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30歳童貞は魔法使いになった?  作者: 永澄水樹
童貞魔法使いの異世界ライフ
30/67

最終局面前のマリアの幸せ

どうも、毎日更新できました。


今回は装備の作り方がやっと出来る様にマリアがなります。


ですが話は陣中見舞いにきたシスタリア達との話。


さて、今回はどんな話なのでしょうか?


本編を(∩´。•ω•)⊃ドゾー


第二十九話「最終局面前のマリアの幸せ」をご覧アレ。


それからもマリアの装備作りは続いた。


マリアはパンの素材の納入以外ほぼ工房で鍛冶をしていた。


ただ、シグニットの欲求不満にはならない様には気をつけているので。


時々ご飯を食べに行ったり、散歩したりはしていた。


そうしだしたら、シグニットの調子が良くなった様で、どうやらしっかりシェリルとの時間がとれラブラブしてる様であった。


実は何度もいちゃいちゃのタイミングで工房に戻って来たことがあったが、マリアはそれが終わるまで外で待って、終わると同時に戻っていた。


頭がちょっとお花畑なシグニットはここまでいいタイミングで帰って来るマリアを不審に思っていないようであったが、シェリルはちゃんと感づいていた。


マリアが終わるまでちょこちょこ覗いてると、シェリルがシグニットにかなり際どい行為をして見せびらかしたりしてくる始末である。


しかもシェリル自身は自分の痴態はさらさないというまさに鬼畜なシェリルであった。


そんな事とは知らないシグニットは絶好調であった。


もちろんいろんな意味でシグニットで楽しんでいるシェリルもまた絶好調であった。


そんなとある日、工房に珍しく、シスタリア達が訪れた。



「マリア、貴女最近全く見かけないじゃない!一応工房に言ってるのは知ってたけど何してたのよ」


「マリア~マリアが居なくて寂しくて寂しくて、嫌だったの!」


「マリア……鍛冶を頑張るのはいいが、あまり俺達の事も忘れないで欲しいな」


「マリア、私はお前の召喚獣だぞ?イリアの傍についててくれと言われたからそうしてるがほっとかれ過ぎるのもなんか微妙だぞ」



シスタリア達はそう言ってマリアに不満をこぼす。


マリアは皆に久しぶりにまともに会えて嬉しかったが、装備作りに必死なので不満に関しては文句は受け付けない。


とりあえず今の現状を皆に聞かせて話してみる。


すると皆もどれだけマリアが苦労してるかが分かった様で不満が出なくなった。


ただ、心配はする様でやっぱりちゃんと顔を見せろと言われる。



「はぁ、マリアはまた難しい事をしてるのね……シグニットさん、シェリルさん、そんなに難しいんですか?」


「難しいではなく俺達じゃそもそも不可能だな」


「でも装備のお店では着色された剣とか鎧も見かけましたよ?装飾品に関してはかなり色とりどりだったし」


「エミリアが見たのは儀礼の時に装備する剣や鎧などの装備だ。装飾品に関しては昨日よりおしゃれを優先する傾向が強いから着色されてる」


「着色?されてちゃ駄目なの?」


「えっと、そう言えばこいつは誰だ?それとそのちびドラゴンはなんだ?」


「本当ね、貴女お名前は?ドラゴンさんもお名前は?」


「イリアなの!マリアが付けてくれたの!大切な名前なの!」


「我はバハムート。マリアに召喚されし召喚獣だ」



イリアがそう言うと前に奴隷を救出した話を知っているシグニット達は察したようでイリアに今は楽しいかと聞く。



「今はとっても楽しいの!ご飯はいっぱい食べれるし、シスお姉ちゃんにエミお兄ちゃんに最近はバハムートちゃんも一緒に居てくれるの!」


「そうか、それはよかったなイリア」



マリアがそう言うとイリアが不満を零す。


ちなみにバハムートは自己紹介した後は無言で浮遊している。



「でも、マリアがいないからちょっと悲しいの」


「うっ、装備が作り終わったらしばらくはイリアと遊ぶからそれまで我慢してくれ」


「マリアが遊んでくれるの?」


「あぁ。町も見て回ってないだろうし食べ歩きでもしような」



マリアがそう言うとシスタリアが溜息をつく。



「あのね。マリア。イリアは女の子なの、マリアと違って食べ歩きみたいな女の子が喜びそうにないことじゃなくて、おしゃれなお店でお茶とか、美味しいお菓子を出すお店に行ったり、お洋服やアクセサリーが売ってるお店を案内したりしなさいよ!」


「イリア食べ歩き楽しみなの!美味しい食べ物いっぱい食べたいの!」



イリアはどうやら境遇故か食べ歩きの方に魅力を感じるようでマリアの食べ歩きを随分と楽しみにしているようであった。


マリアは時々シスタリアに女の子についてと色々言われてきたので今回その言い分が見事に崩れたのでシスタリアに言う。



「はぁ、シス姉もまだまだだな。そんなに女の子だからって事を気にしてたってしょうがないだろ?食べ歩きが楽しい女の子が居たっていいじゃないか?」


「うっ、でも女の子は女の子らしい事がしたいのよ……そういう事言うならマリアとデートしてあげないからね!」


「そっ、それは卑怯だろシス姉……ってデートしてくれるの?」


「えっと、それは……一応婚約者だからね……デートくらいしてあげるわよ……」


「とっ言う事は前のプロポーズ受けてくれるのか?」


「最近マリアと離れる時間が増えてるでしょ……そうしたらすっごく不安になって寂しくて、どれだけマリアが好きか実感したから……でもお姉ちゃんでいいの?女の子同士だし……」


「女の子同士は気にしないでいいよ!そうか!よっし、別に狙って鍛冶に没頭してたわけじゃないけど結果としてはこの事でシス姉にプロポーズ受けて貰えたんだからなんという副次結果……素晴らしい」



マリアがそう興奮気味に話すと待ったが入る。



「ちょっと待て、マリアは俺のお嫁さんになるんだぞ?シス姉でもマリアを渡すわけには行かないからな!」


「エミリア落ち着きなさいよ。なにもマリアを独り占めしようって話じゃないわ。私はマリアの未来のお嫁さんでマリアも私のお嫁さん。それでエミリアのお嫁さんがマリアなら問題ないでしょ?」


「意味が分からないが、とりあえずマリアは俺の嫁って事でいいのか?」


「いいんじゃないの?エミリアは一応勇者だしパートナーは基本は聖女みたいだから……」


「あれ、マリアの嫁がシス姉って事は結果的には俺の嫁の嫁だから俺の嫁でもあるという事か……シス姉とも結婚できるのか……うっ嬉しすぎる」



エミリアはそう言うと妄想にはまって嬉しそうに笑っている。


そこでマリアとシスタリアが言う。



「あのな、何度も言うけどエミ兄のお嫁には絶対にならないからな俺は……それと俺の嫁になったシス姉に手を出したらエミ兄でも本気で消すからな?」


「えっと、エミリア……私マリアのお嫁さんになってもいいかなって思ったからマリアのプロポーズを受けたけど、エミリアのお嫁さんになる気はないわよ?というかエミリアは弟としか見れないから……」



マリアとシスタリアがそう言うとエミリアは慌て出す。



「ちょっと待て、マリアはいつもの事だけど、シス姉にここまで弟だと強調された上でお嫁になる可能性を否定されたのは初めてなんだけど……」


「だって、エミリアはマリアの婚約者ってずっと思ってたから男の子として見てなかったのよ。まぁ、弟とはみてたから性別がわからなかったってことではないけど、弟は弟よ……」


「ならなんでマリアはいいんだよシス姉!マリアだって聖女だったから俺と婚約者だっただろ?それだったらマリアだって妹としか見れないんじゃないか?」


「マリアは最初からずっとエミリアのお嫁にはならないって言ってたし、マリアは料理もお菓子作りも上手で、本気を出したら魔法も凄いし、礼儀作法だって洗練されててまさに完璧なんだもの……憧れを抱いちゃうのはしょうがないでしょ?というかエミリア以上に白馬の王子様って感じなんだものマリアって」


「うっ、そんな事……否定しづらい……確かにマリアは男口調だし、本気を出せば何でも出来るし、男の俺でも何故か男としてマリアに負けてる気がする……剣技も凄いし、可愛いのにかっこいいし……」



エミリアは結局マリアからもシスタリアからも嫁になる事を否定された挙句男としての自信まで失う結果になるのであった。


話がおかしくなったのでマリアが話を戻す。



「という事でまだ鍛冶に時間がかかりそうなんだよ。まぁ、実は今はブースト状態で鍛冶してたからそろそろ普通に作るなら成功すると思うんだけどな……」


「そうなのマリアちゃん?」


「えぇ、物凄く難しいタイミングで練習してたので、今なら通常の魔力での鍛冶なら成功するかと」


「おぉ、それは凄いなマリア。じゃあ後は本番だけか?」


「そういう事になりますね。そうなっちゃうと出来るまでずっと作り続けないとなので、シス姉達がこのタイミングで訪ねてくれたのもありがたいです」


「そう?マリア。くれぐれも無茶はしないでね?マリアの代わりは居ないんだから」


「大丈夫だよシス姉……」



そう言うとマリアはシスタリアに近づいていき肩を抱き、自然な流れでキスをする。


40歳童貞魔法使いのおっさんのファーストキスは40年かかったがその御蔭で、元の男性の時では考えられ何程の美少女とファーストキスが出来たので、死んでよかったと思うマリアであった。


ちなみにキスをした瞬間、エミリアはなんだか悲しそうな顔をしていたが、シスタリアは幸せそうにしていた。


シグニットとシェリルは女の子同士での恋愛では先輩なので暖かく見守ってくれた。


だが、予想外だったのが、イリアである。


マリアがシスタリアとキスをしたら突然イリアが不満を零す。



「マリアのキスずるいの!イリアもマリアとキスしたいの!キスしてくれないと嫌なの!」



イリアがそうごねるのでシスタリアが困った様にイリアに言う。



「えっとイリアちゃんキスはね好きな人同士で恋人になった人同士でするものなのよ。だからイリアちゃんはマリアとキスはできないの」


「イリア、マリアの事好きだもん!マリアはイリアの事嫌いなの?」


「えっと、俺か?俺は別にイリアの事嫌いじゃないが……というかイリアはこれでかなりの美少女だから嫌いなわけが無いのだが……」


「ならマリアもイリアが好きなの!イリアもマリアが好きなの!これならマリアとキス出来るの!」



そう言うと言うが早いかイリアはマリアに抱きつくとキスをする。


マリアもいきなりの事でびびったが、エミリアや他の皆も驚いていた。


ちなみにシスタリアはプルプルしている。



「まっ、マリア!この浮気者!どうするのよイリアちゃんとキスしちゃって責任取らなきゃダメになっちゃったじゃない!」


「俺に言われても!急にキスしてきたのはイリアであって俺じゃないぞ?」


「マリアがイリアちゃんの事好きだって言うからでしょ?」


「なら嫌いって言えって言うのかよ?そしたらイリアが傷つくでしょ……」


「私だって傷ついてるわよ……ファーストキスしたばかりで嬉しかったのにその相手がその後すぐ他の子とキスしちゅうんだから……」


「えっと、イリア悪い事したの?イリア、シスお姉ちゃんが悲しんでるのは嫌なの。イリアシスお姉ちゃんも好きなの!シスお姉ちゃん元気出してなの!」



そう言うとイリアはシスタリアのところへ行き抱きついてシスタリアにキスをする。


突然のキスに驚くシスタリアだが、イリアは頑張って元気づけようとしてると分かった様で、シスタリアはイリアを抱きしめるのであった。


その後シスタリアが言う。



「マリア……こうなったら私とイリアちゃん2人をちゃんと幸せにしなさいよ!そうしないと許さないからね!」


「いや、それはいいんだけど?2人共それでいいのか?」


「イリア、マリアが一番好きなの!でも、シスお姉ちゃんも負けない位好きなの!だからみんな好きだと幸せなの!」


「そうね。私も別にイリアちゃんが嫌いなわけじゃないし、マリアには頑張って2人共幸せにしてもらいましょうね」


「ちょっと待ってくれ、3人が幸せになるのはいいが、1人忘れてないか?えっと、マリアとシス姉とイリアが俺のお嫁さんになってくれるって事にならないのか?」


「それは無いな」


「それは無いわね」


「それは無いの!」



3人からの否定が入りエミリアは漢泣きするのであった。


その姿を見ていた、シグニットにシェリル、そして、何故かバハムートにまで励まされるエミリアであった。


だが、そろそろ仕上げをしないと既に10日後に迫っているフリーデルの誕生日には間に合わない。


急なシスタリア達の訪問だったが、シスタリアとは恋人になれたしキスも出来た。


何故かイリアともキスをして恋人関係になってしまったが嬉しい誤算である。


こんなご褒美を貰えたマリアは体力も気力も十分になり、より本気で装備を作れる様になった。


今回一番悲惨だったのはエミリアで、1人だけ元気がなく気力も体力も何故かレッドゲージに突入しているのであった。


そのエミリアを慰めていたのは何故かバハムートで男として頑張れと召喚獣に励まされるエミリアは流石に可哀想であったが、エミリアは調子に乗るとマリアを嫁にとなるので放って置くのであった。


ちなみに、マリアはこれから誕生日まで一睡もしないで装備を完成させようと意気込んでおり、その事を両師匠に言うと、睡眠くらい時々は取れと言われたけど頑張れと励まされた。


こうしてマリアの装備制作もいよいよ最終局面に突入するのであった。


ここまで読んでくれた方有難う御座います。


今回は最初の方でシグニット達の普段のイチャラブの様子が語られました。


シグニットは気づいてないけど、シェリルはマリアが見ているのを知って、大胆な行動を取ることもしばしば。


そんな両師匠達と鍛冶をしていたマリアに客到来。


シスタリア達があまりに顔を見せないマリアに逢いに来ました。


マリアが今やってる事を言うと驚かれます。


シグニット達も難しさを伝えたので皆驚きます。

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