084 駅伝部の初戦
そろそろ三月末。
駅伝は収束しますが陸上部では…
トラックシーズン開始です。(^O^)/
はてさて…
もうすぐ春休み。。。
無事に全員が進級を決めて、
ワシらはとうとう最終学年になる。
そして駅伝部の最初で最後の大勝負…
府予選まであと七ヵ月…
都大路まであと九ヵ月にまで迫った。
ここからがホンマの勝負や。。
このところ誰かさんがアイデアに詰まって
伏線ばっかり書いてたしな…
そろそろちゃんとに動きださんと。
なにせホワイトデーも終わって三月も末…
いよいよロード中心のシーズンが終わり、
本格的な陸上シーズンの開始やから。
…とはいえワシらは駅伝部。
その強みはトラック中心の陸上競技者ではなく
ロードに特化した集団であること。
つまり記録会などに出る予定はあまりない。
…特に地元では出たくない。
表に出したくない選手が多すぎるから。。
…そんなことを考えていたところ…
なんとみなみがその答えを持っていた。
『…そのことなんやけどな。。
昨日、名谷はんからお誘いがあったんや。』
「…名谷はん??」
『ああ。報緑の名谷監督はん。』
「お前なぁ。友達みたいに言うて…
っていうかお誘いを受けるほどの仲やの??」
『ああ。仲良ぅしてもうとるよ。(^v^)ゞ
今週末に阪神地区の記録会が尼崎であるから、
ゲスト校として出てみんかって。』
「…阪神地区って兵庫やろう?
そんなんにワシら大阪府民が出れるの??」
『できるんちゃう??名谷はんの影響力なら…』
…なんや。いつの間にかみなみ…
とんでもない人脈を作ったみたいやな。。
でもとりあえず今シーズンの初戦は決まった。
それは良かったけど…
…放出は出られないらしい。。
だって記録会とはいえ公式戦。
今年度中は天下茶屋の選手としての選手登録は
できないらしいから。
けど他は全員出ることになって…
『…それでみんなの公式記録と、
最近の練習での成績を知らせなあかんねや。』
「…なんでそんなモンが??
それを知るための記録会とちぇうの??」
『というのも今回は5000mだけで五組もあって…
後ろの組ほど少数精鋭で走るらしいから。』
「…ほう。それは面白いな。。
実力ごとに組み分けするというわけか。」
『昇には最終組の五組目で走らせたるからな。
ここには報緑の主力や地元の実力者…
大学生や社会人も何人か混ざるらしいから。。』
「…ワシは…そんなんを相手にするの??」
そりゃ実際の実力はわからんけど…
大学以上まで本格的に陸上を続けている者に
高校生以下という者は滅多におらん。
…けど都大路を目指す主力なら…
そんな連中と互角に戦えるぐらいの実力。
ワシにはそのくらいは必要やろう。
ここは…勝たなあかん。。
けどその最終組で走らせてもらえるのは
名谷監督の力添えではない。
あくまで先日の区間賞…
その実績があるからこそらしい。。
つまり実績のない連中は厳しいみたいで…
『…他は実力相当の組はムリみたいなんや。
ホンマは全員四組目あたりに入れてやりたいが…
三組目より前に入ることになりそうでな。』
「…赤阪のベストは16分08秒やぞ。
その記録でも四組目も難しいんか??」
『…公式記録は19分48秒やろう??
本来やったら二組目にさえ入れん記録や。。
素人枠の一組目に入れられるで…』
「…それ…今の赤阪では話にならんど。。
一組目って人数も多いし、
市民ランナーや中学生もおるんやろ??」
『…けど浜寺と能勢は公式記録さえない。
練習中の記録で登録しても…
二組目に入れれば上出気らしいんや。。』
「そこは…名谷監督の力で何とか…」
『…そこまでは甘えられんよ。。
まずここで記録を残す…それで初めて
同じ土俵に立たせてもらえるってもんや。』
「…たしかに甘えすぎたな。
今回はその中で頑張るしかないか。。」
…そして週末がやってきた。
天下茶屋高校駅伝部として初の公式戦。。
とはいえ新設駅伝部に新しいユニフォームを
作る予算はない。
陸上部の者をそのまま引き継ぐ。
なお…ワシと赤阪、能勢以外の部員は
ユニフォームを新調。
陸上経験のない浜寺はスパイクを新調。
ただジャージまでは間に合わなかったから
服装は自由で現地集合にしたけど…
「遥お前…上下革ジャンってどういうこと??」
『…だってバイクで来ましたから。
放出先輩の後ろに乗せてもらったんです。』
「えっ??放出ってバイク乗れるの??」
『はい。400ccのドラッグスターですよ。(^^)』
「…ど…ドラッグスターって…
高校生が乗ってもええ代物なの??」
『…気持ちよかったですよ。('◇^)ゞ』
…かっこエエなぁ。。
いや遥もやけど放出がその…
しかも400ccで爆音は最小限。
17歳にして理想のバイク乗りやがな。。
…だからモテるんやろうな。。
…さらに…
「それにしても放出は…
ライダースーツとはまたかっこエエな。。」
「…そりゃ今日はただの見学だから…
それにバイクならこの格好は当然だろ。」
「…とはいえそのスーツにサングラスって…
さすがにその…不審者みたい。。」
「…そう言ってくれるな。(^n^;
なにせ今日は報緑以下兵庫の強敵もいるんだ。
俺がここにいるの…知られたくないよ。」
…そうなるよな。。
なにせ放出はあの播州工業の出身。
ライバル報緑に今の事情…知られたくないよな。。
けどその…
もっと知られたくない存在はその…
「コラ泉!!またこのパターンか!??」
『…そんな怒られるほど似合ってない??(´・ω・`)』
「…そ…そんなことはないけど…
お前は今日は男子5000mに出るんやぞ!!」
『…せやからこそやけどな。。
午後には男としてレースに出なあかんから…
せめて午前中は乙女でいたいのに…(´・n・`)』
「乙女って…お前は有名人なんやぞ!!
それがそんな目立つ格好で…
知り合いに会ったらどうする!??」
『…でもウチは兵庫では知名度低いし…(*´v`)
ここまで吹っ切れればバレへん思うよ。。』
「…まったく…(-_-;)」
たしかにバレへんかもしれん。。
なにせ泉の格好は…
春の装いに相応しい桜色のワンピ。
フリフリのついた白い日傘。
絵画でしか見たことのない鍔広の帽子に…
真っ白なタイツかストッキング。。
お前はどこの西洋のお嬢様や!?(=゜w゜)ノ
たしかにコレを佐野泉と…
北摂の白兎と気付く者はおらんやろう。
でもこんな美少女(?)が競技場におったら…
別の意味で目立って仕方ないやろうが!!?
記録会は始まりましたが…
走り出せませんでした。。(-_-;)




