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知らぬ間にギャル達の様子が変わっていたのですが、俺はまだ気づいていません。  作者: プリンアラモード


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2

俺は今、恵理と手を繋いで街中を歩いている。


一応言っておくが——これは俺の意思じゃない。


気づいたら、恵理が当然みたいな顔で俺の手を握っていたのだ。


「ねぇ、結城。今日はどこ行きたい?」


「……え?」


いや待て。


さっきお前、「付き合って」って言ったよな?


まさかとは思うけど——ノープランで連れ出したのか?


……と、心の中では叫びつつ、俺は平静を装う。


隣では、恵理が楽しそうに笑っている。


対して俺は、周囲の視線が気になって仕方なかった。


陰キャの俺と、陽キャ美少女。


どう考えても悪目立ちする組み合わせだ。


同じ学校の奴に見られたら終わる。


明日から男子全員敵になる未来しか見えない。


「結城?」


「あ、いや……なんでもない」


恵理が不思議そうに首を傾げる。


昔からこうだ。


こっちが勝手に悩んでても、本人は気にせず隣に来る。


騒がしくて、強引で、振り回される。


なのに——恵理といる時間は、不思議と気まずくならなかった。


「そうだ!」


 俺は慌てて話題を変える。


「アニメショップ行かない? この前言ってた新作グッズ、もう出てるだろ」


「あー、ごめん。それもう買った」


 恵理が鞄についたキーホルダーを見せてくる。


 しっかりコンプリート済みだった。


「じゃ、じゃあゲーセン」


「昨日行った」


「本屋」


「さっき寄った」


「……」


 詰んだ。


「ねぇ、結城」


 恵理が少しだけ身を乗り出す。


「私、カフェ行きたい」


「カフェ?」


「うん。最近テレビでやってたとこ」


 嫌な予感しかしない。


 映え系で有名な店だ。


 人も多いし、若者だらけ。


 俺みたいなのが行く場所じゃない。


「で、でも混んでるかもだし! 同じ学校の人とかいたら、変な誤解されるって!」


 完璧な言い訳。


 これで回避——


「別に私は平気。だって結城だもん」


 当たり前みたいに言って、恵理が笑う。


 その顔が妙に嬉しそうで、少しだけ言葉に詰まった。


「……そこまで行きたいの?」


「行きたい」


 即答。


 これはもう無理だ。


 このままじゃ本当に目立つ。


 俺は近くの店のガラスに映った自分を見て、小さく息を吐いた。


「……仕方ない」


 鞄からケースを取り出し、眼鏡を外す。


「コンタクト持ち歩いてるの?」


「非常時用」


「なにそれ」


「今が非常時なんだよ」


 恵理は呆れたように笑う。


 それから、また当然みたいに手を差し出した。


「ほら」


「……」


 仕方なく、その手を握る。


 温かい。


 いや、今はそこじゃない。


 

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