選択肢2ーE
選択肢2ーE
「こいつはただの友達だよ」
うん、これが無難だろう。
こいつを友達とも思ったことはないが。
「……嘘だ」
「…えっ?」
今、なんて言ったのか俺にはあまり聞き取れなかった。
……もしかして、嘘だと言ったのか?
「……その女、そんなんじゃないよね。なんで嘘なんてつくのかな…?」
これはまずい…!
「いや、ちょ、ちょっと待てよヤーデレ…」
「確かに…私とスグシーヌは友達の関係ではありません」
いらんことを言うな!!
オレの心はその叫びでいっぱいだ。
「な!何いってんだよ!」
口にも出た。
「私とスグシーヌは…そう。運命を共にする…」
「へぇ…そうなんだぁ…」
ナレータは自分の素性を明かさず、ぼやかした表現で関係を表したことでヤーデレに変な誤解を与えてしまっている。
「…っ!!?お、おい…ヤーデレ…?その手にあるのはなんだよ…!?」
ヤーデレの手にはいつの間にか鈍く光る短刀のようなものが握りしめられていた。
なぜ、そのようなものがいまここにあるのか。
考えなくてもわかる。今、ヤーデレはなにかの拍子に
頭のネジが外れてしまったのだ。
幼馴染み同士、なぜかそのことだけはわかるのだ。
いや、正確には、経験をしたと言っても良いかもしれない。とにかく、ヤーデレの顔はすでに正気の色を失っている。赤い目がカジノの照明に照らされ、狂気に満ちていた。
「待て!待て待て待て!おかしいって…!」
「嘘つき野郎の言い訳なんて聞きたくないよ…」
嘘つき呼ばわりされた俺は一目散にカジノを後にした。
……カジノから外に出たと思っていた。
カジノ扉が開かない…。
扉が硬いのではない。力が入らないのだ。
「ぐふっ…!」
口から液体が溢れる。
下を見ると自分の腹のあたりから鋭利な鉛が顔を出していた。
「がっ…!ヤー…デレ…!!」
「……アハッ♡」
俺は膝から崩れ落ちた。
意識が遠のく中、ヤーデレの笑い声だけが耳の奥にこびりついた。
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バットエンディング④ ヤンデレにはご注意を
やってしまいましたね。適当なこと言うからですよ。
初めからやり直しなさい。




