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19 気があうけど舌はあわない
「玖来さんは猫派ですか、犬派ですか」
神代 七が変なことを言うのは日常である。
特に彼氏の玖来 烈火と一緒に登校している時は、会話の中にすぐに放り込んでくる。
烈火は特に考えることなく回答する。
「猫」
「「イエス!」」
何故かハイタッチ。
「七ちゃんは赤いコンコンと緑のポンポコ、どっち派?」
「コンコン」
「「イエス!」」
やはりハイタッチ。
「玖来さんは決闘モンスターズと決闘マスターズ、どっち派で?」
「無論、モンスターズだ!」
「「イエス!」」
ハイタッチの上に軽いハグ。
「アンパ○マンとバイキ○マンなら?」
「バイキ○マンも大好きですが、比さねばならないならば血を吐いてアンパ○マンと言いましょう」
「「イエス!」」
思い切りハグハグ。
路上で。
「きのこですか、たけのこですか?」
「きのこ!」
「え、たけのこじゃないんですかっ!?」
「「…………」」
ガン飛ばし合い。
「「戦争だ!」」
イチャ付き合いで学校には遅刻しましたとさ。