静かな花は隣になりたい!
お久しぶりです…。
俺は暇だと思いながら終学活に参加していた。
すると担任の先生が連絡事項を話始めた。
「じゃ、帰る前に連絡な、明日委員会の集まりがあるのと、タブレットに席順を送ったからなりたい席に名前を書いといてくれな〜。私が見て大丈夫だっなら席替えするからな」
(席替えか……)
チラッと後に座る"咲花"を見る。
咲花とは今学期の初めに告白して付き合い始めたのだ。
咲花も同じ事を考えていたのか目が合って、お互い目を逸らした。顔が赤いのもお互い分かっている。
「起立」
気付けば号令をしていて急いで立ち上がる。
「「さようなら」」
号令後、座った俺はタブレットを開いてクラスの通知を確認する。
「これか」
席の位置が四角の図形で表された物が表示され、俺は窓際の一番後(属に言う主人公席)に名前を書く。
すると待ってましたとばかりに隣の席に咲花の名前が書き込まれる。
(俺が後を見ると咲花は照れたように笑っていた)
「帰るか?」
「うん。分かった」
咲花は慌ただしく荷物を鞄に仕舞って俺の隣に立つ。
あれから校舎を出て少しした所で俺達は手を繋ぐ。
しかもぎゅっと恋人繋ぎだ。
最近は日課になりつつあった。
「あのさ、さっき俺が席の要望を俺が書いた時、待っててくれたんだろ?」
「うん………だって…か、彼女だし…咲君の隣になりたかったから」
咲花は恥ずかしそうに答える。
「俺だってそうだよ。彼氏なんだから咲花の隣になりたいって思ったんだよ」
「そうなんだ……えへへ」
付き合ってから咲花は色んな表情を見せてくれるようになった。
「っともう咲花の家だな」
「早いね……」
咲花は名残惜しそうに言う。
「じゃ、また明日」
チュッと音をたてて咲花の頬にキスする。
これも殆ど日課みたいになっていた。
「また明日っ」
咲花が少し背伸びをして俺の頬にキスしてくれる。
そのまま咲花は限界から手を振り、俺が振り返しながら歩く。いつもの毎日だ。
~次の日~
「席替えの席決まったから席替えしよか」
教室中から様々な声が上がる中、先生は天井から吊るされたモニターに席替えの席を映す。
そして俺と咲花が書いた場所にそのまま俺達の名前があった。
(変えられなくてよかった…)
俺は安堵しながら机の荷物を軽く片付けて席を移動させると座った。
(黒板はめちゃくちゃ遠いが見えなくは無いな)
続けて咲花が隣に机を置く。
(咲花が隣り……ドキドキするな)
「よろしくね…えへへ」
自分達で選んだクセにドキドキしていた。
「あぁよろしく…咲花」
俺達は手を伸ばしてお互いの手に触れた。
~お昼~
俺達は自分の席でお弁当を開ける。
お互い輪になる程の友達は居ないのだ。
咲花はお弁当箱から卵焼きを箸でつかむと俺に差し出してくる。
「あ〜ん」
「ちょ、みんな見てるから恥ずかしいって」
「だって……咲君とこう言う事…ずっとしたかったから……」
俺は周りの視線を無視して差し出された卵焼きを食べた。
「美味しい…」
「良かった)
俺は自分のお弁当から卵焼きを取ると咲花に差し出す。
「お返しだ……あ〜ん」
咲花は顔を赤らめながらも食べる。
「咲君のも美味しくて…甘い……甘いのも好き」
「俺だって咲花の卵焼きも…咲花も好きだぞ?」
意味を理解した咲花は耳まで真っ赤に染まる
「もう、咲君は…」
まんざらでも無さそうだ。
そんなイチャイチャバカップルな俺達を木嶋は微笑ましそうに、そして自分達も負けてないと委員長とあ〜んをしながら見ていた。
~放課後~
「隣の席になれて夢がかなった気がする…」
帰り道、手を繋いで歩きながら咲花が言う。
「夢は言い過ぎじゃないか?」
「咲君の"隣の席になるのが夢"でも良いでしょ……むぅ」
むくれている咲花も可愛くて写真でも撮りたいぐらいだ。
ポツリ
空が薄暗くなり雨粒が落ちてきた
「雨?」
「みたいだな…本当に困るぜ急な雨には」
俺は鞄に入れていた折り畳み傘を広げる。
やはりと言うべきか咲花は持ってきてなかったので傘を差し出し相合い傘になる。
付き合う前は相合い傘のまま虹を見に川まで行った事もあったが、あの時とは違い俺達は恥ずかしがるどころか照れ合いながらイチャイチャと相合い傘をしている。我ながら変わったものだ。
いつもの道でも良いが、相合い傘を長くしたいが為に幹線道路を歩いて遠回りする。
偶にする二人だけの遠回りルートだ。
咲花の家はこの幹線道路から道を入った所なので多少の遠回り程度だが。
と、薄暗い町は電気の付いた看板やネオン看板が目立つ。
その中でも一際目立つ看板があった。
ハートの装飾が目立つその看板は…ラブホだった。
いつもの明るい空だと余り気にならなかったがこうも薄暗いとネオンが目立つ。
横を見ると咲花もその看板を見て頬をほんのり染めていた。
俺の視線に気付くと一瞬で視線を外すが目は泳ぎまくっている。
「え、えーと…別に変な事は考えてないからね……本当に……」
「あ、当たり前だろ…こう言うのは……」
「卒業したらな……」
耳打ちされた吐息からか内容からか、咲花が熟したトマトのように赤くなる……が嫌がってはない。
「だよね…だよね」
「だから…今はこれで勘弁な……チュッ」
俺は初めて首筋にキスした。
咲花は赤を通り越す勢いで赤面していたが、凄く嬉しそうにもしていた。
「い、行こうか…」
俺達は再び歩き出したが、手はギュッと恋人繋ぎしていた。
お久しぶりです。一ヶ月近く休載してました
理由としては母が入院し亡くなった為です。
今は気持ちが落ち着いてきたので気分転換に羽崎さんと咲君がイチャイチャする話を書いてみました。
これからもゆっくり連載しますのでよろしくお願いします




