表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
知らぬ間にギャル達の様子が変わっていたのですが、俺はまだ気づいていません。  作者: プリンアラモード


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
6/106

6


――休日――


「じゃあ行ってくる」


「いってらっしゃい、お兄!」


 妹の夏木に見送られながら、俺はアルバイト先へ向かう。


 高校に入学して少し経った頃。


 俺は部活ではなくアルバイトを選んだ。


 理由は単純。


 少しでも人と話すことに慣れたかったからだ。


 ……まあ、慣れたかと言われると微妙だけど。


     ◇


「お疲れ様です」


「お、白金。来たか」


 事務所に入ると、天野店長が顔を上げた。


 天野柚木店長。


 二十五歳という若さでこの店舗を任されている凄い人だ。


 仕事もできるし面倒見もいい。


 アルバイトからの信頼も厚い。


 ただ——


「白金、助かった」


 ぽん。


 頭に手が乗る。


「店長」


「ん?」


「撫でるのやめてもらっていいですか」


「嫌だ」


「即答ですか」


 相変わらず距離感がおかしい。


 本人曰く、


『親しみやすい店長を目指してる』


らしい。


 正直、効果があるのかは分からない。


 でも。


 みんな店長を慕っているから、多分あるんだろう。


     ◇


 休日ということもあって店内は大忙しだった。


「いらっしゃいませ!」


「こちらでお会計お願いします!」


 次から次へと入る注文。


 最初の頃は接客なんて絶対無理だと思っていた。


 人と話すのが苦手だから。


 緊張もするし失敗もする。


 それでも続けられているのは——


「ありがとう」


 そんな一言を貰えるからだ。


 単純だけど。


 悪くない。


     ◇


 ピークが落ち着いた午後。


「あ、あの……結城先輩」


 声をかけてきたのは後藤小春さんだった。


 最近入ったばかりの新人。


 俺と同じ一年生だ。


「どうしたの?」


「さっきはありがとうございました」


 どうやら忙しい時間帯にフォローした件らしい。


「ああ、気にしなくていいよ」


「でも……」


 律儀な人だなと思う。


 俺も昔は先輩に助けてもらった。


 だから今度は自分がやる番なだけだ。


「その代わり」


「はい?」


「後藤さんも、後で入ってくる新人さんを助けてあげて」


「……はい!」


 少し嬉しそうに頷く。


 その時。


「そういえば白金」


 後ろから店長の声が飛んできた。


「来週から新人入るから」


「新人ですか?」


「ああ」


 店長が意味深に笑う。


「高校生の女の子」


「へぇ」


 俺は軽く返事をした。


 新人なんて珍しい話じゃない。


 だから、この時は何も思わなかった。


 まさか。


 その新人が——


 俺の学校の知り合いだなんて。


 思ってもいなかった。


※バイト中、白金は同じ学校の生徒に気付かれないため、眼鏡を外し姿を変えています。


噂だと……イケメンがいるハンバーガーショップとかで女性に人気があるとか……


天野店長のスキンシップは、少しでも従業員と仲良くなれたらという思いから始まったらしい。


読んでくれてありがとうございます!

次回もよろしくお願いいたします!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ