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1-4-4

お昼ご飯を食べ終わって宿に戻る。

午前中はギルドに行っていた為少し疲れているようだ。

ベッドで休みながらもう少し考えてみよう。


塩に関しては既存の販売業者を圧迫することは少ないとみていいだろう。

おそらくファスペル辺境伯に卸している業者も要請があって仕方なくといった具合であることが予想される。

なんせ移動は馬車代の話だけではないのだ。


この世界では魔物や猛獣も存在している。

海辺からこの街までの護衛代も含めれば、はっきり言ってやりたくない仕事だろう。

貴族に卸すものと違って市民に卸すとなれば利益はさほど上がらないだろうしね。


塩に関してはこれでいいだろう。


しかし塩・・・というか食事のことを考えていたら別の可能性を見出してしまった。

出汁についてだ。

はっきり言ってこの世界の食事は大しておいしくない。

というと語弊があるかもしれないが、不味いわけでは無いが美味しいと喜べるものでもない。

あくまでも栄養摂取の一環。食事という名の作業だ。


出汁をとれれば味に深みが出ることだろう。

そうすれば食事の質が上がる。

食事の質があがれば外食産業としても潤うだろう。

経済を潤す結果になる可能性があるならばやった方がいいだろう。


出汁については母の料理の手伝いをしていたため、そこまで詳しくはないが代表的なものであれば僕でも知っている。


幸いにも出汁にはいくつかの種類もあることだ。

日本にいたころに有名だったのは海産物の出汁だ。

塩を入手出来ている以上、他の海産物を仕入れることができても不思議はない。


とはいえ鰹とかがこの世界にあるかは不明だし、たしか生魚には寄生虫がいる場合もある。

そのあたりの信用を考えると難しいだろう。

それに海にも水棲型の魔物がいるかもしれない。

沖合くらいならば漁をする可能性はあるだろうが、その外まではいかない可能性もある。

魚系の出汁は現時点ではハイリスクだろう。


反面昆布、つまり海藻系の出汁であれば、沖から近いところで取れるだろう。

これならリスクは低めだ。

懸念としてはこちらの世界で海藻を出しにするという文化があるかどうかが疑問だ。

その文化がないならば海藻はゴミとして扱われている可能性がある。

その場合捨てられているはずの物をどうやって入手したのかという話になるが・・・

まぁ今までの仕入れで海藻を仕入れたことにしておけばいいだろう。


どのみち通常考えられるルートでは仕入れているとは思われていないはずだ。

その知識に関しても遠い国の故郷の知識だとでも言えばどうとでもなるだろう。

迷い人という設定まで明かす必要はないはずだ。

どうしても疑われた場合に迷い人としての知識だと言い張ればいい。


そうなると飲食店を営む店に交渉しに行きたいところではあるが、直接のやりとりはやはりトラブルのもとになるだろう。

こちらもポーション同様に商人ギルドを仲介したほうがいいだろう。




そうして色々と考えごとをしていると夕飯の時間になっていた。

今日のところはご飯を食べて休むことにしよう。

明日は商人ギルドにいって塩の納品量、ポーション作成の依頼、海藻を使った出汁の提案をしてみよう。

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