルとかやっている?」


「いいえ、普通の中学3年生です」


「じゃあ、高校はやっぱり」


「兄と一緒の所にしようかと思います」


「おぉー是非とも我高校へ!入学したら、私達が可愛がってあげるよ!」


「じゃあ、その時は、是非よろしくお願いします」


「私達に、任せなさい!」


本当にこの人達に任せて大丈夫だろうか?

高校に入って、夏木がグレるようになったらどうしよう?……


「そう言えば、優奈が白金君の事、探していたよーまぁ、あの調子じゃ、「一緒にご飯を食べようとか」だと思うけどねー」


 島崎さんが俺を探しているのか……

行ってあげるべきなのかも、知らないけど……


「気にしないで、おにぃ。私は……小林先輩良かったら一緒にどうですか?」


「え!いいの!?」


「もちろんです」


「なら、私達のところで食べようよー。夏木ちゃんのこといろんな人に紹介したいからさぁ!」


「じゃあ、お邪魔します」


俺は、夏木からお弁当を受け取り、夏木は小林さん達の所へ……じゃあな、夏木。

そのままの君で居てくれよな。


夏木を見送り、僕は島崎さんを探さに行くことにした。


みんな、お昼休みをするため、ずらずら歩いている。


この中から、島崎さんを探さないといけないのか……


これじゃあ、昼休みが終わってしまう。


早く見つけなければ


「だーれだ?」


俺の視界が暗くなった。

さっきの声からして、多分末永さんだろう


「末永さんだよね」

「あたり」


後ろを振り返ると末永さんがいた。


「探したよ。白金君」


末永さんがお弁当を持っているところから、俺とお弁当を食べるために探していたところだろう。


「良かったら、私とお昼ご飯食べない?」


 島崎さんは今も俺を探している。


ならば、島崎さんを探さなければ……


「ごめん、俺、島崎さんと約束しているから」

「待って……」


末永さんは俺の裾を掴んだ。


「ならさぁ、約束やぶちゃおうよ!」


「駄目だよ。そんな事は出来ないよ」


「別にいいじゃん。いつでも島崎さんとお昼ご飯過ごしているじゃん。だからたまにはさぁ、ねぇ?」


えっ……末永さんて、こう言う事平気で言う人だったけ?


こんなずるい事をする人だったか……


「あれ?白金?と末永さん?」


「島崎さん!探していたところだよ!」


良かった!島崎さんと会えた!


「私も白金を探していたよ!」


と目を輝かせる島崎さん。


「白金!良かったら私とご飯食べよう!」


「別にいいよ。けど、そこにいる……」


「あれ?末永さん?」


「なんか、走ってどこか行っちゃったようだけど……」


 なんか、急用でも思い出したのだろう。


こうして、俺は島崎さんと仲良くご飯を食べることに


「白金のお弁当豪華だね。夏木ちゃんが作ってくれたの?」 


「うん」


「流石だね。夏木ちゃんには、負けちゃうかもしれないけど、私のも良かった食べて」


俺は、島崎さんとお昼休みを過ごすのであった。


――生徒会本部テント― 


「あれ末永?お前、意中の男子とご飯を食べるんじゃなかったか?」


「もぉ、良いんです……それよりも、先輩!一緒にお弁当食べましょうよ!」


末永は、生徒会長 清水 花蓮 とご飯を食べるのであった。


そして、白金 夏木は、小林と原田などなど、ご飯を食べるのであった。


「夏木ちゃんいい子過ぎて可愛すぎ―ねぇ、ハグしても良いかな?」


「はい!どうぞ!」


「じゃあ、いただきまーす」


「あー 楓ばっかりずるい私達にもさせてー」


夏木は、他の女子にモテモテだった。

読んでくれてありがとうございます!

次回もよろしくお願いします!

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