驚天動地
どうも!
毎日更新キター!!!!!!!!!!!!!!
という事で更新できます♪
今回は前回からの流れをぶち切りいきなりな展開に!
タイトルは驚天動地としました……さてどんな驚きがあるのでしょうか?
では本編を(∩´。•ω•)⊃ドゾー
第五十四話「驚天動地」をどうぞご覧アレ。
マリア達は実力把握テストであまりの姿を晒したので酷く修道院長に怒られた。
一応冒険者ランクがEランクにアップしたのはいいが、その事で修道院長にしばらく冒険者の活動を中止するように言われた。
折角Eランクになったのでこの調子でランクアップをと思っていたマリアには誤算だったが、他にもやる事はあるだろうととりあえずシグニット工房へ来ていた。
「はぁ、シグニット師匠聞いてる?」
「なんだよマリア?お前は愚痴ばかりだな……暇なら装備作りでもしろよ」
「う~ん、今は装備を作る気分じゃないんだよね」
「ならなんで俺の工房に来てるんだよ!」
「えっ?だってここって落ち着くし……なんか我が家って感じがするんだよな~」
「うふふ、我が家みたいだって。マリアちゃんここが気に入ってるのね?」
「そりゃ元々居心地良かったけど今はシェリル師匠もシグニット師匠も俺の恋人だし、さらに居心地が良くなったよ……うん」
「うっ、確かに俺はお前の恋人になったが、暇つぶしの相手ではないんだぞ?」
「そうそう。シグニットちゃんは愛されるよりも愛したいと言ってくれる相手が好みなのよね~。暇つぶしの相手じゃ愛されてる感薄いかも」
「なんですかそのフレーズは……関西ぼうやですか?」
「なんだ?その関西ぼうやってのは」
「デビュー曲から今まで全部で一位をとった偉大なアイドルグループですよ……その事も知らないで愛されるよりも愛したいなんてフレーズを使ってるんですか?ニワカですね」
「はぁ?マリアは何を言ってるんだ?そもそもアイドルってなんだ?曲ってことはなんか演奏するのか?」
「いえ、演奏ではないんですが……歌を歌う人たちですよ。要するに歌手って事です」
「えっと歌手ってなんだ?」
「はっ?……あれ?歌手って居ないんですか?歌を歌う人なんですけど……」
「歌を歌う?吟遊詩人じゃないの?」
「吟遊詩人って……確かに吟遊詩人も愛されるよりも愛したいとか言い出しそうですが違いますよ……というか歌手って居ないの?それじゃあ皆歌とか歌わないの?」
「歌ね……良く分からないな……シェリルは分かるか?」
「いえ……吟遊詩人なら歌を歌うみたいだけど基本的に出会う確率の低い職業の人だから私も良くは分からないわ」
「……歌手じゃなくて吟遊詩人か……まるでファンタジーの世界だな……ってまさにそうだった……」
「マリアは一体何が言いたいんだ?」
「いや、なんか申し訳ありませんでした……そうだよね……この世界なら歌って言うと吟遊詩人になるのね……なんか微妙すぎる……」
何故か急に落ち込みだしたマリアにシグニットとシェリルは一体どうしたのだろうと悩んでいたが、マリアの前世など知らない2人には当たり前であった。
マリアは1人今の日本はどうなっているのだろうと考えるのであった。
そしてしばらく……またもマリアは無駄に愚痴っていた。
「シグニット師匠聞いてる?」
「あぁーーーー!なんなんだマリア!!俺は今忙しいんだよ!」
「シグニット落ち着いて……はぁ……マリアちゃん今シグニットちょっとスランプなのよ」
「スランプ?何で?」
「お前が言うのかそれを~!!!!」
「えっ?俺何かした?」
「えっとマリアちゃんシグニットの剣切り飛ばしたでしょ?あれからなんか落ち込んじゃってて良い作品が作れなくなってるのよ……」
「あぁ……でもシグニット師匠の方が色々と装備作れるでしょ?俺はまだ長剣とプレイトアーマーしか作ってないし」
「それでも俺にもプライドというものがだな……」
「はぁ……まぁ、マリアちゃんの装備はミスリルでも凄い装備だからね……正直錬金術の才能も私なんかよりずっと上かもとは思ってるし、私もちょっぴり自信喪失してるんだよね」
「……そうなんですか……なんかすみません……」
「謝らないでくれ惨めになる……」
「確かになんか謝られるのもなんだかって感じよね……」
「なんなんですか2人共そんなマイナス志向じゃいい仕事も出来ませんよ……そうだ!デートにでも行きましょう!気分転換は重要です」
「えっ!デートっていきなりだな……でも俺は今忙しいんだ」
「いいんじゃないシグニット?どうせシグニットちゃんはこのままだと、どんどんドツボに嵌りそうだしいいじゃないデート。私は賛成かな……」
「うっ、シェリルがそう言うならしょうがないな……まぁ、確かにこのままだといい物作れなさそうだし気分転換するか……」
結局マリアは2人をデートに誘うことになった。
マリアとしても暇で愚痴ってるのも生産的ではないと思っていたので丁度いい気分転換なのであった。
そしてマリアとシグニットとシェリルの三人のデートが始まる。
「でっ、デートってどこ行くんだ?」
「そうだな……そろそろお昼だし露店の食べ歩きでもするか……」
「マリアちゃん……女の子のデートで露店の食べ歩きって……まぁ、らしいっちゃらしい気もするけど」
「別にちゃんとした店で食べてもいいんだけど退屈だしな……食べ歩きの方が俺は好きだな……」
「ははっ、マリアはデートとかお構いなしだな……シェリル相手に露店での食べ歩きに誘うとか勇気があるな……」
「露店も結構色々あって面白いですよ?とりあえず行きましょう」
マリアはそう言うと露店が集まる通りへと来る。
そして、いつもの様に適当に露店で買い物をする。
「ほい。とりっぴーの串焼きだ。やっぱり露店と言ったらこれからだよね」
「とりっぴーの串焼きね……まぁ、俺は嫌いじゃないが……」
「何よシグニット?私だって別に嫌いじゃないわよ……でもなんか食べ歩きってお行儀が悪い気がして……」
「お行儀が悪いって……シェリル師匠は何処かのお嬢様ですか?あはは」
マリアがそう言って笑うとシグニットが顔を青くしている。
様子が変なのでたずねてみる。
「えっと……俺?何かまずいこと言った?」
「あのなぁ……シェリルは普通に良いとこのお嬢様だ……元々な」
「あっ……」
そこでマリアは気づく。
そう言えば以前シグニットに自分達の生い立ちを聞いた時にシェリルが結構凄い商家の娘だと。
シェリルの親はシェリル達が10歳の頃に魔物に襲われて亡くなったという事も聞いた。
流石にデリカシーに欠けたと思ったマリアは謝る。
「すみませんシェリル師匠……今からでもしっかりしたお店に行きましょう」
マリアがそう言って何処かいいお店を探そうとするとシェリルが止める。
「いいのよマリアちゃん……私もいい加減こういうのにも慣れないとね……シグニットちゃんは気にしてこういう所には連れてきてくれないし丁度いいわ」
そう言うとシェリルはとりっぴーの串焼きを食べる。
その後笑顔で言う。
「うん、美味しい♪」
だが、シェリルの目からは涙がこぼれていた……。
一瞬十八番の錬金嘘泣きかと思ったが錬金術を使った様子がない……マジ泣きである。
それがわかった瞬間少しでも嘘泣きだと疑った自分の愚かさに気づかされマリアは慌てる。
「シェ、シェリル師匠泣かないでくだい!」
「泣いてなんていないわよ」
「いや、普通に泣いてますから……」
「泣いてないわよ……これは涙を錬金術で作っただけよ」
「あの~申し訳ないんですが俺にその技教えたのシェリル師匠じゃないですか……嘘かどうかは直ぐにわかるんですが……」
「えっと、とりあえずシェリル泣くなよ……それと技ってなんだ?」
シグニットがそう呟いた瞬間シェリルから殺気を感じた。
シグニットには嘘泣きの錬金術は秘密なのを2人共忘れてつい言ってしまったがこれについてはシェリルは怒っているようでマリアは慌てて訂正する。
「えっと、シェリル師匠は泣いてませんよ、えぇ」
「はっ?今泣いてただろシェリルは?」
「マーリーアー?」
「泣いてませんって!そう!目にゴミが入ったか、目から汗が出たんですよ!」
「そうそう!目にゴミが入って、目から汗が……ってマ・リ・ア!?」
「とっ!とにかくシェリル師匠は泣いてないんです!それとシグニット師匠もこれ以上追求しないでください!ホントマジで!」
「??よく分からんがとりあえずシェリルはいいのか?このまま露店の食べ歩きで……」
「いいわよ。それにとりっぴいの串焼きが美味しかったのは本当だし」
「それじゃあ、気を取り直して」
そう言って食べ歩きを続ける。
マリアとしてはシェリルが泣いた理由にピンと来なかったが昔の事でも思い出したのだろうとそっとしておくことにした。
その後、十分に食べ歩きをした後は露店の食べ物以外の物を見て回る。
しばらく見て回ると結構人が見ている大きなテントがあった。
「いらっしゃい!いらっしゃい!家は武器を揃えてますよ~。この値段でこの装備は凄いですよ~」
そんな売り文句に皆武器を見ている様で鍛冶を生業にしているシグニットや錬金術師のシェリルにマリアも興味をそそられ見に行く。
しかし、売られてる装備は一見立派だがとんだ三流品だらけであった……。
鍛冶師として超一流のシグニットや見るだけである程度の能力が見極められるマリアには完全なフェイク……偽物作品だとわかった。
因みにシェリルも武器としての善し悪しは分からないようだが錬金術師なだけあり素材の能力は分かるようでやはり、ぼったくり品だと理解してるのだった。
マリア達が見ている間も結構人が来ておりいい装備が安いと言って買っていく……。
マリアとしてはどうでもいいのだが、どうやらシグニットの逆鱗に触れた様でシグニットは店員に文句を言う。
「おい!何がいい装備が安いだ!?あぁん!!!!とんだ三流装備じゃねえか!」
「えっとお客さんなんですかいきなり言いがかりを……」
「三流装備だから三流装備だと言ってるんだ!何でこの装備が金貨1枚もするんだ!」
「言いがかりはやめてください……この装備はしっかりとした鑑定師に依頼して鑑定をしている。鑑定書付きの装備です。ほらこれを……」
そう言うと店の店員は装備と共に並べられた鑑定書を見せる。
マリアには鑑定書の内容がよく分からないがシグニットは鑑定書を見てさらに怒っているようであった。
「どうですか?鑑定書は偽物ではありませんよ?しっかり鑑定師ギルドの印も押されているでしょ?」
「うっ……だがこの鑑定内容は全くもってデタラメだ!」
「何をもってデタラメと言うのですか?そんなに文句を言うならこちらとしては衛兵を呼んでもいいのですよ?」
「俺は魔法鍛冶師のシグニットだ……お前も武器を売るなら俺の名前くらいは知ってるだろ?その鍛冶師の俺が言ってるんだよ!これはデタラメだと!」
流石に相手もまさかここにシグニットが来るとは思わなかった様で一瞬怯む。
だが、相手は他の店員に指示を出す。
「おい?衛兵を呼んでこい。このシグニットさんはどうやら鑑定師ギルドの鑑定に文句があるそうだ。こちらには正当な鑑定書がある。商売の妨害及び恐喝の罪でしょっぴかせるぞ!」
「なっ!俺は魔法鍛冶師だ!ただの鍛冶師じゃねぇんだぞ?偽りのその装備を見抜けないとでも思ってるのか!」
シグニットが店員に詰め寄ってる間に他の店員が衛兵を呼びに行く。
その後直ぐに衛兵がやって来る。
「衛兵さん!このシグニットという人がうちの店にいちゃもんをつけるんです!商売の妨害及び恐喝の罪で捕まえてください」
店員がそう言うと衛兵は店員と話をして、その後直ぐにシグニットを衛兵達が囲む。
「店員の言う通り鑑定書は本物である!お前も鍛冶師なら鑑定書が何よりも重要な事はわかっているであろう!取り押さえろ!」
そう言うとシグニットは衛兵に捕まってしまう。
その状況を見ていたマリアとシェリルだが、シグニットが突っ走ってしまったので置いてきぼりにされていた。
流石にシグニットが捕まったのでマリアとシェリルが衛兵に文句を言う。
「ねぇ!なんでシグニットちゃんが捕まるのよ!その鑑定書がデタラメなのよ!」
「お前は誰だ?鑑定書がデタラメだと?鑑定書は鑑定師ギルドが発行するものであり、虚偽は重罪である。その事を承知で異議を申してるのか?」
「おい!俺もその武器の数々はおかしいと思っている……その鑑定書は偽物じゃないのか?」
マリアがそう言うと捕まっているシグニットが言う。
「いや、マリア……鑑定書は本物だ……だが……鑑定書が本物だからって装備は本物じゃない……」
「シグニット師匠……衛兵の方々……シグニット師匠を放してください……」
「この者は商売の妨害及び恐喝の罪で捕まえた者だ。牢に連れて行く!行け!」
そう言うとマリアとシェリルを振り切り衛兵が乱暴にシグニットを連行していく。
マリアはこの状況のあまりのおかしさに絶句していた。
すると店員が騒ぎを聞きつけて集まった客達に言う。
「大変お騒がせしました。騒ぎのせいで皆さん驚かれた様ですが鑑定書は本物です!どうか安心して購入ください」
店員がそう言うが、客の何人かがシグニットの事を知ってる様でこそこそと話し出す。
(おい?あの連れてかれた人ってシグニットって言わなかったか?)
(あぁ、言ってたな。シグニットと言えばこの町一番の魔法鍛冶師じゃないのか?確かシグニットという人は年若い娘だと聞いてるが……)
(えぇっ!じゃああれが本物のシグニットさんなの?それならこの装備ってやっぱり……)
客達のこそこそ話は次第に伝染して大きくなっていく。
そして、客がどんどんと店から離れていく。
「おっ、お客様方どうしたのですか?」
店員がそう言うが広まった疑念は払拭されずに客が途絶える。
すると店員が文句を言う。
「ちっ!とんだ邪魔が入ったせいで商売あがったりだ!今日は店じまいだ!」
そう言うと店は閉店の作業を開始する。
マリアとシェリルは追い出されて道でこれからどうするか相談をする。
「なぁ?シェリル師匠?シグニット師匠が捕まってしまったんだが……何かおかしくないか?」
「おかしい?確かに売ってた武器はおかしかったわね……良くわからないけど粗悪品だったはず……でもよくわからないのよね……」
「というと?」
「さっきの素材は粗悪品だったのだけど……上辺というのかしら?表面上は確かにかなり良品だったのよ……なんでかしら……」
「上辺?表面?……とりあえずよくわかりませんがあの品が劣悪品だったのは確かです。俺の目は全てを見抜けますので」
「とりあえず工房に戻りましょう……ここにいてもシグニットちゃんを助けられないわ」
しょうがないのでマリアとシェリルは工房へと戻る。
そして、状況を整理する。
「でっ、これからどうします?」
「シグニットちゃんを助けるにはあの鑑定書が偽物だと証明しないとならないわ……でもあの鑑定書が本物だとすると……一つ考えられる事があるのよね……」
「なんですかその考えられる事って?」
「あの武器の素材はフェイクメタルじゃないのかしら?」
「フェイクメタル?なんですかそれ?」
「偽りの情報を内包させることが出来るというコーティング素材よ……私も詳しくは知らないけどそういう物があると聞いた事があるわ……」
「フェイクメタル……偽りの情報を内包させるですか……でも俺の目からは逃れられないはずなんですが……」
「マリアちゃん?マリアちゃんのその目が全てを見通せるなら何か違和感がなかった?」
「確かに、先程の武器は何か混ざり物が入ってましたね……それがもしかしてフェイクメタルだったんでしょうか?」
「多分ね……う~ん。そうなるとこの件相当厄介よ?」
「なんでですか?」
「フェイクメタルなんて普通は流通しない……製法も分からない様な物ですもの……それに鑑定書が本物である以上フェイクメタルだということを証明するのも難しいわ……どうしたら……あっ!」
「どうしたんですか?」
「ジェレマイア候爵よ!ジェレマイア候爵様ならこのケプディンの領主だし、衛兵の事も良く知ってる筈よ!!マリアちゃんならジェレマイア候爵に会えるでしょ?」
「まぁ、会うのは簡単に出来るでしょうが……衛兵をどうにか出来るかはわかりませんよ?」
「何でよ?」
「さっきの衛兵……どうも様子がおかしかったんですよね……到着するタイミングが早すぎるし、鑑定書をすぐに本物と認めてたし……もしかしたらアイツらグルだったんじゃないですかね……」
「嘘!……なら尚更ジェレマイア侯爵に助けを求めるべきよ!」
「う~ん……確かに何もしないでいるよりはいいですね……分かりました……ちょっと夕方になってしまいましたが今からジェレマイア侯爵に会ってきます」
「お願いマリアちゃん!マリアちゃんだけが頼りなの!シグニットを!シグニットちゃんを助けて!」
そう言うとシェリルは泣き出してしまう。
普段強気に見えるシグニットは実際は脆いポンコツであるが、シェリルはかなりしっかりしていて、弱さを見せない強さを持ってる女性である。
そのシェリルが今日は2回も泣いている……一度目はマリアのせいだが、二度目は間違いなくあいつらのせいだ。
マリアはシェリルを二度も泣かせた事が許せず正直マジギレしている。
マリアが本気で切れるのはイリアの時と今回で二度目である。
一度目に居なかったシェリルは分からなかっただろうが、今この場でマリアが本気の殺気を物凄い勢いで放っているのは本能で理解しており、驚きから泣き止んでいる。
マリアはシグニットとシェリルを酷い目に遭わせたあいつらを完全に許す気がない。
切れたマリアは夕闇の中シグニット工房から急いでジェレマイア候爵邸へと向かうのであった。
どうでしたでしょうか?
今回はなんか一気に展開したので驚かれたかもですw
まぁ、とりあえず、マリアに成長してもらうためにこうなりました(´;ω;`)
次回はジェレマイア候爵邸へ突撃!
フェイクメタルとは?製造法は?マリアが遂に闇へと踏み込む!
次回をお楽しみに♪
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