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まず、『ウォーターボール』をやってみようと思う。


木から降りれなかったため、林檎 (仮)や葉っぱで水分補給していたからだ。


葉っぱは、場所によって大きさが違って、大きい葉の裏に行って口を開けると少し喉が潤う。


水飲みたい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『魔術の基本』


①杖を手に持ち、出したい魔法をイメージします。


②詠唱を唱え、魔法名を言います。


杖、詠唱は補助の役割を果たすため、初心者には必須ですが、技術が向上すれば必要ありません。


『魔力操作の基本』


魔力は、体内にも空気中にも存在します。


体内の魔力は、血液のようなものです。


胸の中心あたりに魔力が送られる…心臓のようなものがあって、これは魔臓と呼ばれています。


魔力の流れを意識したり、魔力を体外に出して操ったりすると、魔力操作のレベルが上がります。


体外の魔力を体内に取り込んだり、操作したりすることもできます。


『オススメの練習法』


・魔力を外に出し、球状で回す


・魔術を使い続ける


・物に魔力を込める


『まとめ』


魔法はイメージと魔力操作がほぼ全て


etc…



『ボール系の詠唱』


下に行くほど難しい。イメージしやすい詠唱を作っても可。



「〇〇の力よ、今球となれ」


「〇〇の力よ球となれ」


「〇〇よ玉となれ


「〇〇」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


うん、何と無く分かった。


まずは魔力を取り込むことからやってみよう。


目を瞑る。スキルがレベルアップしたので、目を瞑ると魔力だけが見える。


それを集めていくイメージをする。すると、だんだん周りの魔力が集まってきた。


周りが魔力だらけになる。そして、その魔力を吸い込むイメージ。


すると、体の中に入ってきた。どんどん入ってくる。


そして、私の目の前が真っ赤になった。



「死んだ」


多分魔力の取り込みすぎだろう。やりすぎた。


ピコン!


『《魔力吸収 X》を手に入れました。オンにしますか?』


『《魔力の器 X》を手に入れました。オンにしますか?』

とりあえず、スキルがゲットできたらしい。


今はオフにしておく。通知、ウィンドウもだ。


まあ、水だ。


とりあえず一番補助が大きいのを言ってみよう。


漂っている魔力が集まって、水の玉が空中にできる様子をイメージする。


「大地に漂う水の力よ、今我に集い球となれ」


「ウォーターボール」


唱えると、空中に魔力が集まってきて、水の玉ができた。


ただ、大きさをイメージしていなかったのが悪かったらしい。


どんどん魔力が集まり、それに比例して水球も大きくなっている。それが遂に私を包み込み、弾ける。



あ、死んだ。


死んでも神樹の上に戻るだけだからいいが、周りも私もびしょ濡れ。

これでは寝られない。


火を使うと燃えるし、風で乾かそうか。


いや、もしかしたら火と風を合わせてドライヤーみたいにできるかもしれない。


とりあえず水球を小さくして飲めるようになってからだ。


詠唱が長ったらしいから、短くしよう。


なに、失敗しても死に戻りだし、周りに人はいない。今更なことだ。別にいいだろう。


寝っ転がる。うう、びしょびしょ。まあこれも今更だが。


口の上に直径3センチくらいの水の玉が出てくるのをイメージする。


「水球」


すると、口の上にイメージ通りの水球が出てきた。


飲めた。美味しい。ちょっとむせたのは内緒。



喉も潤ったし、ドライヤー作戦だ。


暖かい強風が吹くイメージをする。


「ドライヤー」


強く暑い風がぶおぉっと吹き、私は飛ばされ、じめんに近づいてくる。



うん、死んだ。

しかも乾いてない。


葉っぱが何枚か落ちただけで、まだ濡れている。


それなら、吹き飛ばすのではなくただ乾かすことにする。


神樹の表面と私だけ乾くイメージをする。


神樹が干からびたりしたら嫌だからね。


「乾燥」


私が干からびた。



うん、神樹には気を使っていたのに、自分には気を使えずに干からびた。


馬鹿だ。


しかし、神樹はうまく乾いたし、服も乾いた。


よかったよかった。


胡座をかいて座り、アイテムボックスから林檎5つとサバイバルナイフを取り出し、半分に切る。


もちろん半分はぴーちゃんにあげる。



赤色。結構甘いけど普通に美味しい。


黄色。酸っぱい。でも美味しい。


青色。不安だったが、ふつうに美味しかった。水分が多い。


白色。美味しい。ちょっと光っている。


黒色。美味しい。ちょっと空気を含んでいる。


うん、美味しかった。



ご飯を食べたところで、さっき手に入れたスキルと通知、ウィンドウをオンにしておく。


ピコン!


『特定のスキルがあり、レベルが到達していることを確認。

【魔力変換】を手に入れました』


『特定のスキルがあり、レベルが到達していることを確認。

【魔力無限】を手に入れました』


『特定のスキルがあり、レベルが到達していることを確認。

【shiyuza】を手に入れました』


『特定のスキルがあり、レベルが到達していることを確認。

【卵】を手に入れました』


『特定のスキルがあることを確認。

アイテム{卵}×1を手に入れました』


一気にウィンドウが現れ、膝の上に卵と手紙が現れた。


胡座をかいていてよかった。すっぽり収まっている。


25cmほどの卵で、真っ白だ。


手紙を読む。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


卵のかえし方


まず、なにが出てきてほしいかイメージしながら、自分の魔力を注ぎます。

色が変わりますが、心配しないでください。


あとはひたすら魔力を注ぎ込みます。

いずれかえりますが、ずっと魔力を注ぎ続けなければ一番初めからとなります。


卵からかえったら、名前をつけてください。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


魔力を注ぎ続けなければいけないらしい。


だが、アイテムボックスへ入れると鮮度などはそのままの状態で維持されるので、

魔力を注ぎながらアイテムボックスに入れ、

魔力を注ぎながらアイテムボックスから取り出せば途切れ途切れでできるのではなかろうか。


とりあえず寝る。


卵をアイテムボックスに入れ、通知、ウィンドウをオフにし、樹にもたれかかる。


「おやひゅみ…」






「ふぅぁーあ、ん、おはよ」


朝だ。


今日も日課の、林檎取りをする。



さて、今日も林檎がいっぱいとれた。


今日は5つの林檎を取り出し、半分に切って(ry


紫色。結構甘くて、水分が多い。


緑色。水分が多く、ちょっと酸っぱい。でも美味しい。


橙色(だいだい)。甘酸っぱい。美味しい。


桃色。まあ甘くて、キラキラしている。


水色。水分がまあ多く、キラキラしている。


ごちそうさまでした。



今日は、昨日の仮説であっているかわからないので、確かめることにした。


大きくてキリッとした赤色の目に、灰色の毛にところどころ濃い灰色の縞柄と、おでこに十字架の模様のふわふわとした毛に長い尻尾の猫をイメージしながら、卵に魔力を全力で注ぐ。


すると、色が想像した灰色になった。色が変わるとはこれのことだろう。


そして、魔力を注ぎながらアイテムボックスへ入れようとする。


ピコン!


『アイテムボックスにはアイテムのみ入れられます』


なるほど、魔力を注ぐともうアイテムではないってことか。


それなら二日間完徹。はぁ…



今まで全力で魔力を出し続けてなぜ大丈夫なのかというと、この前のスキルのおかげだと思う。


魔力無限と言うスキルがあった。だから、どんなに使っても減らない。


多分。


とりあえず、減っているかんじはしない。


そんなことを思いながら、林檎をかじる。



外はもうすでに暗い。


眠くなってきたので、眠気を長い間覚ます魔法を考える。

もちろん魔力は注いでいる。


火では…無理。水では…無理。風では…無理。光では…無理。回復では…無理。闇では…無理。土では…無理。電気では…無理。


あ。

組み合わせればいいんだ。


光でテンション上げて、回復で体力戻して、闇で自分を操ったらできるよね、多分。


でも、どうやって魔法を出そう?


魔力を注がないといけない。


あ、そうだ。


今まで魔力を出す蛇口みたいなのは一個だと思ってたけど、二つ出せばいーんだ。


それができたら卵にももっともっと魔力を注げるね。


うふふ。


自分は私という人形を操っていて、ハイテンション。もちろん人形は疲れないというイメージをする。

厨二っぽいね。あはは。


「ハイ・ドール」


うっひゃあ!


目が覚めたぁ!


これで卵がかえるまで頑張るんだぁ!


もちろん、蛇口はいっぱい増やすよ!


うーん、100個ぐらいでいいかな?


あはははははっ!






あ、もう朝がきたぁ!


この魔法って、操っている間操られている相手は寝ているんだぁ!


ま、僕がやったことの記憶は残るんだけど。僕も私だから問題ナシッ!


だ、か、ら。


十分に睡眠をとった私はもう起きれるって訳!


よし、魔法解除ッ!



うん。

もう眠くない。


林檎をかじる。美味しい。



その日もずっと魔力を注いだ。



卵に魔力を注いでからちょうど2日くらい経ったとき、卵にピシピシとヒビが入ってきた。


そして、ぱかっと割れて、イメージ通りの猫が出てきた。

かわいい。


あ、名前をつけるんだっけ。


「あなたの名前は、ダモクレス。

それでいい?」


ダモクレスがニャアと鳴き、擦り寄る。


どうやらお気に召したらしい。


「略して、ダモちゃんね。

よろしくね。」


ダモちゃんがニャアンと鳴いた。


「ダモちゃん、あなた、メス?」


首をブンブンと振る。


「じゃあ、オス?」


今度は頷く。


どうやらダモちゃんはオスらしい。


そして、結構賢いようだ。


ずっとオフにしていた通知とウィンドウをオンにする。


ピコン!


『《魔力放出 X》を手に入れました。オンにしますか?』


『《バーサーク X》を手に入れました』


『【千本腕】を手に入れました』


『【ボッチ】を手に入れました』


バーサークってもしかしてハイ・ドールの時のことかな?


ボッチは…否定できない。


魔力放出は…ずっと出しっぱなしだったもんね。


千本腕って何だ。


とりあえず、ダモちゃんを撫でる。気持ちよさそうにグルグルと喉を鳴らす。


そうこうしている間に、ぴーちゃんがきた。


「ダモちゃん、この子は私の友達。

食べちゃダメ。」


ダモちゃんは、そんなのわかってらい、と言いたそうに鼻を鳴らした。


「ぴーちゃん、この子、ダモちゃんって言うの。」


ぴーちゃんは、ピピ、と鳴いて私の肩に止まった。くすぐったい。


「ダモちゃん、私テイムのスキル持ってるの。

貴方を捕まえたほうがいい?」


ダモちゃんは、すぐにニャアンと鳴いて、頷いた。


それとぴーちゃんもピピ、と鳴いた。


ピコン!


『ダモクレスが仲間になりたそうにこっちを見ている。

仲間にしますか?』


『ぴーちゃんが仲間になりたそうにこっちを見ている。

仲間にしますか?』


え、ぴーちゃんも?


ぴーちゃんを見ると、ドヤ顔してる。


まあいっか。


どちらとも承諾する。


『ぴーちゃんとダモクレスが仲間になった』



「これからよろしくね、二匹とも。」


笑いながらそう言うと、任せろ!と言わんばかりに二匹が鳴いた。





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