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修羅場×修羅場な学園生活  作者: 凪鏡也
愛と真実のルシフェル・ルシファー
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第六節 ツンデレな委員長

「―――来たか」

「へ……?」


 珍しく間抜けな声を出した俺、いやそんな事よりも声が高い……と言う事は女子か?俺は予想外の出来事に思わず顔を上げる。


 目の前に居たのは我が校の制服である純白のワイシャツに黒のブレザーを着こなし、ピンクに近い赤髪をポニテにした女の子。

 確か彼女は……我が1年B組のクラスの委員長――しかも確か天月の唯一無二の親友、草凪奏(くさなぎかなで)

 しかし何故?もしかして彼女が俺を呼び出したのか?


「すまないな、いきなり呼び出したりしてしまって。あの騒ぎでは直接呼び出すのが難しくてな」

「そ、そうか…」

「ズバリ聞く。美香に告白されたという噂は本当なのか?」


 やはりそれか。まあ、当然と言えば当然か。しかし、天月から聞いていないのか、まあ、例え親友同士とは言え教える必要も無いか。では、何故彼女がその事を知りたがる?

 友人の恋愛沙汰に首突っ込むような人柄じゃ無さそうだが……いや、友人だからこそか?

 俺みたいな奴が天月と付き合うのは許さない的なやつか?


「おい、どう何だ?」

「ん?ああ、すまない。ラブレターは貰ったが返事は出して無い」

「そうか…それでお前は?どう答えるつもりなのだ?」


 どうしてそこまで他人の、何より親友の恋愛事情に首を突っ込む?


「どうって言われてもな。正直言って困っている」

「と言う事は、今は付き合うつもりは無いと」

「そう言う事になるな…」

「それともう一つ、アリスとはどんな関係だ‼」


 アリス?アリス…ああ、ニューソルディアの事か、と言うかいつの間にそんなに仲良くなったんだ?まいいか


「いやわからん。俺は少なくともニューソルディアとはあったことがない」

「そうか…では、チャンスはあるな…」


 チャンス?どういう意味だ?忠告か?俺の様な存在が天月に近付くなということか?

 もう逃げてしまおうかと思った矢先。草凪が近付き、俺の胸倉を掴む。

 …!何だ?何か顔怖いんだが、顔赤いし……ん?何故顔を赤くする?

 俺の疑問をよそに草凪の口がゆっくりと開かれる――




「榊修斗――わ、私と……つ、つ」

「つ?」




「付き合え‼」




「…………はい?」


 …は?草凪の奴なんて言った?付き合え?何の悪い冗談だ。

 今俺の胸倉を掴んだ状態でカツアゲににしか見えない状況で告白、かなり独特だな。たぶん冗談か何……か…あれ?

 可笑しいな、草凪の顔が何故か真っ赤になっていた。がっつり恥じらう乙女の顔になっていた。どうするんだこれ?

 そもそも何故友人が告白した相手に自分も告白しているんだ?


「…黙って無いで返事をしろ!イエスか?ノーか!」

「いや待て、少し待て」

「待てなどという選択枠は無いぞ!」

「いやマジで待て!少し考えさせろ、話が飲み込めん!あとその手も離してくれると助かる」

「そ、そうか、それはすまない」


 そう言って草凪はようやく胸倉を離してもらえた…。取り敢えず話だけでも俺は聞くことにした。


「まず最初に、今のは告白したという事でいいんだな」

「そ、……そう…だな」


 聞いといてあれだが、何なんだこの謎の告白連鎖。しかも相手がどっちも美人で親友同士?もう考えるのは止めよう頭が痛くなってきた。


「まあ、答え云々はともかく…何故俺に告白した?」

「そ、それは…!好き…だからに決まっているだろう…」


 消えそうな声で指をツンツンしながら言う草凪。ああ、これが怜雄の言っていたツンデレか…まあ、そんな事より


「どうして、今告白したんだ?俺、一応君の親友に告白されたんだが」


 本当は何とか言えばいいんだろう、今になって信也の恋愛話を聞いておけば良かったと思う。


「それは…今だからこそだ!」


 答えになってねえよ。


「…つまり?」

「つまり…だな…美香がお前に告白したと聞いて…どうにかしなくてはと思って…そうしたら、手紙を出していて…と言う事だ…」


 すまない、全然わからない。誰か女子の思考回路を教えて欲しい。


「その、よくわからないのだが?」

「と、ともかく!私はお前が好きだ!だから付き合え!」

「力押し!?」


いやいや、ダメだろいくら何でも


「…草凪の気持ちは何となく分かった。だが時間をくれないか?返事は必ず後日返す」

「…わかった。明日だな、必ずだぞ?ずっと待っている」


 ふぅ…何とか納得してもらえたが…草凪が紙切れを俺に渡してくる。


「私のメールアドレスと電話番号だ。いつでもかけてこい……」


 消え入りそうな声なため、物凄く罪悪感が湧いてくる。

 そのまま草凪は教室から出て行く。姿が見えなくなると同時に、廊下を駆ける音が聞こえた。


「…どうしたものか…」


 まさか草凪に告白されるとは…、よく考えると俺、二人の女子に告白されているんだよな。しかも二人は親友同士。どうするんだ。これ…

 俺が原因で絶交とか止めて欲しいな、さて帰ろうか…




「ああ良かった。紫咲君まだいてくれて」

「ん?ニューソルディア?」


 ドアの方を向くとそこには今日転校してきたアリーシャス・ニューソルディアがいた。


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