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新しい投稿してみました。
良かったら最後まで読んでください!
俺の名前は、白金 結城。
現在、青春を謳歌している――男子高校生。
……なんて言うのは理想だ。
実際の俺は、目立たないアニメ好きのぼっち陰キャ。
教室では、周りの生徒たちが楽しそうに話している中、俺はいつも一人で本を読んでいる。休み時間は決まって読書。クラスメイトと関わることは、ほとんどない。
そのせいか、ときどき陰で笑われることもある。
でも、それでいい。
わざわざ気を遣ってまで、薄っぺらい人間関係を作る必要もないし、「みんなで何かしよう!」みたいなノリに無理して合わせる必要もない。
ぼっちは気楽だ。
自分の好きなように過ごせるし、誰かの顔色を窺わなくて済む。
——一人なら、傷つかなくて済む。
……なんて。
そこまで割り切れていたら、もっと楽だったんだけど。
最近は、周りを少し羨ましいと思う自分もいる。
なぜなら——
「ヤッホー結城君。あれあれ? 今日もぼっちですか?」
毎日のように、俺に絡んでくるギャル達がいるからだ。
「……そうだけど」
「認めるんだ」
「事実だし」
「ウケる」
くすくす笑いながら、俺の机の前に座ったのは、島崎 優奈さん。
このグループの中心人物であり、俺が一番苦手な相手だ。
距離感が近い。
やたら絡んでくる。
しかも、人の反応を見て楽しむタイプ。
「ねえ白金くん」
「なに」
「今、私のこと避けた?」
「避けてない」
「じゃあなんで目逸らしたの?」
「近いから」
「え、傷つくんだけど」
絶対傷ついてない。
島崎さんは、わざとらしく肩を落としてみせる。
制服の着崩し方も派手で、男子から人気があるのも分かる。
……まあ、見ないようにはしてるけど。
「それより、それなに読んでるの?」
「あっ、ちょっと!」
後ろから本を取られた。
振り向くと、小林さんが楽しそうにページをめくっている。
小林 楓さん。
明るくて、よく笑って、やたら人の距離に入り込んでくるタイプ。
そして、妙に俺に構ってくる。
「またラノベ?」
「返してください」
「えー、ちょっとだけ」
「前もそう言って最後まで読んだじゃないですか」
「あれ普通に面白かったし」
「……」
だったら最初から馬鹿にしなければいいのに。
「ね、美玖も読む?」
「んー」
本を受け取ったのは、原田 美玖さん。
見た目はギャルだけど、意外と成績優秀で、周りを見るのが上手い人だ。
以前、勉強を教えてもらったことがある。
そのときは散々「要領悪っ」って笑われたけど。
「白金って、こういう主人公好きそう」
「どういう意味」
「なんか、自分と重ねてそうじゃん」
「……」
否定しづらいことを言う。
原田さんは少しだけ笑って、本を閉じた。
「でもこれ、普通に続き気になるかも」
「原田まで読むのかよ……」
「なに、その嫌そうな顔」
「別に嫌とは言ってない」
「ふーん?」
三人が勝手に盛り上がる。
騒がしい。
疲れる。
なのに——
不思議と、本気で嫌なわけじゃない自分もいた。
「白金くーん」
「今度おすすめ貸してよ」
「……気が向いたら」
「やった」
小林さんが嬉しそうに笑う。
その顔を見て、少しだけ調子が狂った。
◇
放課後。
一日分の疲れを吐き出すみたいにため息をつきながら、校門を出る。
すると——
「遅い!」
聞き慣れた声が飛んできた。
門の近くの壁にもたれかかっていた少女が、こっちを睨んでいる。
茶色のロングヘア。
整った顔立ち。
他校の制服を着ていても目立つくらいには、美少女だった。
川畑 恵理。
俺の幼馴染で、数少ないアニ友。
そして——距離感がおかしい。
「あの……学校には来ないでって言いましたよね」
「知らない」
「即答しないで」
恵理は不満そうに頬を膨らませる。
周囲の視線が痛い。
本当にやめてほしい。
「それで、今日は何しに来たんだよ」
「付き合って」
「……は?」
一瞬、思考が止まる。
「駅前のショップ」
「……」
「今日からアニメフェアやってるの!」
満面の笑み。
さっきまでの緊張を返してほしい。
「ほら、早く!」
腕を掴まれて引っ張られる。
「ちょ、引っ張るな!」
「逃げない?」
「逃げないから!」
「前もそう言って帰ったじゃん!」
ぐいぐい進む恵理に引きずられながら、ため息をつく。
疲れる。
騒がしい。
ほんと、落ち着かない。
——でも。
「新作グッズ、残ってるといいね!」
楽しそうに笑う恵理を見ていると、
少しだけ悪くないと思ってしまう自分がいた
読んでくれてありがとうございます!
次回もよろしくお願いします




