表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
35/51

スポークの森

アルフレックスからクラウドタウンに行くまでには、迷宮の森と言っても良いスポークの森を抜けなければならない。占星術師スターシャが占った通り、この森の中で、敵兵であるカウンター達の襲撃を受ける事になっていた。

しかし、リューショーにとって、川上が言った "不穏なプログラムの書き換え" と言う言葉が妙に引っかかった。恐らくは森野 虎次郎による策略である事は想像出来たが、森野を良く知る滝沢と言えど、考え方が根本的に違う森野が、どのような策略をほどして来ているかは、詳細には分からない。だからこそ、川上の作った "Bleibブレイブ undエン zuruckズルァック" の呪文マジカルが鍵になるかも知れない事を覚悟していた。

スポークの森に突入して、しばらく、リューショー達の目の前に敵兵が現れた。しかし、始めに出る予定のエスクワイヤーと違い、いきなりカウンター四体が現れた。

「さぁ、出たよ!アタシのアイス・トルネードで一層して…」スターシャが得意の氷河系呪文でカウンターを一層しようとした時、リューショーがそれを止めた。

「イヤッ、待て!スターシャ!フィリップスに攻撃力増強呪文だ!その後でフィリップスのウィップスで攻撃だ」リューショーの指示で、スターシャの呪文マジカルの後、フィリップスがウィップスで全体攻撃を仕掛けた。それにより、四体中の三体が死滅した。

「ヘイグ!とどめだ!」残りの一体をヘイグが通常攻撃で仕留めた。


「へぃ、リューショー!何であんな攻撃を指示したんだい?もっとスマートに殲滅せんめつさせられたろう?」フィリップスの言葉にリューショーは返した。

「オレ自身もそうとは思う。しかし、いきなりカウンターが襲って来るのはおかしい。皆んな、ここに来る前の川上先生の言葉を思い出してくれ。これは恐らくはゲーム首謀者マスターの強い意志が感じられる。ここからは慎重に進めて行って、最悪は先生の下さった呪文マジカル、Bleib und zuruckが必要になるかも知れない。皆んな、心してかかってくれ」リューショーの言葉を聞き、一同は固唾かたずを呑んで聞きった。


しばらく行くと、カウンター二体にナイト一体の敵兵が現れた。

「えっ?何でこのレベルでナイトが現れるんだよ!」ゲームの世界を熟知するヘイグは発言した。

「言ったろ?森野ヤツの考えそうな事さ」

「どうすんのさ!リューショー」スターシャ役が板に付いて来た和倉ことスターシャが言った。

「ここは川上せんせいを信じる!スターシャ!サンダー・ボルテージだ!」リューショーの司令により、スターシャのサンダー・ボルテージが炸裂さくれつした。属性に関係ない雷系呪文はナイトを一体残し、殲滅した。 

「後はオレに任せろ!ルビー・ド・スラッシュ!」MPを使わないルビーソードを使った剣技により、リューショーが最後のナイトを仕留めた。

「良し!皆んな、良いか?この調子でこの森を出来る限り進むぞ!そして、ギリギリのタイミングでBleib und zuruckで脱出して、森野あいての出方を伺いながら進んで行こう」

リューショーこと滝沢 龍昇にとって、この戦いは、愛する妻、可憐を救う為の戦いであり、またそれに参戦してくれた仲間との共闘でもあったのだ。

滝沢はその狭間はざまの中で、胸が締め付けられる思いをしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ