個性が止まりません
投稿に間が開きすみませんでした(-_-;)
もともとない文才が擦り切れて現在スランプから抜け出せません……。
わかった。
とりあえず咄嗟に褒めたられた自分たちはとても成長しているということがよくわかった。
そして彼らが一般論的にどこにでもいるような方々ではないこともよくわかった。
整理しよう。
まずはこの方、きらりとした白髪白目=ござる口調=キツネ顔=雪男=アリさん。
正直に言おう、非常に渋い好い声をお持ちだけど見た目、非常に若い。十五歳くらいであろうか、少年と言って差し支えないほどの外見をしていらっしゃる。そして雪男という種族であるがこれは非常に珍しい種族である。
一説には絶滅したとまで言われている。そもそも人間嫌いというか種族間の結束が固くて本人が言った通りほとんど雪山を降りることはないとされる。
まあアリさん、朗らかに談笑しながら湯気の立つ紅茶を飲んでいらっしゃるけど。
冷たいものでなくてよいのだろうかと心配してみたけれどむしろ雪山で熱湯温泉に浸かるのがマイブームだと返された。
見事なイメージの崩壊である。粉々だ。
まあいい。
次にこの方、肩でそろった銀髪銀目=のだ語尾=平凡顔=ユニコーン=オリさん。
世間一般としてユニコーンには美しいとか乙女を好むとかいうイメージがあるけれどオリさんは何処までも平凡顔の成人男性である。自由人という名の美形が徘徊している昨今、親近感を覚える。よく見ると額の中央に角らしきものがあったけど。
そしてオリさんが好きなのは乙女ではなくミコトだ。
いやミコトは美人だ。女性体にも難なくなれる。
しかし果たしてかの黒髪の麗人は乙女であろうか、疑問である。
ちなみにユニコーンは孤高の種族で単独行動が常であるとの認識は間違ってはいなかったらしい。オリさんはその個人主義なユニコーンたちの中でも一目置かれる存在であるようだけど。
でだ。
三番手はこの方、角刈りの濃い緑の髪に緑の目=オネエ=ゴリマッチョ(着衣)=世界樹の化身=ハベリさん。
どうしてそうなってしまったのだろうか、全力で疑問である。
荘厳かつ幻想的な魔王城。世界樹。それに化身がいることは驚きこそすれそういうこともあるだろうという程度には『魔大陸』という場所に慣れてきた騎士団長たち。
しかしその化身がオネエでなおかつゴリマッチョ(着衣)であるとはだれが予想できただろう。
なお、何も言っていないのにミコトには『想像力が足りない』という大層呆れた目線をいただいたんだけれどもとりあえず心を読まないでほしいし想像力では補えないことってあると思います。
ちなみにハベリさんは食事中のマナーも美しく見た目少年な雪男・アリさんの汚れた口の周りを拭くときにはレースの花柄ハンカチーフを取り出してかいがいしく世話を焼いていたし、実は夕食の美味しいご飯の内何品かは彼(彼女?)作であったらしい。
女子力の高いゴリマッチョ(着衣)である。
なぜ女子力など育ちそうもない魔王城たる世界樹の化身がそんなものを身に着けているのかはなはだ疑問であるが身に着けているのだから仕方がない。
そして。
次はこの方、ふわんふわんの黄色い髪に黄色い眼=喋り方はやんちゃ盛りの元気いっぱい=人生に疲れたおっさん=黄龍=イマさん。
口から出てくるアニメ声と現実の見た目とのギャップに一瞬幻聴かと思ってしまうのは罪であろうか。
なぜそんなに死んだ瞳をしているのか。なぜそんな濁った表情で口角のみ僅かに引き攣っているのか。
深みにはまりそうだったのでなにも聞かない事を選択したのは防衛本能である。
なお、イマさんはミコトたちと友人関係にある黄龍であるからして必然的に今までちょいちょい話題に上ってはいたものの名前が判明しなかったあの黄龍であるらしい。
つまり戦慄するほど迅速な効果を表す薬の原材料になる鱗の持ち主でありしかも騎士団長たちが知らないうちにミコトを襲撃して見事風邪をひかせるという天変地異が起きかねないことをしでかしていかれた、魔族の中でも孤高且つ好戦的であると噂のあの黄龍さんである。
力比べは全力でお断りした騎士団長たちは正常である。
で。
最後はこの方、角髪に結われた赤髪に赤い目=麻呂口調且つうりざね顔の性別不肖=ゴリマッチョ(半裸)=精霊の長=ソカリさん。
とりあえずなぜ半裸と問いたい。
片手に扇子を持って口元を隠しているんだけど、髪には豪奢な装飾があるんだけど、上半身は裸。下には極彩色の布が一枚巻かれております。裸足です。
どうしてそうなった。
いえ肉体美ですね。輝いております。無駄など一つもございませんよ。
御尊顔とのギャップがひどいけどっ。
精霊の長って魔力重視と思っていたのですが物理が重要事項でしたか知らなかった。
ともかく。
いろんな意味でそうそうたる面々なのである。