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知らぬ間にギャル達の様子が変わっていたのですが、俺はまだ気づいていません。  作者: プリンアラモード


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13/105

13 謎の再会

今日は休日。


地獄のような学校生活から解放され、今日は一日バイトの日だ。


そんな休日の午前――。


それは、あまりにも突然の再会だった。


「あ、あの時はありがとうございました……以前、ご一緒だった女性の方から、こちらで会えると伺ったので……つい来てしまいました」


目の前に立っていたのは、以前ナンパ男たちから助けた女子生徒だった。


まさか、こんなところで再会するとは思ってもいなかった。


だが、それ以上に俺を驚かせたことがある。


あの時は騒ぎの最中で、彼女の顔をまともに見る余裕なんてなかった。


しかし、こうして間近で見ると――驚いた。


容姿も、声も。


あの忌々しい原田さんによく似ている。


まるで、原田さん本人と話しているような錯覚さえ覚える。


「あ、あの……もしかして、ご迷惑でしたか?」


「い、いえ! そんなことありません! わざわざ来ていただいて、ありがとうございます!」


「いえいえ。当然のことをしただけですから」


「……」


「……」


気まずい沈黙が流れる。


緊張する。


……いや、落ち着け。


原田さんじゃない。


違う、違う。絶対に違う。


こんな大人しくて礼儀正しい子が、原田さんのはずがない。


もし本物の原田さんだったら、


「おい!」


「キモオタ君!」


「何ジロジロ見てるの?」


くらいは言ってくるだろう。


それに、原田さんはもっと明るく、見た目も派手だ。


目の前にいるのは、眼鏡を掛けた物静かな少女。


どう見ても別人だった。


「あ、あの……せっかくなので、注文してもいいですか?」


「は、はい! もちろんです!」


注文を終えた彼女は、俺から見える席へ腰を下ろした。


鞄から参考書を取り出し、静かに勉強を始める。


その横顔を見るたびに、原田さんの姿が頭をよぎる。


本当に、よく似ている。


「先輩! ちょっと聞いてますか!」


不意に声を掛けられ、俺は振り返った。


そこには頬をぷくっと膨らませ、じっと俺を睨む後藤さんが立っていた。


どう見ても機嫌が悪い。


「ご、ごめん……聞いてなかった」


「やっぱり! 先輩、さっきからあの子ばっかり見てますよね!」


そう言うと、後藤さんはぷいっと顔を背ける。


どうやら、かなり怒らせてしまったらしい。


……でも凄いな。


俺は彼女をじっと見ていたわけじゃない。


仕事の合間に何度か視線を向けただけだ。


それなのに、よく気付いたものだ。


少しでも機嫌を直してもらおうと、俺は笑いながら言った。


「すごいね、後藤さん。よく気付いたね」


「あっ……い、いや、その……たまたまです!」


さっきまで怒っていた後藤さんは、一転して顔を真っ赤に染める。


視線を泳がせ、制服の裾をぎゅっと握りしめていた。


……あれ?


俺、何か変なこと言ったか?


「後藤さん、大丈夫? もしかして俺――」


「だ、大丈夫です! そんなことより仕事に集中しましょう!」


それだけ言い残すと、後藤さんはモップを片手に足早に掃除へ向かってしまった。


……なんだか今日は様子がおかしい。


首を傾げながらも、俺は気持ちを切り替えて仕事に戻った。


それから一時間ほど経った頃だった。


「あれ……?」


いつの間にか、あの少女の姿は消えていた。


この店の出入口は一つしかない。


それなのに、彼女が帰ったことにも気付かなかった。


それだけ仕事に集中していたということだろう。


……そういえば。


名前も聞き忘れてしまった。


一体、あの子は何者だったんだろう。


その時の俺は、彼女と再び深く関わることになるなんて、まだ知る由もなかった。

読んでくれてありがとうございます!

時間も宜しくお願い致します

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