11 エピローグ
杏からもらったシロツメクサの花冠。銀河は、それが枯れていくのを見て、どうにかしてこの宝物を残したいと考えた。そして、姉に頼んでポプリにしてもらうことにした。
数日後、銀河は、香しい匂いを放つポプリになったシロツメクサを、小さな袋に詰めていた。一つは自分用。もう一つは、杏に渡すためだ。
「物部さん、これ」
放課後の教室で、銀河は杏に小さな袋を差し出した。
「わあ、シロツメクサだ…!」
「ポプリにしてもらったんだ。半分、物部さんにあげる」
杏は、銀河が花冠をこんなにも大切にしてくれたことに感動し、目に涙を浮かべた。
「ありがとう、高瀬くん。私、高瀬くんのこと、アニメの吾郎くんみたいに、がむしゃらで真っ直ぐで、そして優しいって、思うようになったよ」
「僕は吾郎じゃないよ」
銀河は少し照れくさそうに言った。
「でも、**『メジャー』**はおもしろいよ」
二人の人生はまだ始まったばかり。でも、この日、物語ばかりを愛していた少女は、現実の男の子を好きになった。
そして、調子を狂わされた少年は、自分の心の中にある本当の気持ちに気づいた。
物語も面白いけれど、台本のない現実のほうが、もっともっと面白い。二人は、そう気づいたのだった。
読んでいただき、ありがとうございます。
中盤、後半はAIですね。
1人で書いていたら、
まだ完成していなかったかも知れません。




