10月13日 偶然の一致 精神病の治療成功
偶然の一致の記録 「やってみました」という返事
2026年10月13日
またまた偶然の一致である。
今回はちょっと面白い。
2026年10月11日、読売新聞の医療情報サイト「ヨミドクター」に、グラビアアイドルの新垣優香さんの記事が掲載された。
タイトルは、
『[グラビアアイドル 新垣優香さん](下)パニック障害、うつ傾向もカウンセリングで思考の癖に気付く』
というものだった。
これをLINEニュースで見つけた。
最初は、よくある釣り記事かと思った。
ところが読んでみると、私が以前から繰り返し勧めていた対策が、具体的に書かれていたのである。
しかも一つではない。
四つもあった。
私は以前から、うつ症状などで悩む人に対して、何度も同じことを言っている。
まず、ちゃんと眠りなさい。
そして、有酸素運動をしなさい。
さらに、考え方の癖を見直しなさい。
私はこれを「うつの筋トレ」という言葉を使って説明してきた。
人間は同じ考え方を繰り返していると、その思考の癖が強くなるのではないか。
いつも悪い方向にばかり考えていたら、悪い方向に考えることが得意になってしまう。
だったら逆もできるのではないか。
前向きに考える練習を繰り返せば、前向きな思考に関係する脳の回路も育つのではないか。
そういう仮説である。
私は、1990年から2005年頃、あるいはもう少し後までの社会には、物事を一方的、悲観的に捉えやすい傾向があったのではないかと考えている。
もちろん、すべての人がそうだったわけではない。
しかし、物事を別の角度から考える練習をすれば、もっと気楽に生きられる人もいるのではないだろうか。
だから私は、思考の癖を変えるトレーニングを勧めてきた。
ただし、考え方だけを変えればよいと言っているわけではない。
睡眠も必要だし、有酸素運動も必要だ。
身体の状態が悪ければ、気分だって悪くなりやすい。
だから身体と頭の両方から改善を目指すのである。
さて、今回の記事を見てみよう。
新垣さんは睡眠時間を7時間確保するようにしているという。
睡眠の質も計測している。
運動については、3年ほど前からピラティスを続けていて、最近は1キロメートルほど走り始めたそうだ。
そして、カウンセリングを受けることで、自分の思考の癖に気づいたという。
以前はマイナス思考が強かったが、嫌な人がいても、世の中にはいろいろな人がいるのだから仕方がない、と考えられるようになったそうだ。
なるほど。
睡眠、有酸素運動、思考の癖。
三つともある。
しかし、私が注目したのは、それだけではなかった。
記事には、電車や人混みが苦手で、イヤホンを使って周囲をシャットアウトし、自分を守ることがある、とも書かれていた。
実は私、これも以前から勧めているのである。
感覚過敏があるなら、ノイズキャンセリングイヤホンを使いなさい、と。
周囲の音が苦痛なら、無理に全部聞く必要はない。
余計な刺激を減らせば、それだけでも生活は楽になる。
もちろん、記事には新垣さんが感覚過敏であるとか、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを使っているとまでは書かれていない。
しかし、周囲の音を遮って自分を守るという発想は共通している。
これで四つである。
私は思わず笑ってしまった。
「ちゃんとやってるじゃん!」
というわけだ。
これまで、私はこうした対策を繰り返し話してきた。
なぜ繰り返すのか。
それは、具体的に試してみたという報告を受け取っていなかったからである。
症状があります、つらいです、という話があれば、私はまた同じことを言う。
ちゃんと眠りなさい。
有酸素運動をしなさい。
思考の癖を直すトレーニングをしなさい。
感覚過敏なら、イヤホンを使いなさい。
つい最近も「うつの筋トレ」の話をしたばかりである。
だから、この記事を読んだとき、私にはまるで、
「聞きました。試してみました。こうなりました」
という返事のように見えた。
実際に私の発信を聞いて実践したのか、それとも独立して同じ方法にたどり着いたのかはわからない。
そこは確認できない。
しかし、今までの偶然の一致とは少し違う。
今回は単に考え方が似ているだけではなく、実際に行っていることが四つも重なっていたのである。
しかも本人は、カウンセリングによって以前より物事を柔軟に捉えられるようになったと話している。
これはうれしい話だ。
私は、こうした生活を続けていけば、毎日がもっと楽しくなっていくのではないかと思っている。
新垣さんは芸能人である。
容姿も目立つし、人から注目されたり、勝手に評価されたりすることもあるだろう。
もちろん、実際に電車で何か言われているのかどうかは知らない。
しかし、人混みが苦手なら、無理をしなくてもいい。
イヤホンを使ったっていい。
嫌な人がいたら、世の中にはそういう人もいるんだな、と考えればいい。
よく眠って、身体を動かして、おいしいものを食べて、好きな歌を歌う。
少しずつ楽しいことを増やしていけばいいのである。
人生は、苦しむためだけにあるわけではない。
私は、うつ症状の改善について考えるとき、単に症状を軽くすることだけを目標にしているわけではない。
その先にある、楽しく生きることまで考えている。
もちろん、病気の治療には個人差があり、生活習慣だけで改善しない場合もある。
それでも、毎日の生活を少しずつ快適にしていくことには意味があるだろう。
さて。
今回の記事は、本当に私への返事だったのだろうか。
それとも偶然だったのだろうか。
私には返事のように見えたが、確認できる証拠があるわけではない。
だから今回も「偶然の一致の記録」として残しておこうと思う。
ただ、一つ言いたい。
試してみて、以前より楽しく暮らせるようになったのなら、それが何よりである。
私はそれが一番うれしい。
参考記事
読売新聞「ヨミドクター」
2026年10月11日掲載
『[グラビアアイドル 新垣優香さん](下)パニック障害、うつ傾向もカウンセリングで思考の癖に気付く』
⸻
後書き
ちなみに、私はこの方法を一度だけ勧めたわけではない。
同じような相談があれば、何度でも同じことを言っている。
なかなかしつこいのである。
でも、今回の記事のように、具体的に何をやっているのかがわかると、話が進む。
睡眠、運動、思考の癖、イヤホン。
四つもそろっていた。
だから今回は、いつもの偶然の一致よりも、ちょっとうれしかったのである。




