1 白金 結城に取り巻く環境
新しい投稿してみました。
良かったら最後まで読んでください!
俺の名前は、白金 結城。
現在、青春を謳歌している、DK(男子高校)
毎日が、とても楽しくてたまらない!
なんて、言いのは理想。
実際のところは、普段から目立たないアニメ好きぼっち陰キャだ。周りの生徒は楽しそうに話している姿を見るが、俺はいつも一人でいる。休み時間は、決まって読書。クラスメイトとは関わらない。
そのせいもあってか、時には、クラスメイトから煙たがれたり、いつもラノベばかり読んでいる俺を、陰で笑わっている生徒もいる。
だけどそれでいい。
これでも幸せだ。
一応言っておくが、強がってはいない!
その根拠に、そこら辺の奴らみたいに、わざわざ薄っぺらい無駄な人間関係を作らずに済むし、「皆んなで何かしよう!」なんて時も、無駄な忖度や我慢もいらない。
あぁー!ぼっちは、自分が思うがままに過ごせて楽しい。だから、案外、ぼっちと言うのは、日々のストレスも少なくて、気楽なものだ!
どうだ羨ましいだろう!
と、みんなに自慢したいところだが……ここ最近は、皆んなを羨ましく思える自分いる。
なぜなら……
「ヤッホー結城君。あれあれー今日もぼっちですか?あっ、ごめん。友達いないから毎日ぼっちか!」
こうやって、毎日のようにからかいに来るギャル達が俺にはいるからだ。友達が居たら誰かに助けを求められたのに・・・・・・それにしても、全く、もの好きと言うか……困った連中らだ。なんでこんな何もない俺に絡んでくるんだろうか?
「おーい白金くーん聞いていますか?」
と声をかけたのは、島崎 優奈さん。
島崎さんは、ギャル集団の中でもリーダーと言える存在。そして俺が一番苦手な人物。島崎さんは、休み時間のたんびに、やたらと俺に絡んできては、俺をからかう。時には「今、私の胸見たでしょ?」と言う難癖をつけては、俺を変態さん呼ばわりして、からかってきたりしてきた。確かに、島崎さんはスタイルも良く、胸をそこそこある。だけど、胸をわざと見せつけるような制服の着こなしをする島崎さんの胸を見る気はない。あからさまに男子生徒を釣ろうとしているのが、見え見えだ。後、ビッチは個人的に嫌いだ。ちなみに、一部の男子は、島崎さんの思惑通り、島崎さんの胸に夢中だ。
全く、馬鹿な奴らだ。
と言いたいが、俺もこの馬鹿の奴らの仲間みたいなもんだ。なぜなら、島崎さんに「胸なんか見てない」と言っても、周りの生徒に言いふらされては、周りの生徒もそれを信じて、周りの生徒達も俺のことを変態さんだと思っているからだ。
全く島崎さん達には本当に迷惑だ。もう俺のことに構うなよとか、思うがそれを口にできるほど、俺は強くない。だから、島崎さん達と会話をするときは、できるだけ発言や視線には気をつけている。
「うん、聞いているよ。島崎さんが言うように、今日もぼっちだよ」
俺はここで適当に作り笑いをしながらやり過ごす。これで、島崎さんを悪くすることはなくなるだろ。
「なにそれ!超ウケるーねぇ、美玖」
「ホント、まじウケる!」
そう下品かつ大袈裟に笑った人物は、島崎さんのとなりにいる。名前は、原田 美玖さん。
見た目は凄く、ギャルと言う感じが伝わる生徒だが、意外にも勉強も運動もできる、このグループの中では一番、頼りにされてそうな人物だ。ちなみに、俺も原田さんから勉強を少し教えてもらったことがあるが、ことごとく馬鹿にされた記憶がある。
「それよりも、それなに読んでいるのよ!?」
「あっ、ちょっと!」
俺の本を後ろから取り上げられた。
後ろを振り返ると 小林 楓さん
いつも、俺の本を取りあげたり、人が食べているご飯を取り上げる。そしてそれに対して何か言えば殴られるのがおち。俺としてはジャ○アン的な生徒である。
「うわー、またキモオタク小説。マジキモッ!」
キモオタ小説……
確かにお前ら、ギャル共からしてみればそうかも知れない。けど、俺に取ったは生き甲斐みたいなものだ。それに俺が読んでいる小説は一応、世界にも熱狂的なファンがいる。
だから、馬鹿にするのも大概にしろよ……
とガツンと言いたいところだが、このギャル達を怒らせるのがオチだろう。
「その本返してくれますか?」
「嫌だねー!」
本を取り返そうとすると、小林さんは、俺から逃げた。そして、小林さんを追いかけて、本を取り戻そうとすると、本は原田さんの方に投げられ、原田さんの方に行くと、今度は島崎さんの方に本が投げられた。
「返してください!お願いします」
「ごめん〜無理〜」
こうして、本は何回も投げられては別の人に。俺は、必死で返して欲しいとお願いしたが、結局、放課後まで、本を取り戻せなかった。
――放課後――
今日も、ギャル達の相手をして疲れた。それにギャル達が邪魔をしたせいで、小説は全く読めなかった。
はぁ……ついてないなぁ……
俺は深いため息をつき学校の門を出た。
「遅い!どれ程、待たせるの!」
声をした方を見ると、門の壁にもたれかかり、腕を組む美少女か立っていた。その美女の特徴は、大きな凛とした目、茶髪のロングヘアー、他校の制服越しからでもわかる、大きな胸。全てが、整った顔は、まさに美少女と言ったところだろう女子だ。 なんとも美しい女性といいたいが、その女子は、まるでフグのように顔をぷっくり絡ませ、俺を睨みつけている。全く、この女子を機嫌を悪くさせるようなことは、身に覚えもないのだが、俺はこの女子と知り合いだ。
災厄な人物に遭遇してしまった。もしかしたら、あのギャル集団よりもタチが悪い人物だ。
「あのー学校には来ないでと言ったはずですよね?恵理さん……」
彼女の名前は、川畑 恵理。
他の高校に通う女子生徒だが、俺と恵理は昔からの幼馴染で、アニ友でもある。
そんな、恵理はプイッと背を向ける。
「ふん!そんなの知らない!」
いや、とても困る。
本人は気づいていないかもしれないが、恵理は滅茶苦茶可愛く、男子から人気がある生徒。恵理が街中を歩けば、ざわざわと注目を集め、有名なモデル事務所からスカウトをされたことがあると、噂で聞くほどの、美貌の持ち主だというのを自覚してほしい。
「と、とにかくこの学校に来るのは困るから、とりあえず向こうで話し合おう」
「はぁ?どうしてなのよ!」
それは、恵理のせいで平凡な生活が脅かされているからだ!
と思いながらも、俺は機嫌を悪くする恵理を宥めながら、俺は人気が少ない所へ誘導した。
「そ、それで何しに来たの?」
「私と付き合いなさい」
「付き合う?……」
今、「付き合って」……て
あはは、面白いご冗談を……
なぜ、俺が貴方と付き合わなくてはならないのですか
「いいから!私と放課後付き合いなさい!」
と強引に腕を引っ張る恵理。
俺に拒否権と言うのは無いのだろか!
俺は必死で抵抗するが、ずるずると恵理に引っ張られてしまう。
「離して!恵理さん!」
「離したら逃げるでしょ?」
「逃げないから離して!」
「そう言って前、逃げたでしょ!」
恵理と放課後付き合うなんて、地獄そのものだ!
目立つ!恥ずかしい!疲れる!
俺が嫌いな言葉が、連なっているではないか!
「さぁ!行くわよ!」
「あっ、ちょっと……」
行きたくない!帰らせてくれ!
と言いたいところだが、俺にそんなことを言える勇気は、あいにくない。もし、行きたくない!なんて言って、恵理を怒らせたらどうする?もし、行きたくないと言って。恵理に悲しい思いをさせてしまったら……とか考えると言えない。
はぁ俺って情けないなぁ……。
自分の意見もまともに言えないんて……
だから、島崎さん達にはいいようにされ、恵理とは変な関係になってしまったのだ。
はぁ……情けない。
こうして何も言えなかった俺は、恵理と放課後デート的な事をする事になるのであった。
読んでくれてありがとうございます!
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