底知れぬ力といけない2人
どうもなんとこんな時間ですが毎日更新します。
今回は鍛冶を習うマリアの話。
ついでにシグニットとシェリルが……。
という事で本編でお確かめを。
第二十一話「底知れぬ力といけない2人」をご覧アレ。
次の日の朝、早速マリアはシグニット工房へ来ていた。
「さて、じゃあ始めるか。まずは長剣を作るが材料からだな」
「俺は自分で錬成すればいいですよね?」
「ああ。俺はシェリルに素材を錬成してもらうからマリアは自分でやれ。ちなみに銀の錬成は初めてだろ?」
「そりゃ、この間錬金術を教わったばかりですからね。鉄屑しかまだ錬金術を使ってませんよ」
「それじゃあシェリルの銀の錬成をよく見ておくんだな。微妙に練成する物によって錬金術も勝手が違うらしいからな」
「そうよ。錬金術も奥が深いのよ。じゃあ、マリアちゃんは私の錬成を見て真似してみてね」
シェリルはそう言うと銀の塊を素材へと錬成していく。
マリアは魔眼で一連の流れを見る。
確かに鉄の錬成とは勝手が違うようだがコツの様な物をマリアは掴んだ。
マリアは自分の前の銀の塊を錬成していく。
そして、見事錬成に成功する。
「マリアちゃん凄いわね……それにこの銀もまた魔力保有量が限界値突破してるし、どうなってるんだろう?」
「はぁ、こんな高密度の魔力を含んだ銀の素材は俺じゃ加工出来ないな」
「そんなに俺の素材って変かな?」
「変というか異常だな……」
マリアは以上と言われてちょっぴりショックを受ける。
しかし、シグニットが早速長剣を作るというので教わりながらマリアも自分の銀の素材を剣へと加工していく。
だが、鍛冶は簡単には行かなかった。
何度も伸ばしたり折ったり、練ったりと同じ作業が続いていく。
シグニットになんでこんなに同じことをするのか聞くと、こうしていくことによって剣としての完成度があがるらしい。
疑問顔のマリアにシグニットがしょうがないなと言いながらシェリルに言ってもう一個銀の素材を用意させる。
そして、それを魔力を込めた手で建の形へと成形していく。
10分程で完成した剣をマリアに見せる。
「これが素材を加工しないで直ぐに剣にした物だ。よく見ておけよ?」
シグニットはそう言うとその件を地面の石畳へと叩きつける。
するとバキンと言う音と共に剣が折れる。
そこでシグニットが言う。
「魔法鍛冶は伸ばしたり折ったり、練ったりしながらその剣に自分の魔力を込めながら作ってくんだ。そのめんどい過程がないと十分な強度も十分な魔法力も備わらない剣になっちまうんだよ」
「なるほど……普通の鍛冶も何度も叩いたり折ったりするが魔法鍛冶も同じ様な事をするんだな」
「自分の魔力の限界値までその作業を繰り返してくんだ。銀の素材だと一日位この作業が必要になる。まぁ、しょぼい鍛冶師だと三分の一位の時間で限界になるがな」
「……それを聞いて不安が湧いてきました……その理屈で言うと魔力量が多い人程時間がかかるということですよね?」
「そうだな」
「俺の場合凄い時間がかかるんじゃないですか?」
「……そういえばマリアが限界まで剣に魔力を注いで作った事ってなかったな……前見たブレッドナイフも限界までは加工されてなかったし」
「ブレッドナイフはシグニット師匠に最初に教わった短剣の要領で作ったので……」
「あぁ、限界までの加工は初めてか……まぁ、頑張るしかないんだがな」
シグニットはそういうと笑い出す。
一方マリアは不安でいっぱいになる。
その後2人で長剣を作り続け夜になりシグニットがもう限界だと言って長剣を完成させる。
「ふぅ、久しぶりに限界まで加工した剣を作ったな……」
「お疲れ様シグニット……それでマリアちゃんなんだけど……」
「マリアがどうしたんだ?」
「隣にいるのに気づかないの?まだ剣を作ってるんだけど素材がマリアちゃんの魔力を未だにすごい勢いで吸い込んでるのよ」
「……まじだな……えっと、この調子だといつ限界値まで加工できるんだろうな?」
「わからないけどそうとうかかるんじゃないかしら?」
マリアは2人の会話も聞こえておらず一生懸命剣を加工し続ける。
邪魔をしては悪いと思ったシグニットとシェリルは晩御飯を食べに出かける。
その間もマリアは剣を作り続ける。
シグニット達がご飯から帰ってきても終わる様子がないのでシグニットとシェリルは自分達の部屋へと帰って眠る事にする。
その間もマリアはひたすら剣を鍛えていた。
朝、シグニットとシェリルが部屋から鍛冶場へ戻って来ると未だにマリアが剣を加工し続けていた。
「おい、マリア?おい!」
「ちょっとマリアちゃん?」
2人が話しかけてもマリアはひたすら剣を鍛え続けていた。
シグニットが大声でマリアを呼んでようやく周りに気がつく。
「あれ?シグニット師匠どうしたんですか?」
「どうしたはこっちのセリフだ。まだ作ってたのか?」
「それが全然上手く形にならないんですよね……何度も同じ工程をしてるんですが、未だに剣として完成しないんですよ」
マリアはそう言うと不思議そうに手元にある剣を見る。
シグニットは試しにマリアの作りかけの剣を触る。
するとシグニットが驚きの声を上げる。
「おいおい、この剣はもう銀の装備のレベルを超えてるぞ?見てみろ」
シグニットはそう言うとマリアが伸ばしたり折ったり練ったりしていた剣を魔力を宿した手で加工しようとする。
しかし、シグニットが魔力をいくら込めた手で加工しようとしてもちょびっとも変形しない。
そこで、シグニットは言う。
「見たか?俺じゃあもうこの剣を加工する事は出来ない……マリアはどうだ?」
「えっと、まだふにゃふにゃじゃないですか?ほら、まだまだ加工出来ますよ?」
マリアはそう言うとシグニットがちょびっとも変化させられなかった剣をふにゃりと折りたたみ、捏ねて伸ばす。
そして、また剣の形へと加工する。
その工程を何度かマリアはするが、出来た剣は魔力を込めたマリアの手でふにゃりとまたもや潰される。
それを見ていたシグニットが言う。
「マリア。一度鍛えるのはやめて剣に加工しろ」
「ふにゃふにゃの剣になちゃいますよ?」
「いいからやれ」
マリアはシグニットに言われて仕方なく剣の成形する。
するとシグニットがその剣を取り上げて、火事場にあった長剣を持ってやって来る。
「いいかマリア……この剣をお前はふにゃふにゃとか言うがな今のこの剣はこんな状態だ」
シグニットはそう言うと左手に持ってた長剣に右手に持ったマリアの長剣で切りつける。
するとスパッと左手に持ってた剣が両断される。
「この通り、マリアの剣はふにゃふにゃどころかもう既に同じ銀の魔法剣すらスパッと切れる強度と魔力量を持ってるんだよ」
「えっ?でも俺が剣を加工してた時はふにゃふにゃでしたよ?」
「おまえ、手に魔力纏わせたままでいただろ?」
「そういえばそうですね……」
「お前の馬鹿みたいな魔力じゃ後どんだけ完成まで時間がかかるかわかったもんじゃない。お前はもうちょっと手加減を覚えろ」
「手加減ですか?」
「お前が徹夜で作ったこの剣の凄さは分かっただろ?お前の場合限界値まで鍛えてたらとんでもない武器になっちまうよ」
「なんかすっきりしないですね……」
「プレートアーマーも作らないといけないんだから手加減を覚えろ」
「分かりましたよ……いいですよ。暇な時に限界値までいった装備は作るので」
「あぁ……頭が痛くなってくるな……」
「シグニットちゃんファイトだよ!」
シグニットは疲れた表情をしながらマリアにプレートアーマーの説明をする。
マリアはシグニットの教えに従って一緒にプレートアーマーを作る。
ちなみに、プレートアーマーは数箇所にパーツが分かれてるのと防具なので時間がかかるらしい。
結局シグニットと2日寝ずにプレートアーマーを作り上げる。
今回はシグニットが限界値まで鍛えたところでマリアも終わらせたので同時に終わる。
それでもまる二日かかった。
結局マリアは三日も寝ずに装備を作り続けた。
完成して疲れてるだろうとマリアはシグニット工房の客室で眠った。
次の日マリアが目を覚ますと疲れも取れてスッキリした気分であった。
さっそく、これからの事を話そうとシグニットの部屋を探して入る。
すると、あられもない姿のシグニットとシェリルを発見する。
どうやら夜はお楽しみだった様なので気づかなかった事にしてキッチンを借りて朝ごはんを用意する。
ちなみに、マリアは3日掛かると先にシグニットに言われていたので、各パン屋へは前もって余裕もとって5日分の材料を納入している。
なのであと一日ならジャぱんは作れるので、とりあえず装備をお店に卸に行くのを楽しみに料理に力を入れる。
しばらくするとシグニットとシェリルが2階の部屋から降りてくる。
「あれ?マリア早起きだな……」
「本当ね。三日も寝てなかったから当分起きないかと思ったのに……って……まさか」
「どうしたんですかシェリル師匠真っ青な顔して?」
「えっと、マリアは起きてから直ぐにキッチンに来たの?」
「そうだけどどうしたんだ?」
「ふぅ、それならいいのよ。なんでもないのよほんと。なんでもないの。ねぇ、シグニットちゃん?」
「えっ、あぁ、なんの事か分からんが問題ない」
「どうしたんですか二人共?」
マリアは2人のあられもない姿を当然見ている。
それでいて知らんぷりを決め込む。
美少女同士があられもない姿で仲良さそうに抱き合って寝ていた姿など見ていない。
嘘である!
本当はガン見して眼福を存分に堪能した。
ただ、今は夏で暖かいとはいえ布団もかけないで眠るのは風邪ひきそうだなとどうでもいい心配をするのであった。
そして、マリアが作った朝食をシグニットとシェリルと共に食べる。
「おぉ、カリカリベーコンに目玉焼き……そしてこれは俺が買っていた食パンか」
「飲み物はミルクでサラダまで作ってくれたのね……というかこの食パンちょっと焼けてる?」
「えぇ、俺の魔法でこんがり焼きました。このメニューだとやっぱりカリカリのトーストがいいですからね。バターを塗って食べてください」
マリアの言葉を聞いてそれぞれは食事をする。
カリカリのトーストは好評で2人はマリアの朝食に大満足するのであった。
「マリアちゃん料理上手ね」
「マリアはなんでもできるよな……ほんと」
「普通ですよ普通」
「マリアの普通は普通じゃないというのが普通だとわかったわ」
「シェリルは長ったらしく言ってるが簡単に言ってマリアは普通じゃないと言ってるんだ」
「はっ?俺ほど普通な奴を捕まえて何を言ってるんですか?お2人こそ普通じゃないんじゃないですか?」
マリアは40歳童貞魔法使いとして超凡人と自負している。
ここまで普通のおっさんを捕まえてこの小娘どもは何を言ってるんだというのが素直な感想だ。
結局マリアの朝食を堪能した後シグニットはさっそく出来た装備を店に見せに行くかと言うので同意する。
こうしてシェリルに見送られ装備のデパートへと出発するのであった。
はいここまで読んでくれたお友達ありがとう(๑≧౪≦)
今回はマリアが鍛冶を習います。
魔法鍛冶のやり方は結構退屈な繰り返し。
しかし、それがすごい装備を作るコツでした。
ちなみにちゃっかり錬金術のレパートリーが増えたマリア。
マリアが作った剣はマリアとしてはゴミ。
でもシグニットからしたら魔剣の様な物。
とんでもない切れ味を見せるマリアの剣。
結果、鍛冶をすると気に自重する事を教えられる。
とりあえず、プレートアーマーは普通にシグニットと同じ時間で作りました。
その後三日完徹のマリアは客間で眠る。
朝、超回復で目覚めたマリアはシグニットを探して部屋へ……。
そこには夜中にお楽しみであったであろうシグニットとシェリルの姿が……。
マリアはそっと立ちさ………らずにガン見。
脳裏にここぞとばかりに美少女2人の痴態を脳のブラックボックスに記憶。
何食わぬ顔でキッチンで朝食を作り2人に振舞う。
2人は朝食に感動するがシェリルはマリアがこんなに早く目覚めるとは思ってなかった様でまずい姿を見られたのではと思ってたがマリアが否定するのでひと安心する。
しかし、40歳童貞魔法使いであるマリアがそんな美味しいシュチュエーションを見逃すはずも忘れるはずもないのであった。
そんなこんなでシグニットと装備のデパートへと自分の作品を持っていくのであった。
というのが今回の話。
次回はいよいよ装備のデパートに納入……マリアの装備はどうなるのか?
次回をお楽しみに!!!
では感想お待ちしております。
ちなみに今回は楽しくかけました。
ただもっと面白くかけたと思うのが残念です。
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