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剣神の終わり
新作だぞ
俺は弟子達に勝ってしまった。
死ぬはずだった。
もう、立っているのもやっとで。
剣を握る指先すら、感覚が曖昧だった。
だから、終わると思っていた。
剣神の継承戦。
最後のけじめのつもりだった。
……なのに。
一人、また一人と。
弟子達は地に伏し。
最後まで―
誰一人、俺に届かなかった。
「何故……っ!」
「何故だ!!」
「何故、我々は――師に追いつけない!!」
「最後だぞ……!」
「これが、最後だったはずだろうが!!」
「……違う」
誰かが、呟いた。
「追いつけないんじゃない」
「最初から――」
「届いてすら、いない」
……そうか。
俺は、ただ剣を振っていただけだ。
病に勝てず俺はまた剣が振りたいと。
強く、剣を握る。
気づけば――
俺の記憶が蘇ったのは、三歳の頃。
父に初めて剣を触らせてもらった、その時だった。




